チャーン島1日目昼間偏(1月6日)
(バイクレンタル、島南側、北側、ホワイトサンドビーチ)

 朝、目が覚めると妻はまだ寝ていました。とても天気が良くて黙っていられません。寝ている妻を起こさないようにして外に散歩にでかけてみました。

 北海道は冬だから当然花なんて咲いていないけど、ホテルの周りにはけっこう花が咲いていました。ホテルの門を出てブラブラ歩いてみると、川があったり向こうに海が見えたりしてとても綺麗なのですが、道端にはゴミが散乱していて生ゴミの異臭が鼻につきます。

 ちょうど子供が学校に向うところにも遭遇しました。昨日、車でホテルに来る時にわかっていましたが、バイクはほとんどスクーターでノーヘルです。子供が学校に行く時も父さんのスクーターに乗せられてノーヘルで学校に通学です。とにかくこっちの交通は無秩序で、「函館は運転が荒い」とか「釧路が荒い」とかよく言いますが、そんなレベルじゃなく、速い車はガンガン抜いて、目の前にカーブがあろうと対向車があろうと関係ナシで抜きます。これは危ないかも。

 島は大体縦長の楕円形に近いのですが、海沿いに舗装道路がある程度で海岸からはすぐに山になっています。ちょうど北海道で言うと檜山の海沿いとか黄金道路みたく、海があって道路があってすぐに山です。島を回る道路は、島の南側ではつながっていないとトングさんに言われていました。

 ホテルの門に戻る時、この旅初めての蝶を見ました。黒地に赤の模様がある蝶でした。追いかけましたが逃げられました。門のところにいた警備の兄ちゃんが「あっちに行ったよ」って指差してくれたけどダメでした。

 また、近くにたくさんのスクーターが止められていました。これは原付なのかどうなのか?よくわかりません。とりあえずどのスクーターもメーターが140km/hまで刻まれていて、後ろに人を乗せるためのステップもあります。2人乗りなんて当たり前で、3人乗り、4人乗りなんてのもよく見かけました。

南国の花

南国の花

ホテル近くの川(向こうは海)

ちょうどホテルの門の前。スクーターの後に乗って通学する子供。

 まずまず暖かくて、少し歩いただけでも汗が出てきて部屋に戻りました。すると妻ももう起きていました。

 ほどなくして部屋の電話がなりました。私が出ましたが英語で何をいっているか分かりません。妻に代わってもらいました。するとどうも部屋を替わるという内容らしく、ホテルの人が部屋にやってきました。妻が「私、新しい部屋見てくる」とホテルの人と出て行きました。

電話の向こうで「ショールーム」と言っていました。そっか!新しい部屋を見て欲しいってことね。
隣で夫が「電話は反則だ・・・」とつぶやいていました。


 今自分達がいるのは1階、新しい部屋は3階でした。でも、部屋自体は何も変わらず同じでした。これなら3階に上がらなくていい分、1階の部屋の方がいいんじゃないの?と思いましたが、ベランダからプールなどが見えて、景色は当然3階のほうがいいです。

グレードアップと言っていたので、もっと広い部屋へ移動かと思っていたのですが、同じ造り。タンスが無くて、滞在中スーツケースがタンス代わりになっていました。やはりホテルはケチらない方が使いやすいと思います。

新しい部屋のベランダから見える景色
(チャーン島最終日前夜に撮影)

 ホテルの部屋を交換し、朝ごはんを食べるために部屋を出ました。ところがまたトラブル発生。
 
 どれだけ頑張っても部屋の鍵が閉まらないのです。ガチャガチャ5分は頑張ったかな??それでも鍵が閉まらずに、近くにいたホテルのお姉さんを捕まえて、「鍵が閉まりません」と訴えました。そしたら部屋の鍵は最初内側から閉めて、そのままドアを閉めると鍵がかかるという、昔の方式?でした・・・。

レストランの場所がわからず、夫はロビーのお姉さんに「ブレックファスト フェスティバル?」と。
「朝ごはん祭り????」でも通じていました。


夫は聞き取りは苦手ですが、発音が良いみたいで、私よりずっと通じます。なので旅では、私が聞いて夫に伝え、夫が英語で答えるというパターンになっています。
妻の英語の喋りは、英語を頭の中でカタカナに変換してそれを棒読みで言ってる感じ。
それじゃぁ通じないぜ!
 

「鍵が閉まらない〜!」と妻

 朝食に向う途中、また蝶を発見、でもカメラがIXYしか持っておらずシャッターチャンスを逃しました。これ以降、写真撮影は一眼レフが中心になりました。

 朝食は川沿いのレストランでバイキングです。
 いろんなものがあります。

 チャーハン、チキンのウインナー、固いベーコン、その場で作ってくれるオムレツなど。
 写真を撮り忘れたので、朝食の様子は明日の分から掲載します。

レストランでは真ん中で、オムレツなどを作ってくれる場所があります。具が何種類か置いてあって、そこから選んでオムレツや目玉焼きを作ってくれます。本日は、トマト、たまねぎ、マッシュルームでオムレツを頼みました。塩味が無く、夫のウインナーのケチャップを付けて食べました。

 一通り見て皿によそって席に戻ると一匹の猫が妻の椅子に座っていました。

おとなしく椅子に座っています。

 朝食後、ホテルのレセプションに行きました。レンタルバイクを借りるためです。2台のバイクを1日借りて700バーツ(1890円)でした。ホテル以外のいろんな場所にもレンタルバイク屋があり、そこはもっと安いらしいのですが、ホテルからレンタルバイク屋まで少し距離があるので、ホテルでお願いしました。
 
 少しして、バイクが来ました。やっぱりメーターが140km/hまで付いています。ヘルメットは最初から持ってきてもらえませんでした。

 トングさんが言っていた事を思い出しました。「レンタルバイクは壊すと1000バーツで直せても4000バーツ請求される」

 安全運転しないとね。

 運転方法を教わり一度部屋に戻って遊びに行く準備をしました。もちろん蝶の撮影です。

部屋の下にもうひとつ駐車場があり、そこまでの砂利道を運転したのですが、恐る恐る乗っていたので、ホテルのお兄さんが苦笑いして見ています。きっと危なっかしいと思いながら見ていたのでしょう。

 事前にグーグルアースなどで調べたりした情報では、島の東側が良さそうです。でもホテルは西側(時計で言うと9:00のあたり)にあります。東側に行くのには島の北側を通り、急な坂もあるし、危ないから、とりあえず南のほうに行ってみることにしました。

 この時、ホテルから南下すると北側よりも凄い急な坂があることは知りませんでした。(時計で言うと7:00〜8:00あたり)
 
 下はチャーン島の地図です。(多分車で1周できるとしたら1時間から1時間半位だと思う)

 バイクはなかなか快調に進みます。道路沿いには瓶に入ったガソリンが売っています。1本750ml位で30バーツ(81円)です。ガソリン代は日本と変わらないみたいだけど、スクーターだから燃費が良い!

 ところが妻がビビッていて、なかなかスピードが出ません。私が前で妻が後を走りますが、少しアクセルをひねるとサイドミラーに写る妻のバイクがどんどん小さくなっていきます。その横を他のスクーターやらトラックやら車がビュンビュン抜いていくので、遅く走るほうが逆に怖かったです。

白人や二人乗りのバイクにどんどん抜かされるし、車もすれすれを通っていきます。
おまけに私の乗っていたバイクは、スピードメーターもガソリンメーターも動かないし、ブレーキも手が赤くなるまで握らないと減速しません。
今まで見たこともないようなカーブや坂があり、完全にビビッていました。

ガソリン売り場

道路にはこんな標識があり、これがあると急な上り坂や下り坂になります。
(島の北側で撮影)

急な坂はこんな感じ
(シュノーケリングツアーの時船から撮影)

 島の南側をずっと走りながら、内陸に入れそうな場所や蝶がたくさん飛んでいそうな場所を探しました。

 途中、凄い急な2連ヘアピンの下り坂があり、前後のブレーキをかなり強く握らないと飛び出して行きそうな感じ。かなりスリリングで楽しい!

そして、ついにはこれ以上進めないという所まで来てしまいました。

 その間、少しだけ入れそうな場所とかもあったので、入ってみましたが、思ったほど蝶は飛んでいなくて残念でした。それでも少しだけ撮影できました。
ボルネオでも見たような蝶。 川で道路が流されていた。これ以上行けない。
ただし乾季で川は干上がっていた。

 とりあえず一度ホテルに戻り、バンコクに置き忘れられた荷物も取りに行かないとならないし、お昼も近づいてきたので引き返しました。

バイクを運転する妻。
スタンドが降りてるよ

 戻って少ししたら街があったのでそこでお昼を食べようと思ったんだけど、良い店が見当たらず断念、ホテルまであと10分位という所にあった街のセブンイレブンにバイクを止めてお昼ご飯を食べる店を探しました。でも暑くて汗もかいたのでとりあえずコーラ!

 コーラが売っていそうなカフェというか何というか、露店みたいな所に入ってコーラを飲みました。30バーツ(81円)だったと思います。高いけど日本に比べたら安い。

こんな感じでコーラが温まらないようにしてくれます。
コンビにでもどこでも飲み物にはストロー付き。
ここの店の女の子が可愛かった。


 コーラを飲んで落ち着いて、すぐ近くにレストランみたいのがあったのですが客が誰もいなかったのでコーラを飲んだ店のお姉さんに「そこのレストランはやっているのか?」と尋ねると、聞きに行ってくれました。そしてやっているというので、そこの店でお昼にすることにしました。

 出発前に函館のコジマ電機でDSの「指差しタイ語」と「指差し英語」を半額で購入していました。旅に必要な言葉がたくさん出ていて、発音を聞いたり、相手に文章を見せたりする事ができます。今回の旅ではこのタイ語編が大変役に立ち、ちょっとおもしろいコミュニケーションがとれました。


 店でお姉さんお勧めのレッドカレーを注文。

 お姉さんはレッドカレーは辛いと言っていたので、さっそくDSを使ってお店のお兄さんに「辛くしないで」
「美味しく作ってね」と言う文章を見せました。するとお兄さんはニッコリ笑って了解してくれました。


 飲み物も注文、何だったかなこれ??
 注文したらさっきのコーラ屋さんの可愛いお姉さんが作って持ってきてくれました。

フルーツバンチとミックスフルーツジュース。


 そして出てきたのがこれ。全く赤くないレッドカレー・・・。ノンスパイシー


 このカレーの味は、ココナッツ味で、辛くしないでって言ったせいで全く辛くない。不味くは無いんだけど妻はすぐに飽きてしまい、これ以降の旅行で、ココナッツの匂いがすると何か嫌な気分になりました。辛くしてもらえばよかった。

カレーじゃなくてココナッツシチューでした。「辛くしないで」が効き過ぎたようです。

 昼食後ホテルに戻りました。ここで妻は荷物が届くのを待つ事になり、私は一人で遊びに行く事にしました。

 今度は島の北側に向って走りました。有名なホワイトサンドビーチを越え、険しい峠の坂道もクリアし、チャーン島に来た時に船が着いた船着場も越えました。多分この先は島の東側になっているはずです。

 島の東側は元々チャーン島に住んでいた人たちが多くいる場所だそうです。島の西側は元々何もなかったんだけど、ここ数年でリゾートとして開発されているようです。今も建物を作る工事がいろんな場所で見られるし。

 東側の道路は比較的なだらかで急カーブもなく走りやすかったのですが、バイクに乗りすぎて尻が痛くなってきました。ある程度進んだ所で引き返すことにしました。

 島の東側から北側へ移動し、そこにあるセブンイレブンの所に交差点があり、島の内陸に刺さっていけるような雰囲気だったので行ってみました。

 行けるところまで行くと滝(ウォーターホール)があるようで、その先はどうもお金がかかるっぽく、引き返しました。途中、蝶がいそうな場所があったのでバイクを止めて少し歩いてみました。小さいシジミ、コミスジみたいな蝶がいました。あと、やたらと早く飛ぶキアゲハのような蝶がいましたがどの蝶も活性が高く、なかなか写真が撮れませんでした。

わからんシジミ

これも分からんシジミ


木に傷を付けてゴムの樹液を採取しているらしい。

 速く飛びまわるアゲハの様な蝶も撮れないし、そろそろホテルに戻ろうかと思ったら、いきなり4匹くらいの犬が私に近づいてきました。こっちを見てゆっくり近づいてきます。1頭が大人であとは子供みたい。

 噛まれるんじゃないかとかなり怖かったのですが、4頭の犬は私の足元まで来て、1頭の子犬はとても可愛く「遊ぼう」って言っている様な感じでした。母犬も私の事が悪者ではないと分かったのか、子犬を私の所に置いてどこかに行ってしまいました。少し子犬と遊びました。

 子犬とも少し遊んで帰ろうと思ったら、猛スピードのスクーターが通り過ぎました。その時なんと素早く飛びまわっていたキアゲハのような蝶にぶつかり、蝶は道路に落ちました。潰れて死んだのではなく、脳震盪を起こしたようです。これはチャンスとカメラで撮影、どうもオナシアゲハのように見えますが、自信ありません。

 何枚か撮影しても動かないので持って帰ろうかと思いギリギリまで近づいた時、他のスクーターが通りました。そのスクーターの風圧で蝶は脳震盪から覚めたのか、勢い良く飛んで行ってしまいました。
 残念だけど、撮影できたからOK!子犬のおかげで貴重なシャッターチャンスを得ることが出来ました。


 また、ここはエレファントトレッキングの場所でもあるようで、象に乗った観光客を見ることが出来ました。

 チャーン島ではエレファントトレッキングが目玉になっている事は知っていたけど、妻と話し合い、今回の旅行ではエレファントトレッキングはしないことにしていました。しかし、こうやって象に乗る観光客を見ていると、妻は本当は象に乗ってみたいんじゃないかなぁと思いました。
 
ホテルに戻る途中、高台からホワイトサンドビーチを眺めるビューポイントがありました。この光景はグーグルアースの写真で何度も見たので、「あぁ、ここから撮影した写真なんだなと思い、私も写真撮影してからホテルに戻りました。

夫が遊んでいる間、荷物を待つ私。昼頃着くと聞いていたのですが、2時になっても連絡が来ません。ちょっと、うたた寝をしていると3時になりました。だんだん心配になり、ロビーに行って「荷物は来ている?」と聞いたのですが「まだ」。3時半になりました。まだ連絡はありません。ガイドさんのトングさんの携帯番号をもらっていたので、ホテルからかけてみることにしました。しかし、「ローカルテレフォン」となっているボタンを押しても、通じません。
廊下に出てみたらホテルのお兄さんがいたので、部屋に入れて「ここに電話したい」と言ったのですが、ロビーに電話しました。すると「バック $%&○× オープン ドア」と言われます。戻ってドアを開ける??
何度か聞きなおしていると「バッグが届いたのでドアを開けて待っていて」という意味でした。良かった〜。
無事に荷物が届きました。



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