台湾3日目昼偏 
新店大香山〜亀山〜翡翠ダム

 今朝も天気が良く、蝶とたくさん遊べそうな気がしました。昨日待ち合わせ時間を1時間間違えてしまい候さんに迷惑をかけてしまいましたが、逆にそっちの時間のほうが良いという事になり、今日も朝7時にホテルを出ました。ホテルの朝食は食べず、MRTの駅に向かう途中にあったモスバーガーに入り朝食です。

妻の

私の
 地下鉄駅やバス停の近くでモスを見かけます。メニューは朝専用メニューになっていて、卵が挟んであるバーガーなど普段食べているものとは違っていました。カウンターにはお持ち帰りようのサンドイッチが並んで、絶えず人が買いに来ていました。座席には雑誌なども置いてあり、くつろげる店内です。
 夫が選んだのは、ホットドッグとポテトフライと抹茶ラテ。ケチャップだけで、iいつものミートソースのようなソースはついていませんでした。私はお持ち帰りようのサンドイッチとゆずジュース。レタスとチキンが挟んであります。
 日本では店内で食べる時でも、紙の箱に入っていますが、お皿に乗せてありゴミがでなくてこちらのほうがエコだと思いました。二人で165元(495円)。日本より安いけれど、台湾屋台に比べると高いです。


 朝食を食べて地下鉄(MRT)に乗り、昨日と同じく景美という駅で候さんと待ち合わせ。今日は私達の方が2分くらい早く到着できました。

 そこからバスに乗りました。バス代は一人15元ですが、台湾ではお年寄りは1ヶ月20回だかまでバスはタダだそうです。Suicaみたいな感じで何かカードのようなものをバスの受信装置みたいなのにかざすと認証されるみたいです。若い人もお金を直接払う人は少なく、みんなカードみたいのをかざしています。

 バスの中には恐ろしい貼り紙もあります。

車??撃破装置・・・。
もしかして自爆装置かと思ってビックリしたんだけど、
窓ガラスを壊すハンマーだった。

 しばらく走ってからバスを降り、そこからタクシーに乗りました。亀山という地域のどこかに連れていってくれるようでしたが、はっきり言ってどこを走っているのかさっぱりわからず、完全に候さんにお任せ状態です。
 
 ちょっと山のほうに来ました。でも住宅もけっこうあるような場所でタクシーを降りました。住宅もあるけど森もあって、森のところには細い舗装道路が続いていて谷のような感じになっています。今日は風が強かったので谷の方に行けば風も弱くなるのではないかという候さんの作戦のようです。更に候さんは、

 「この先に歩いて行けば花園があり、以前アゲハチョウがたくさん飛んでいた」と言うのです。

 その花園を自分の頭の中で想像しながら細い舗装道路を歩いて行きました。

歩いている最中に見つけた木の上のアリの巣動画(58秒)

歩いている最中の動画(34秒)

歩いている最中に見つけたオオジョロウグモ動画(31秒)

まだ朝早い時間帯ですが気温も高く天気もいいので蝶がけっこう飛んでいました。
 

この標識の「大香山」という所に行ったみたい。
(デジタルビデオカメラから静止画を切り抜き)

シロチョウ

ウラナミシジミの仲間か?

セセリ
  ↑お、面白い模様の蝶がいるぞ! と、思ったら・・・・・   ↑こいつだった。

 途中、木の上に蜂の巣のように作られている蟻の巣があって、候さんが捕虫網の棒で突いて壊しながら色々解説してくれたりしながらトロトロ歩いていると、いつの間にか高台のような所に出てきました。凄く綺麗な街並みが見えます。


動画(1分0秒)


 あれ??花園はどこにあるのかなぁ〜と思っていたら、候さんが「ここが花園です」と言われました。

 ん?花園って言うよりはあまり管理していない畑にお花が少し咲いている程度。蝶の姿もそれほど多くはありません。以前候さんが来た時に比べて季節が進み、感じが変わっていたようです。

 そういえば候さんは車の運転をもうやめたそうですが、数年前まで車を運転していた頃はこの辺を走り回って昆虫と遊んでいたそうです。

 妻と候さんはここの高台のところにあったベンチに座り一休みです。

とても眺めがよく、何時間でも飽きずにいられそうな景色です。昆虫採集の私達だけではなく、犬を連れた人や夫婦でウォーキングをしている人もいます。高級住宅街の近くっていう感じです。

 私は諦めきれず、家1軒か2軒分位の広さの花園で蝶を探しました。
 白い模様が綺麗なセセリを見つけて撮影する事が出来ましたが、あとは特に撮影できませんでした。
 105mmマクロレンズで近寄れるだけ近寄り、大きく撮影ました。この写真はトリミングしていません。


 そして次のポイントに向うために、来た道を引き返しました。この細い舗装道路は車の通行は出来ず、その辺の人たちの散歩道になっている感じでした。犬を連れた人もけっこういましたが、ライオンみたくした犬がいたのでちょっと笑っちゃいました。

 このあとどうするのかな?と思ったのですが、候さんは近くの廟を見に行こうと提案してくれました。
 私だけなら蝶を追いかけるのに100%使ってもいいのですが、それだけでは妻はつまらないと思って気をきかせてくれたのかも知れません。

 廟に向って歩いている時に見たこと無いシジミチョウを1枚撮影。ちょっと距離が遠かったのが残念。

 数百メートル歩いた所で廟が見えてきました。なかなか立派な廟です。

見えてきた廟
(デジタルビデオカメラの動画から静止画に変換)

 廟は出入り自由で、候さんがガイド役になりいろいろ説明してくれます。それを聞きながら廟の中を歩きましたが既に足が疲れてきました。

噴水の所にある本を読む坊さんか何かの石像で遊ぶ女の子。
石のお坊さんに本を読んでもらっているのかな?わかいい。
(デジタルビデオカメラの動画から静止画に変換)
動画(30秒)

祀られている仏像?

祀られている仏像?

またしても私がいました。
大きなおなかの中には幸せが詰まっているそうです。
動画(24秒)

千手観音?
おばあちゃんと孫が熱心にお参りしていました。


ヨガをする人の動画(25秒)

ヨガのレッスンをしている動画(24秒)


この3体の仏像?なんだけど、候さんによると確か真ん中の人は孔子様で、
両脇の人は弟子なんだって。
左の人は優秀な弟子だったんだけど、若くして死んでしまった。
だから髪の毛も黒いんだって。

 この廟を作った人は候さんの知り合いらしく、詳しく説明してくれました。
 3階立ての大きな廟で下のほうには洗濯物などが干してあり、ホテルのようにも見えます。
 候さんによるとここにお金を払って宿泊をして、見た夢を住職?に話し、そこで夢占いをするそうです。
 廟の中は入り組んでいて、3階から2階に行こうとすると1階に下りてしまったりして、候さんも迷ってしまい人に聞きながら廟の中をくまなく見学することができました。
 夫は飽き飽きしていたようですが、山しか行っていない私にはプチ観光で楽しかったです。


 廟の中を歩き回り、ほとんど全て見学しました。次のポイントに向うために廟を出ました。駐車場にちょうど小さなバスがいて、みんな乗り込んでいます。私達もこのバスに乗って山から街に降りて行く事になりましたが、小さなマイクロバスにほとんど満員。座る場所が無くて運転手さんが私に「助手席に乗れ」と言うので、私はマイクロバスの助手席に乗って出発しました。

 団体さんのようで乗客は山歩きの服装です。バスの中は賑やかな雰囲気でした。住宅街に下りてくると普通の服装の人たちが乗り込んできました。


 細かい道路や急な坂道を通って街まで降りて行きましたが、途中、何箇所ものバス停で止まりお客を乗せていました。私は助手席に座っていたので分かりませんでしたが、きっとこんなに急な坂や急カーブで悪い道なのに立っていた人がかなりいたんじゃないかな??自分が立たされていたらバスの中でどっかに転がっていたかもしれません。

バスの助手席に座りピースする私

こんな急な坂道を登る

 バスが山から街に降り、そこからまたしばらく歩きました。消防署なんかがありました。
 バス停に到着しました。お父さんに抱かれた赤ちゃんが、ジーーーーッとこっちを見ています。とにかく私をガン見しています。カメラを向けたけど全く目をそらさない。しょうがないから1枚撮ってみました。

赤ちゃんにガン見された

バスを待つ候さん

 お昼ごはんにパンを買ってバスに乗り、どこで降りたかわかりませんが、降りたところからタクシーに乗って、前日行った亀山の更に奥に行きました。

 パン屋さんにはメロンパン、ウインナーロール、ドーナツやピザパンなどまるで日本のパン屋さんにいるようです。烏来行きのバスに乗り烏来手前で降りました。

ここにはFieldさんも案内したと候さんが言っていました。
 タクシーは川沿いの道をどんどん山奥の方に入って行きます。
 しかし、タクシーの中で候さんは「こればマズイ」という言葉を連発するようになってきました。

 何がマズイ??

 どうやらここのポイントでは、道路沿いに咲いている花に来る蝶を狙うらしいのですが、その花が全て刈られてしまっているというのです。

 花に来る蝶を狙いに来て、その花が咲いてない・・・・。何たる運の悪さ!

 とりあえずある程度進んだ所でタクシーを降り、ちょっと長いベンチがあったので、そこで買ったパンを食べてお昼ご飯。候さんは私達にまた「パイ」を持ってきてくれました。あと、パイナップルをその場で切って食べさせてくれました。午前中からずっと重いパイナップルを持って歩いていたんですね。私達のために。

 毎日候さんのリュックから色々な食べ物が出てきます。いつもありがとうございます。

 パンやパイやパインを食べてお腹いっぱいになりました。少し雲も出てきたのですが、やはり蝶は少ない感じでした。そんな中で撮影した写真を。

キタテハ?

このアゲハの口吻真っ赤っか!
 最初は更に奥の方に少しだけ進みましたが、結局タクシーで来た道を戻るような感じでしばらく歩きました。私が先に歩いて、候さんと妻は二人で歩いています。

川沿いのすごい山奥ですが、ドライブインのような建物が点在していて、そこからカラオケが聞こえてきます。  台北の人たちは週末ここへ来て川を見ながらお昼ご飯を食べていくそうです。リフレッシュポイント??
 川で泳いでいる人もいます。

 途中、道端で40代位の奥さんに会いました。候さんと奥さんはとても盛り上がって話しをしています。候さんが誰とでもすぐに仲良くなれるのか、台湾の人たちが人見知りせず誰とも話せるのか、社交性に羨ましくなりました。
 この奥さんは日本の歌のカラオケ教室に通っているようで、「めぐりあい」という歌を習っていて、候さんは私にお披露目するよう勧めたようですが、恥ずかしがって歌ってくれなかったとのこと。それだったらテレサテンでも歌ってあげたのに。


川で釣りをする人。
この直後川に落ちてた・・・。
(デジタルビデオカメラの動画から静止画に変換)

なんかの鳥
(デジタルビデオカメラの動画から静止画に変換後トリミング)

道の脇にはこんなものが所々あって・・・。
(デジタルビデオカメラの動画から静止画に変換)

こういうロープが山の上に
(デジタルビデオカメラの動画から静止画に変換)






滑車にエンジンを付け、この台に乗って山の上に行き
農作業をするんだって。
候さんも乗ったことがあるというので
「怖く無かったですか」と聞いたら
「怖かった」って。
(デジタルビデオカメラの動画から静止画に変換)



動画(31秒)

 しばらく歩いたら疲れてきました。また道路わきにベンチがあったので私はそこで二人を待ちました。少しして二人もやってきました。みんなけっこう疲れている感じ。私も足の裏が痛くて。
 すると1台のタクシーがやってきました。これ以上頑張っても蝶の姿もあまり無いし、今日は諦めてここからタクシーで帰る事にしました。しかし、やっぱりお客さんが乗っていました。でもタクシーは昨日同様「今のお客さんを降ろして戻ってくる」という事になったようです。

 

河原で寝てる女性

候さんと妻。なに話てんの?

河原で遊ぶ若いグループ。私も入りたかった。

動画(19秒)

 こんな山の中にタクシーが通っただけでもラッキーで、もしタクシーが来なかったら、まだまだ歩かなければならないんですから。
 しかも候さんが言うには「昨日と同じ人だ」って。えー、偶然??もしくはこの辺を縄張りにしているタクシーなのか??

 タクシーに乗って山を降り、どこかで降りました。するとそこは翡翠ダムという大きなダムの入り口でした。

 このダムは通常一般人は立ち入り出来ないようです。ダム敷地の入り口にはゲートがあって警備員が常駐していました。

 でもこのダム入り口のすぐ前に商店があり、どうも候さんの知っている人がいるようでした。
 しかも話しを聞けば、候さんはこのダムを作るのに携わった方だったようです。

 それで、この商店でオバサンが売っているジュースをご馳走してくれました。ありがたい!

 このおばさんは北海道旅行をしたことがあるそうです。台湾の人は日本通です。

もらったジュース。ポカリみたいな感じ。
後は候さんと、店のオバサン。

 更に、どういうわけか立ち入り禁止のダムに特別に案内してもらえることになりました。自分が土木の分野の仕事をしているから候さんが気を利かせて頼んでくれたのかも。

 この翡翠ダムというのはけっこうな大きさで、実は台湾に来る前にグーグルアースで台北あたりを見ていたときに見つけていました。そして、この辺なら蝶も多いんじゃないかなぁ〜なんて思っていた場所。その場所にこれから行けるという事で、かなりワクワクしました。

 でも乗っていくのはこの車なんだって。荷台に。

ダム入り口のゲート

このトラックの荷台で行く??

 このトラックの荷台にちょっとした椅子を置いて、それに座ってダムまで行くというから、ちょっとびっくり。でも楽しそうかもと思ったんだけど、結局門の所にいた警備の人が車を貸してくれました。候さんが最初「警察の車で行く」と言うから、パトカーかと思ったんだけど。

 車を運転しているのはジュースをくれた店の人。車は警備員の人の。みんな自分達のために親切にしてくます。車の中では大音量で台湾の音楽が流れていました。

ダムの管理事務所

ダム提体から
動画(37秒)

動画(56秒)


翡翠ダムの略図

 候さんからこのダムについて色々な説明を受けました。ダムの水を利用した発電についても。
 詳しい話しは専門的になるのでここでは紹介しませんが、ダムの提体から水面が奥に20kmもあるそうで、やはりグーグルアースで見た大きなダムだなぁと思いました。略図を見ても、この形とグーグルアースで見た形は同じような感じでした。

 ダムには私達の他に何組かの家族が合体した団体さんが来ていました。記念写真を撮っていたのですが、小学生ぐらいの子供達の落ち着きのなさは、どこでもおなじなんだなぁって思いました。

 ダムから戻ると、店のオバサンがまた飲み物をくれました。それから小さな赤ちゃんがいました。
 オバサンや運転してくれたオジサン、門の所にいた警備員の人にお礼を言い、この場所を後にしました。

 台湾最終日にツアコンの人に翡翠ダムへ行った話しをしたところ、「えっ!?あのダムは普通の人は入れないんですよ。申請しないと入れないところです」と驚かれました。

あかちゃん

店のオバサンがくれたお茶

 店の近くのバス停からバスに乗り、街の方へ向いました。烏來から来たバスで、温泉などに行った人たちが多いのか、けっこう混んでいて座れませんでした。ところがこのバスの運転手、午前中に乗ったバスの運転手と同じだったんですが、若いくせにサングラスして態度がでかい。しかも運転が荒く、曲がりくねった道を凄いスピードで走ります。私は面白かったんですが、妻は大変。「うわぁ〜うわぁ〜」言いながらなんとかしがみついてました。

 私の横には「地球の歩き方」をもっている男の人がいました。「ここにつかまってもいいですよ」と声をかけられ、少し話しをしました。東京から来ていて、私達が帯広から来ている事を話すと「高雄で帯広からのツアーの人たちに会いました」と。私達はフリーのツアーでしたが、中には台湾の南端まで行くツアーもあり、その人たちに会ったようです。この男性は、今、バスで知り合った日本語のできるおじさんに夕日の綺麗な所へ連れて行ってもらうと言って途中で降りていってしまいました。

 明日は台湾自由時間最終日ですが、予報では天候が悪く、山に行くのは諦めていました。で、明日は陳先生という人がやっているという高校に併設されている博物館を訪問し、その後、動物園にある蝶のたくさん見られる場所を案内してもらうことになりました。大体、午前中だけ案内してもらい、午後からは自由時間。妻とは別行動をとる予定になっていましたが、午後からの自由時間を買い物等の時間にすれば一緒に行動できるという事になり、結局二人して3日間候さんに案内してもらうことになりました。
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