台湾5日目 帰国


 帰国の日を迎えました。朝起きると快晴でした。今日も遊べたらなぁ〜と思いましたが、ほとんど自由時間は無く帰らなければなりません。

 でも、少し散歩してホテル近くの屋台に行き朝食を食べる事にしました。この旅で何度も通った屋台通りですが、朝と夜の感じがかなり違っていました。暗いか明るいかだけの差なんだけど。

 朝なので、通勤途中の人とか女子高生みたいな感じの人とかが多く通っていて、屋台で買物をしていました。多分、お昼のお弁当を買っているのかな?と思いました。

肉マンみたいなものを買って食べました。美味しいんだけど、朝という事もありあまりたくさん食べる気にはなれませんでした。
朝食付きの旅行でしたが、結局ホテルで食べたのは1度だけ。このように、屋台などで食べて台北の食を楽しみました。

ホテルにバスが迎えに来るまでまだ少し時間があったので、少しプラプラ歩きました。タイワンモンシロチョウと思われるシロチョウが小さな公園にたくさん飛んでいたので、これで今回の台湾旅行での蝶の撮影は終わりだなと思いながら撮影しました。

 ホテルに戻り、妻が荷造りをしてロビーへ。迎えのバスに乗ってホテルとお別れです。
 今回のツアー参加者の中で、このホテルを選んだのは私達だけ。他の人たちはもっと安いホテルを選んでいました。自分達はこのホテルが高くて高級だから選んだというよりは、最寄の地下鉄駅までの距離が近いからという理由で選びました。
 しかし、この旅で考えてみるとタクシー代がかなり安かったりするので、逆に駅から遠くても安いホテルを選んだ方が良かったのかもしれません。
 他の人たちは台湾旅行に何度か来ていて、そういう事情がわかっていたから安いホテルに泊まったのかもしれません。
 ただ、海外旅行なんて滅多に来れないので、海外に来たときくらい少し良い部屋に宿泊してもいいかなとも思っていました。
 せっかく海外まで来て、日本のビジネスホテルみたいな狭い部屋じゃ味気ないから。
 そうは言っても今回宿泊したホテルもビジネスホテルに毛が生えた位の感じではありましたが。

 ホテルから地下鉄駅までいろいろなお店を見ながら歩くのが楽しかったです。「明日はここで朝ごはんを食べよう」とか「母の日が近いからカーネーションが飾ってある」とか不動産屋を覗いたり・・・。

 バスは私達だけを乗せて出発しました。現地のツアコンで、台湾に到着した時にもバスの中で色々説明してくれた人(大学の同級生篠田君のそっくりさん)も乗っていて、今回の旅はどうだったかとか、どこに行ったかなどを話しながら、他のツアー参加者が泊まっているホテルに向いました。

 篠田君に、翡翠ダムへ行った話しをしたところ、とても驚いていました。「ダムの中は、特別な許可が無いと入れないんですよ!」って。候さん、ありがとう!!

 バスはツアー参加者の乗客を乗せお土産屋さんに向いました。ここで最後にお土産を買わせてお金を搾り取ろうという作戦でしょう。
 しかし、私達はスーツケース1つ分のお土産を購入済みであり、わざわざお土産屋さんの高い商品を買う必要もありません。お土産屋さんでの数十分のフリータイムが終わったら後は空港に行くだけという事もあり、最後にプラプラ近くを散歩する事にしました。
 お土産屋さんには、翡翠、からすみ、お茶などが高値で並んでいました。けれど、前日に台北版ドンキホーテで激安商品を見ていたので、買う気持ちにはなりませんでした。
外に出てみると、以前来た駅に近いことがわかり、駅に向かって歩きました。
 
 散歩しながら見つけたファーストフード店でソフトクリームみたいのを食べてバスに戻りました。
 駅前にバーガーキングがあったので、ソフトクリームを食べるつもりだったのですが、店内のメニューを見て夫が「ハンバーガーも」。でも朝メニューしかなく、軽いハンバーガーとソフトクリームを注文しました。朝からアイスを食べる人がいないせいか、ソフトを作るのに手間取っていました。夫完食。

 バスが出発して数十分で空港に到着。しかし、離陸にはかなり時間があったので、空港にあったタダのプレステみたいなテレビゲームをして遊んで時間を潰しました。
 チェックインカウンターで、ツアーの人たちが集まらず、待ち時間が長くなりそうです。免税店でお土産を買いたかったので、添乗員さんに自分達で出国手続きを済ませると言い、さっさと中へ入りました。集団行動を乱して、ごめんなさい。
 夫がゲームをしている間、一人で買い物をしました。たのし〜!

 時間が来たので飛行機に乗り、いよいよ台湾ともお別れです。これまで行った海外とは全然違う国でした。やはり日本に近いという事もあり、昔は日本が占領していた所でもあり、日本語が多かったり日本語で話せたりというのが最大の違いでした。

 帯広空港に真っ直ぐ向うので、成田から羽田に行ったり、千歳から帯広まで行くなどの手間がかからないだけでもだいぶ違うと感じました。直行便万歳!

 飛行機の機内食はあまり口にあいませんでした。

 ちょうど新型インフルエンザが海外で騒がれ、日本にウイルスを侵入させないためにどこもかしこも神経質に対策していた時期で、機内でこんな紙も配られていました。

 この旅行記を書いている今、9月10日ですが、この頃を振り返るとちょっと変な心境になります。旅行の時期から4ヶ月しかたっていませんが、日本も北海道も完全に新型インフルエンザウイルスに汚染されていますから。当時はここまで神経質にしていたのに、何千人も発症者が出たりしている今、しっかりした対策は全然取られていませんね。弱毒性だとか言って。
 しかし、この新型ウイルスを強毒性のウイルスだと思って対策をしっかりする事は、この先実際に強毒性のウイルスが発生してきた時の予行練習に出来ると思うのですが。
 この新型インフルエンザの予防をしっかりすることこそ、未来への教訓にできるのではないでしょうか?
 なんか、熱しやすく冷めやすいというか何というか。

 そして飛行機は帯広空港に到着しました。
 まだ、飛行機の扉が開いていないのに、私の後ろのおばさん2人組がぐいぐい押してきます。
 夫は不機嫌な感じで私に「ババァを先にいかせろ!」とおばさん2人組に聞こえるように言ったところ、おばさんに嫌な顔をされました。
 なんだか、嫌な気分で飛行機を降りました。


 飛行機を降りて入国審査される前にもマスクをした人たちが物々しい感じで待ち受けていて、体温を計るサーモスタットみたいので調べられていました。

 それに時間がかかっていて、なかなか先に進めませんでした。
 新聞社のカメラを持った人が、我々を勝手に撮影していました。私は自分が病原体になって、その汚いものを撮影されているようで不愉快になりました。

 ちょうど、カメラもビデオカメラも手で持っていたので、こっちからもそいつらを撮影してやりました。
 そしたら体温をサーモスタットで計ったりしていた係りのお姉さんやオッサンに「撮影しないで下さい!」と怒られました。
 ますます腹が立ってきました。

 「そっちだって勝手に撮っているだろう!」と逆に文句を言ってやりました。

 そしたら、「この人は報道の人だからいいんです!」と言われました。

 もう意味がわかりません。何で報道の人なら勝手に撮影していいのさ。何の権利があって自分を撮影しているんだ。私の許可をいつ取った?
 そんなんだからこっちだってお前を撮影してやってるんだよ!
 この飛行機に乗っていた人たちだって、もしかしたらお忍びで旅行している人もいるかもしれないのに。
 と、思い、更に文句を言い返してやろうと思ったのですが、係りの中の一人の人が「申し訳ありません」って感じで深々と頭を下げたので、これ以上言い争うのはやめました。

 せっかくの楽しい台湾旅行ですが、最後の最後で不愉快な気持ちにさせられました。

 なんとか検疫と入国審査を終えて空港を出て車で自宅に戻りました。

 出発時にはまだ見られなかった木の芽や葉が、この台湾旅行の間にだいぶ成長したらしく、かなり黄緑色が強くなった景色を見ながら帰宅しました。

 北海道の蝶のシーズンはこれからの時期に、一足早く暖かい台湾でたくさんの蝶と遊ぶ事ができてとても嬉しかったです。また、候さんをはじめ、たくさんの台湾の方達に親切にしていただき、今度北海道で台湾の旅行者が困っていたら積極的に助けてあげようと思いました。
 そして、近いうちにまた候さんに会いに行かなきゃ!と強く感じました。


 それから候さんを紹介していただいた、Fieldさんにも「ありがとうございました」

 次はどこの国の旅行記を作るのかなぁ〜??

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