アユタヤ観光
(1/13夕方まで)

 今日は汽車でアユタヤに観光に行くことになっていました。アユタヤに行きたいと言ったのは妻。自分としてはアユタヤ?なにそれ??って感じで、聞いた事はあるけど、何があるかとか全く分かりませんでした。でも、今回の旅行についていえば、カオラックに滞在している時が本番で、バンコクはオマケ位にしか考えていなかったので、行きたい所もないし、妻がアユタヤに行きたいって言うならついて行ってもいいなと思いました。汽車に乗るのはちょっと面白そう。

 しかし、何も知らずにアユタヤに行き、それが何かも分からず観光してもダメだと思いました。

 はこだて検定の勉強をした時に、何も知らないで観光地を巡るのと、ある程度その観光地の成り立ちを勉強し、少しは興味を持って観光するのとでは、得られるものが全然違うという事がわかったからです。

 で、アユタヤについては少し勉強しました。

 昔、アユタヤに王様がいて、そこで都市が栄えていたんだけど、1767年にビルマが攻め込んできて、こてんぱんにやっつけられたという歴史を知りました。その後、新しい王様かなんかがアユタヤを再興しようとしたけど、あまりにズタズタにやられていて再興は無理と判断し、バンコクの方に首都を移し、今に至っているようです。
 アユタヤの王様はもの凄い権力者というわけではなく、宗教を通じての王様だったようで、小乗仏教を広めて浸透させていく役割もあったと何かの本に書かれていました。なので、当時のアユタヤの都市にはたくさんの仏像とかが造られていたんだけど、ビルマ軍はそれもメッタメタに壊してしまったそうです。なので、これから見に行くアユタヤの遺跡は古くなって壊れたのではなく、ビルマ軍にボロボロにされた跡だという事です。

 考えてみればアユタヤがやられた1767年って、今からわずか250年前の話で、函館関係でいえば高田屋嘉兵衛が生まれるわずか2年前の話だから、そう昔でもないです。日本なら江戸時代です。

 それ位の勉強しかしませんでしたが、とりあえず自分の興味としてはビルマ軍がどの位アユタヤをボコボコにしたのか見てみたいなという興味は少し湧きました。

 バンコク観光と言えば世界遺産アユタヤ。今まで世界遺産は知床しか知りません。一度見てみようと、自力で行ける方法を調べました。ホテルからBTSに乗って、ファランポー駅へ行き、そこから国鉄でアユタヤまで行けるようです。ただし、帰りの列車はあまり無いのでバスでバンコクまで帰るのが良い、と書かれていました。

 朝起きて(朝方、夫は寝言?でゲラゲラ笑っていて、その声で起こされました)、バンコクの駅に向かうのですが、トゥクトゥクに乗って、国鉄の駅まで行くことにしました。で、トゥクトゥクをつかまえて駅名を言い100バーツで行ってもらうことにしました。トゥクトゥクは事前に値段を交渉して乗ります。

 「ファランポーまで」と言っても通じず、夫が地図を見せました。運転手は「OK,OK」って。



トゥクトゥクにて

 ところが「ここだよ」的な感じで降ろされた場所、自分たちが指示した場所とはちょっと違う場所のようでした。モノレールの駅前は駅前なんだけど、違う駅だったのかな?

 降ろされた場所には「東急」がありました。運転手は「ここが駅だ」って私たちを降ろし、さっさと走り去って行きました。少し歩くとBTSの駅があり、全然違う所です。国鉄駅までの移動を調べると、BTS,地下鉄でやっと駅まで行けます。
 トゥクトゥクにだまされました。それからはトゥクトゥクの運転手を見ると、みんな悪い人の顔に見え、タクシーを使うようになりました。


 
 妻が「腹立つ!」とか言って怒っていたけど、自分は「運転手にちゃんと伝わらなかったのかな?」くらいにしか思いませんでした。
 で、降ろされた駅からモノレールに乗って、地下鉄に乗って、鉄道の駅近くで降りました。ここがどこだかさっぱりわからないけど。

朝の街の様子


多分日本が協力して作った橋なのかな?


地下鉄の駅の入り口。通勤ラッシュ
ここで地下鉄に乗り換え

 バンコクのモノレールや地下鉄に乗っているお姉さんは、日本のOLと変わらずブラウスにタイトスカート、髪もきれいに整えて、おしゃれな姿です。

地下鉄の乗り方は、モノレールと違ってコインみたいのを購入して乗る

 けっこう歩きました。もう出だしから足の裏が疲れています。でもなんとか鉄道の駅に到着しました。へっこうヘトヘト。

鉄道の駅の所

 駅は結構広くて、お坊さんなんかもいます。海外の旅行者も多かったです。

駅の所


 さて、切符を買わなければなりません。私は買い方が全く分かりません。妻任せです。なんでも、汽車の席によって色々グレードがあり、クーラーが効いている車両もあれば、最安の車両はクーラーも無いらしいです。自分は正直言って最低のグレードに乗ってみたかったです。タイの庶民の人たちが使っているであろう、クーラーも無い汗だくの車両ってどんな感じかなと思って。

 でも妻はちょっと抵抗があったらしく、2等席みたいなのを買う事になりました。2等席はクーラー付きの車両です。

 特急の2等席。指定席でエアコン完備。245Bです。3等席は電車のように横並びで座り、窓も全開でした。

切符売り場


切符を買う所


買った切符

 まだ朝ご飯を食べていなかったので、駅にあるミスドみたいな所で朝食を購入しました。

 駅の中にいると、8時になり国歌の演奏が始まりました。みんな起立してじっとしています。この光景は前にバンコクに来た時にもビクトリーポイントを歩いている時に経験したので、「あ、国歌だな」とわかりました。

起立して国歌を聞く
動画(ちょっとブレがひどいかも)

 ホームに出るとボロッちい汽車がありました。

汽車

 アユタヤに行く汽車の、指定された席を探して乗り込みました。2等席ということですが、座り心地も悪くなく、なかなか良かったです。

席に着いたところ


朝ご飯

 1時間くらい汽車が走りアユタヤ駅に到着しました。車窓からは色々な景色が見られて案外楽しかったです。この汽車に乗って、もっと遠くに行ってみたいなと思いました。

 ひんぱんに物売りがやってきます。お弁当や飲み物やお菓子など毎回持ってくるものが違いました。


 アユタヤ駅に着くと、結構な人たちが降りました。みんな観光に行くようです。

アユタヤ駅

 自分たちはどっちの方に行けばいいのかわからなかったので、とりあえず同じ汽車を降りた人たちが歩いている方へ一緒に歩いて行きました。きっとアユタヤの遺跡に行くんでしょ!と思って。駅を出ると、さっそく露店が並んでいます。

露店のある道を、みんなについて歩いて行く

 すると、廃屋みたいな建物が出現しました。最初、これがアユタヤ遺跡か?と思ったけど、ただボロボロの木造の建物だったようです。

アユタヤ遺跡?

 遺跡に行くには川を渡る渡し船に乗って行かなければならないという事は知っていました。15バーツだったかな?お金を払って船に乗り込みます。川は汚いです。

船に乗り込む

 おばあちゃん見たい人が運転していてビックリしました。

操縦するおばあちゃん

 船はすぐ対岸に到着し、またそこら辺の人について歩いて行きました。ipadで自分の位置を確かめながらアユタヤ遺跡の方に歩いて行きましたが、市場みたいのがあったので、その中を通って見学しながら行くことにしました。生々しい肉とかがたくさん売っていました。

市場の中を歩く

 この市場は観光客用ではなく、そこら辺に住んでいる地元住民用の市場のようで、食材なんかもたくさん売っていました。

市場の中を歩く

熟していないようなイチゴも売ってる

 何故か子犬が売っていました。カオラックは犬が多い印象があったけど、この辺も犬がたくさんいる感じ。これ買って、育てて大きくして食べるのかな?食べないよね。ペットショップ的な感じ?

子犬

 犬だけじゃなく、他の動物も売ってました。これは何だ?リスの赤ちゃん??

リス?


アユタヤと言っても普通の街の部分もある

 船を降りた近くの場所ではレンタルバイクとかレンタル自転車屋さんがあったんだけど、自分たちは帰りはバスで帰る計画だったので、バンコクへ行くバス乗り場の近くでスクーターを借りてアユタヤ遺跡巡りをしようと考えていました。でも、なかなかレンタルバイクが見つからず、けっこう歩きました。その歩いている最中も、トゥクトゥクで観光しないかとか、300バーツだとか、歩いて観光するのは大変だよとか、たくさん声を掛けられました。バイク借りて好きに見物するからいいよと言いたかったのですが、どう言えばいいかわからず、あまり相手にしないことにしました。

 ようやくレンタルバイク屋さんを発見し、スクーターを借りました。デポジットでパスポートを預かると言われました。ちょっと危ないかなと思ったんだけど、店のおばちゃんがまずまずいい人そうだったので信じることにしました。
 2時間か3時間で戻ってくるよと言ったんだけど、料金は250バーツでした。1000円弱です。2時間か3時間と言うのは、大体午後の1時か2時位までの事なんだけど、おばちゃんは、3時か4時位まで使ってもいいよって言ってくれました。ガソリンメーターが半分くらいだったので、返す時に同じくらい入れて戻してくれと言われました。ヘルメットも2つ渡されました。
 この暑いのにヘルメット被ったら汗だくになるよ!大体、誰もヘルメットなんて被ってないだろ!と思ったのですが、安全のためにヘルメットを被ることにしました。

借りたスクーター

 運転の仕方は普通のスクーターと同じなのでどうってことありません。少しスピードを出すと風があたって気持ちいいです。

スクーターで疾走する私の動画

 世界遺産のアユタヤですが、妻によれば大体2時間もあれば見学できるとの事、4つくらい代表的な遺跡があって、それぞれ50バーツかかること、その4つの遺跡を巡るのには歩いて巡るにはちょっと辛く、自転車のレンタルの人が多い事などを教えてもらったので、そんならスクーターで巡ろうよという事になり、レンタルしたのです。

 最初に行ったのは塔のような建物。修復中のようでした。初めてアユタヤの遺跡を見ましたが、思った通りと言うか、思い描いていた感じと同じような感じで、ボロボロでした。

最初に行ったところ
 ワット・ラーチャブーラナです。クメール式仏塔(プラーン)だそうです


見学する妻

 仏像や彫刻みたいものはビルマ軍によって破壊されたようで、ほとんど首が無い状態の物ばかりでした。

ビルマ軍によって壊された彫刻

 塔のような建物は階段状になっていて、階段を上ると中に入ることが出来るものもあります。けっこう高い場所なのに、妻は階段ではない部分を通って、近道をして降りようとしています。柵も何もないのに、もし落っこちて死んだら大変なことになるからやめれと言ったけど「大丈夫!」って言って近道があるかどうか調べに行ってます。

危ないよ!

 妻が戻ってきました。どうやらこの危ない道を行けば近道になっているようです。

 戻ってきたのでまた階段を上がって塔の中に入ってみました。お賽銭的なものがありました。これは結構な額です。誰も盗まないのが偉いと思いました。ここにも乞食はいたんだけど、こういうのは盗らないんだなと思うと、日本ではたまに賽銭泥棒みたいのがいるけど、こっちの乞食の方がよっぽど偉いなと思いました。

お賽銭?的なもの

 塔のような建物の中を見学し終り、さっき妻が通った危ない道(近道)を通って下に降りることになりました。自分は高いところが苦手なようで、こういう所に来ると何故かお尻がヒューヒューなります。靴はサンダルだし、一歩間違えば落ちてしまいます。だけど勇気を出して近道を行ってみることにしました。

近道にチャレンジ


やっぱ怖い!ってビビっている所を妻が撮影
この顔を拡大して見てください

 なんとか落ちずに近道を行くことが出来ました。アスレチックじゃないんだから!

これは何かの塔?わかんない


下半身しか残っていない仏像

 実際に遺跡を見たけど、やっぱりよくわかりません。レンガ造りの建物跡や塔の跡などがありますが、どれも同じに見えなす。妻はわかって見ているのかな?

 ここを見終わって次の所にバイクで移動しようとしましたが、駐車場が満杯っぽかったので、違う所に行くことにしました。バイクで走ると風があたって気持ちいいです。汗が吹っ飛んで行く感じがします。汗だくになったらバイクで走るのもいいかも。

 次の所に来たら、象に乗っている人たちがいました。アユタヤ遺跡を象で巡るなんてのもいいなと思ったけど、近場を少し歩いているだけのようでした。


 次の所では、入り口の近くでアイスを売っている人がいて思わず購入しました。コクのないあっさりしたアイスでしたが、暑い中で食べるアイスは冷たいだけで美味しいです。函館は雪降ってるんだろうなぁ〜と思いながら食べました。

アイスを食べる私
高いところの顔とは違います

 ここの場所に乞食の人がいました。タイの乞食は職業乞食で、マフィアにお金を払って乞食をしているので、施しをしたらマフィアの資金源になります。自宅もあり、綺麗な服もあり、タクシーに乗って乞食をする場所まで来て、施しをしてもらってタクシーで帰る。そんな乞食もいるそうです。また、ピックアップトラックに乞食たちが乗り、それぞれの場所で降ろしてもらい時間まで乞食をするパターンもあるそうです。

 そういう事を知っていながら施しをする人が結構います。タイの宗教では他人に施しをすることが良い事であると奨励されているようです。多分、そういう事をすると死んだあとに良い世界に行けるとか、また人間に生まれ変わることが出来るとか、そういう教えなのかもしれません(想像だけど)

 こんなアユタヤで乞食をする人までマフィアとつながっているんだろうか?そもそも、タイの乞食全員が職業乞食なんだろうか?と徐々に疑問が湧いてきました。確か子供の頃、傷痍軍人だかと言う人たちがお祭りのときなどに現れ、お金を恵んでもらっていたのを見たことがあるような気がします。子供の頃ではっきり覚えてはいないんだけど、ああいう人たちも乞食だったんだろうか?よくわからないなぁ〜と思います。
 乞食の数自体は前回タイに来た時よりは微減って言う感じです。

乞食

 人間の貧富の差とか、差別とか、日本に住んでいるとあまり真剣に考えることはありませんでした。特に東南アジアへ海外旅行に来ると、乞食ではないにしても相当生活が苦しそうな人たちをたくさん見ます。自分たちは高い飛行機代を払ったりホテル代を払ったり、生きていくうえで絶対に必要ではない海外旅行にたくさんのお金を使っています。本当にこれでいいのかな?と思う事があります。

 それこそ、子供の頃は全く気付かなかったけど、銀河鉄道999を大人になってから見ると、差別や貧困、貧富の差などが描かれていて、見入ってしまいます。東南アジアとかでそういう人たちを実際に目撃したから尚更見入ってしまい、色々考えさせられるのかもしれません。

 何もしないでただ他人にお金を恵んでもらうなんて、自分の常識では屈辱的な事だと思うんだけど、生きていくには仕方なく乞食になっている人も実際にはいるんじゃないだろうか?何回かやっているうちに屈辱的な感情や恥の感情が薄れていき、プロの職業乞食になるんだろうか?
 何が正しい事なのかわからず、考えれば考えるほど混乱してしまいます。なので、逃避行動と言うか、乞食に関しては、最後自分の思考を停止するしかありません。

 アユタヤの遺跡には注意の看板がありますが、なんと、日本語で書いてあるものがあります。日本人に、ルールを守るように促しているのです。これを見た時に、日本人はマナーがなっていないのか!と悲しい気持ちになりましたが、良く考えてみると、タイの仏教においてやっていいことと悪い事の区別って日本人にはできないと思う。ダメだと知っていながらするんじゃなくて、ダメだとわからずにやってしまう。タイに来たからにはタイのルールを守ることは当然なんだけど、やっぱりタイのルールやタイの仏教のルールを1〜100まで知っていろと言うほうが無理なので、タイの人たちが日本人ようにこのような看板を作ってくれたことは感謝するべきだと感じました。

 よく、日本に来る中国人や韓国人のマナーがひどいと問題になるけど、これだって同じことなんだろうなと。国によって文化は色々違うし、どういう振る舞いをするのが正しいのかも違うと思う。日本でもこれから外国人がどんどん観光に来るだろうけど、このように各国の看板で注意事項などを書いていればきっと従ってくれる人がほとんどなんじゃないかなと思います。
 

日本語で書かれている注意の看板


3つの塔
 ワットプラームです。クメール様式の寺院です。

ぐちゃぐちゃ
ワットシーサンペット

 妻が「寝転がっている大きな観音様だか仏像がある場所に行きたい」と言いました。そんなのがあるのもよく知らなかったけど、このアユタヤの遺跡の中にあるそうです。地図を見ながらバイクを走らせ、なんとか到着することが出来ました。

寝転がってる仏像か観音様
ワット・リーカヤースッター

 線香や花などをお供えする場所があり、花売りのおばあちゃんが寄ってきたけど買いませんでした。

 以前バンコクに来た時も感じた事ですが、地元の若い女性たちも真剣にお祈りをしています。いまどき風の格好をしながら心を込めてお祈りしている姿を見ると、どうも違和感を感じてしまいます。だって日本ではほとんど見られない姿なので。
 タイの人達の仏教に対する真っ直ぐな気持ちと言うか、表現が難しいけどこんないまどきの若い女性たちも裸足になって線香や花をあげてお参りする姿は凄いと思います。

 自分は宗教的なことに関してはあまり信じていないというか、神様なんていないんじゃないの?くらいにしか思っていないんだけど、タイでのこういう人たちの姿を見たり、ボルネオに行った時に見たイスラム教の人達の熱心にお祈りする姿を見たりすると、天から神様が降りてくるんじゃないかとか、良い行いをしないと地獄行きになるんじゃないかとか、一瞬そう思ってしまいます。

お参りする女性


金箔が貼られていた

 

足の裏の所で記念撮影

 そろそろお昼にしたくなりました。バイクで走り回っている時に、遺跡の区域の中に学校があって、生徒たちが学校向かいの商店にたくさんいたのを見ていました。そのなかにちょっとしたレストランみたいのがあるのも見ていました。で、きっとこれは日本でもよくあるような学校の生徒を相手にするような食堂的なものかもと思い、そこに入ってみることにしました。
 小さいレストランですが、数人のお客さんもいました。学生っぽくは無かったけど。

 女子校と男子校に別れているようで、ある一角の屋台には男の子が群がっていました。私たちが入った食堂は女性ばかり。女子高生と思われる女の子は灼熱の中、セーターを着ていました。おしゃれ最先端なのでしょうか。

食べてるお姉さん

 店の兄ちゃんは「めんどくさそうなのが来たな」って感じに見えました。

 メニューを見せてもらい、ipadを通じて「おすすめの料理は何ですか?」と聞きました。フライドライス(チャーハン)みたいのがお勧めだと教えてもらったので、それを注文しました。妻は近くにいたお姉さんたちの食べているものを見て、「私もこれが食べたい」って感じの事を言ってました。通じたみたいです。あと飲み物と。

 タイに来てから時々見る、コーラっぽいものとスプライトっぽいものを頼みました。

コーラっぽいものとスプライトっぽいもの

 しばらくすると注文した料理が運ばれてきました

チャーハンみたいの


妻の
豚肉とシーフードをナンプラーで炒めた具が乗っていた

 チャーハンみたいのを一口食べました。

 「うまっ!」

 タイであまり重要視されていないように感じる旨みたっぷりのチャーハンで凄く美味しい!!もしかして味の素たっぷりなのかもしれないけど。

 あまりに美味しかったので、近くにいた店のお兄さんに「アロイ!」(タイ語で美味しい!と言う意味)と言いました。

 この時の「アロイ!」は、自分でもうまく表現できたと思うのですが、かなりびっくりしたような感じで言いました。

 店のお兄さんは少しだけニヤッとして私に向かって親指を立ててくれました。

 ジュース2本とそれぞれメニュー1品ずつ。これでいくらかなと思ったらなんとたったの80バーツでした。
 80バーツって日本円で200円か240円位です。ここはやっぱり学生相手のレストランだったのかもしれません。

 それにしても良いレストランを見つけられて、これは当たりくじを引いた!と思えました。

美味しいレストラン

 昼食を食べて満足し、先ほど駐車場が満杯で後回しにした所に行くことにしました。ここでは木の根っこに顔が覆われた仏像の頭があり、これだけは自分でも見てみたいなと思った所です。

お金を払う妻

 入場して、その木の根っこに覆われた仏像の頭がどこにあるのかわからず、少しさまよいました。もう足が疲れているのであまり歩きたくなかったです。歩いていると、珍しく頭がついている仏像がありました。一応写真に撮りましたが、よく見ると胸とお腹の境目辺りに傷跡があります。きっとビルマ軍にぶっ壊されたものを、その後復元したのかなと思いました。

頭のある仏像

 そして、少し人が多いような場所があったので、あそこが目指す場所ではないかと思い行ってみると、やはりここにありました。仏像の頭だけが根っこに覆われている。アユタヤ観光のシンボル的な存在です。

根っこに覆われた仏像の頭
 ワット・マハータート

 なんでこんな事になったのでしょう?今から250年くらい前にビルマによって壊滅的に攻撃され、仏像も壊されまくって、仏像の頭も放置されたままだったのではないでしょうか?そこにこの木が生えてきたんだろうか?頭をしっかりサポートするような感じで根っこがあります。凄いのは、仏像の頭の角度と言うか、しっかりこっち側を向いているところです。転がった頭が根っこに覆われ、この角度になったとしたら凄い確率だと思います。
 それとも昔の人が意図的にこういう風になるように頑張ったんだろうか?方法はわからないけど。

 自分はこれを見れて満足しました。妻も4か所巡れて満足したみたい。じゃ、バイクを返してバスでバンコクに戻ろうかという事になりました。

 まずはバイクにガソリン。何リットルくらい使ったかわからないので、ガソリンスタンドでとりあえず、3リットル入れてと注文しました。でも、3リットルも入りませんでした。「メーターが半分になる所まで入れて返してね」と言われていましたが、フルタンクになってしまいました。

 フルタンクのバイクを返し、「燃料満タンに入れたから!」的な事を言って、バスターミナルに向かいました。
 自分は大型のバスがたくさん止まっているのかなと思ったら、ちょっとでかいハイエース的な車でした。何バーツか忘れたけど、汽車よりはかなり安いと思ったのを覚えています。でも一番後ろの席に座ったのですが、激狭でした。

帰りのバス

 バスはMRTのビクトリーポイントという所まで行くそうです。汽車でも1時間かかる距離ですので、車でもそれなりに時間がかかりましたが、ウトウトしたりしていたのでそんなに時間がかかる感じはしませんでした。

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