チャトゥチャック公園〜帰国まで
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チャトゥチャック公園へはBTSで行くことが出来ますが、最初妻は、1回乗ればそのまま公園最寄りの駅であるモーチット駅に行けると言っていました。だけど実際は1度乗り換える必要がありました。

 モーチット駅はBTSの終点の駅で、この駅のすぐそばにチャトゥチャック公園があります。以前1度来たことがあり、わかっているつもりでした。

 モーチット駅に到着し、駅を出るとすぐにチャトゥチャック公園です。チャトゥチャック公園はかなりの広さがある公園なので、公園の中に入ってから少し歩かなければならないのは覚悟していました。けっこう足が疲れていたけど、たくさんの蝶達に会えると思えば足取りも軽くなります。

 しかし、公園外は柵が張り巡らされており、入り口がどこにあるか見つけられません。柵沿いをずっと歩くのですが全く入り口が無く、ただ暑くて汗がダラダラ、どんどん疲れていきます。帰国後にグーグルマップで調べたら公園の入り口まで1km歩いたことがわかりました。

 駅出口から北に向かって歩いたのですが、入り口が見つからず公園の先端近くまで歩きました。二人ともサンダルだったので、足の疲れがいつもの倍以上に感じました。

 更に公園に入ってからバタフライガーデンまでも距離があります。これもまた1km近くあったと思います。なので、モーチット駅から約2kmも歩き、ようやくバタフライガーデンに到着しました。この時点でもうヘトヘトです。

チャトゥチャック公園のバタフライガーデン

 受付で名前を記入するとタダで入れます。中にはたくさんの蝶が飛んでいました。本当なら嬉しくて色々観察したりするところですが、疲れ果てていたのであまり歩き回る気になりません。妻もバタフライガーデン内のベンチに座り、「ここで休んでいるから勝手に遊んできて」って状態でした。

 飲み物も無くなり、「売店があったはずだ」と夫は言っていたのですが、何もなく熱中症になるのではないかと心配になりました。バタフライガーデンには元気な中国人観光客も来ていて、どうやってここまでたどり着いたのか不思議です。

 せっかく来たのに疲れ果てて何もできなくてはもったいないので、とりあえず頑張って少し蝶の撮影でもしようかと思いました。人工的に育てられ、室内にいる蝶なので、自然の生態写真とは言えませんが、今回の旅では蝶の写真が消化不良だったので、これで少しでも気がまぎれるかな?というところです。







キシタアゲハのメス

チャトゥチャック公園のバタフライガーデンでのキシタアゲハ(動画)


マダラ

バタフライガーデン(動画)


 バタフライガーデン内を2周くらいして蝶の撮影をしようと思いましたが、一眼レフを持って来ていなかったので全部コンパクトデジカメでの撮影です。当然望遠も少ししかできないのでかなり近づく必要があり、近づけば蝶は逃げてしまうのでなかなか写真は撮れませんでした。そして疲れ果ててもう限界。

 バタフライガーデンにいた時間はそんなに長くはなかったと思います。
 「もう帰ろうか・・・」と言い、ホテルに帰ることにしました。

 バタフライガーデンから出てすぐの所には花が咲いている所があり、シロチョウの仲間の写真を1枚撮影することが出来ました。これは自然の蝶の写真なので、1枚だけでも撮影できてよかったです。

バタフライガーデンの外で撮影したシロチョウ
 近くの公園出口で屋台が数件あり、やっと水分を取ることができました。生き返った〜。

 ここからまたBTSの駅まで行く体力はありません。タクシーを捕まえて駅まで行ってもらいました。賑やかなうるさいタクシー運転手でした。

 BTSのモーチット駅は今度は始発という事になり、椅子に座ることが出来て良かったです。ここから真っ直ぐホテルには帰らないで、どっかのデパートみたい所に行きました。そこでいろんな食べ物屋さんがあるフードコートがあり、どれにしようか選んで、最後は自分と妻と同じ食べ物を買いました。これがタイでの最後の食事になる予定でした。

 駅前にサヤームパラゴンというショッピングセンターがあり、地下にフードコートで何を食べようか散策しました。
そこでジュースを買って歩いていたら、バランスを崩しそのジュースを床にぶちまけてしまいました。お店のおねえさん、ごめんなさい・・・。
そこにはココイチのカレーもあり、入りたくなったのですが我慢我慢。タイ料理のお店が並んでいる所に、豚の煮物(カオカイムー)が美味しそうに見えました。ガイドブックにもカオマンガイと同じく、タイの屋台グルメとして必ず出ています。

豚肉の煮たやつのご飯

 角煮みたいな感じで美味しそうだったんだけど、肉がデロンとしていて触感が気持ち悪く、自分も妻もあまり手を付けずに残してしまいました。ほんと気持ち悪かった・・・。

 肉は豚足です。香辛料に八角が使われ苦手な香りがします(台湾で苦手になった)。甘辛くて食が進む、と本に載っていますが、私たちの口には合わなかったです。私「モス行く?」 夫「行くっ!」

 バンコクでは伊勢丹でもこのデパートでも日本食屋さんとかもかなりあるんだけど、せっかくタイに来たんだから日本食じゃなくてタイの食べ物を食べようと思っていましたが、さすがにこの豚の煮たやつはおいしくなく、近くにあったモスバーガーに行こうという事になりました。

 そこに行くときに、何やら人だかりがあってテレビ局みたいのが来ていたので野次馬根性で見に行きました。男の人がいたんだけど、芸能人かもしれません。記者会見かインタビューみたいのを受けて喋っていました。

しゃべっているタイの有名人(多分)

 モスバーガーでハンバーガーを食べました。最後の最後まで我慢していたんだけど、ついにこういうのに手を出してしまいました。

モスバーガー

 ここで対馬先生へのお土産のウイスキーなども購入し、タクシーに乗ってホテルまで戻りました。渋滞にはまって、運転手の人はスマホをいじっていました。

スマホを見る運転手

 ホテルに戻りました。チェックアウトをした後ですがシャワーを借りました。とても立派でサウナまで付いていて、快適でした。デロデロの汗を流し、気持ちよかったです。

 シャワーを浴び終え、荷物をもらっていよいよ空港まで行くタクシーに乗ります。ロビーではまたお姉さんが楽器を弾いていました。

ホテルで楽器を弾くお姉さん(動画)

 ロビーにいた人にタクシーを呼んでもらいました。タイのタクシーは大抵メータータクシーなのですが、ロビーの人とタクシーの運転手の人が何やら話し合いをしていました。ロビーの人が私の所に来て、

 「すみません、このタクシーは空港まで400バーツで行きたいと言っているのですがいいですか?」って私に聞いてきました。
 「ハイウェイの料金は?」って聞くと、それも含めて400バーツだと。

 確か空港からホテルに来た時は400バーツ以上かかったような気がしていたし、400バーツって日本円で1500円位だと思うから、「いいよ」って言ってタクシーに乗りました。

 タクシーはメーターを動かす事もなく走り、無事に空港に到着しました。

 400バーツだったのですが、妻は細かいお札を持っていなくて500バーツ出しました。運転手の人は「じゃ、100バーツはチップで!」的な感じでお釣りをくれないのかな?とちょっと思ったんだけど、お釣りを探しているような動きをしました。なので

 「いいよいいよ、お釣りはチップだから」的な事をジェスチャーで表しました。

 ベットメイクなど、タイでのチップは一般的に20バーツです。20バーツあれば500mlのペットボトルでコーラが買えるくらい(15バーツ)です。チップは必ず払う必要はなく、払った方がスマートかな?位の感じです。20バーツって日本円で70円位のもんだから大した額ではないので、私たちはベットメークの人のためのチップや81階で食事した時にオカマちゃんにチップを渡したりしていました。

 100バーツのチップと言えば大体350円程度のものなのですが、タクシーの運転手の人はかなりびっくりしたようで、感激した感じで何度もお礼を言ってくれました。
 ここからまだ旅が続くなら100バーツのチップを渡すことは無かったと思いますが、このタイバーツももうしばらく使う事もないし、こんなに喜んでくれるなら良かったです。

 運転手さんは、ずっと私たちを見送ってくれました。トゥクトゥクの少しでもお金を取ってやろう、という感じとは全く違います。

 タクシーを降り、荷物を持って空港に入りました。

空港に飾ってあった手の数が多い仏像?

 余裕を持って早めに来たので、時間を持て余し、空港内のちょっとした食べ物屋さんで時間つぶしをしました。コーラを買ってもらったら75バーツもしていてびっくりしました。日本の空港でもこんなにしないでしょ!

 空港内の食べ物、飲み物がとても高く感じました。夫は疲れてベンチに座っている間、空港内を散策したのですが、疲れのせいか物欲も無くなっていました。帰国してから、靴を買えばよかったと後悔しています。

75バーツの激高コーラ


チキン(妻が値段を教えてくれなかった。予想200バーツ)


飛行機を待っている所

 バンコク発羽田行の飛行機は夜中に離陸です。ちょうど私たちが座った所の横に少しだけスペースがあり、床に寝転がって、そのまま眠りながら過ごしました。なので、あっという間に羽田に到着しました。床に寝転がれたので窮屈でもなく、ちょっとしたファーストクラス的な感じでした。

 座席は一番後ろです。窓側3列の所、最後尾席は2列。窓と席の間に50センチ弱のスペースがあります。その隙間に横向きで夫の体がすっぽり入りました。通路を挟んで隣の男性は驚いたようにこちらを見ています。全く身動きのとれない場所でいびきをかいて気持ち良さそうに床で寝ている夫。
 私は2席で横になって寝ることができました。機内食は全てキャンセルです。夫「あっという間に着いた」


 東京は寒いとわかっていたけど、着替える気もなく半ズボンのまま飛行機に乗ったので、羽田に到着した時には案の定寒かったです。

寒い羽田に到着
(国際線ターミナルから国内線ターミナルに行くためのバスを待っているところ)
寒がる半ズボンに日焼けして黒くなった私

 羽田から函館行の飛行機はまた時間があり、羽田で朝ご飯を食べ、時間までラウンジで休むことにしました。1月15日で、東京ではお正月の雰囲気もぬけ、いつもの生活に戻っている感じで、サラリーマンみたいなスーツを着た人ばかりがラウンジを利用していました。
 ラウンジはけっこう混んでいたんだけど、そんなスーツを着た人だらけの中、何故か半ズボンで真っ黒に日焼けした私はちょっと異質な感じでした。でも別に気にしないでソファーに寝転がって時間まで眠っていました。

 旅行に行く上品な中年夫婦がじっとこっちを見ています。本当に汚い物でも見るような、迷惑そうな感じで爆音いびきをかいて寝ている夫を見ています。その視線に耐えられず、数回起こしたのですが、すぐに寝てしまいます。

 時間になって妻に起こされ、「周りの人達にゴミを見るような目で見られてたよ」と言われました。
 ゴミのよう・・・ってところがツボにはまり、笑いが止まりませんでした。しばらくの間「オレ、ゴミだから」と自分で言ってました。

 函館に行く飛行機に乗ると、近くにスターウォーズのペイントをした飛行機があったので写真を撮りました。映画は一度も見たことないけど。

スターウォーズの飛行機


どっか

 もし函館空港の天候が悪く、着陸できないようなら引き返すという条件付きのフライトでした。函館付近でぐるっと一周していましたが、難なく着陸しました。
 飛行機から出る時に、席が前の方だったので飛行機の出口の一番先頭付近に並びました。客室乗務員の人たちが何人かいて、ちょっと不思議そうに見られたので、「今、タイから戻ってきたところで半ズボンなんです」と聞かれもしないのに答えました。
 「え〜、お仕事ですか?」と聞かれました。何でこんな半ズボンの私を見て仕事だと思うんだろうと、吹き出しそうになりましたが突っ込まず「遊びに行ってきたんです」と言いました。
 「タイのどこに行ってきたんですか?」と聞かれ、カオラックの事をどう説明していいかわからず、「プーケットの100km位北にあるカオラックと言うことろ」と説明すると、「ふぅ〜ん・・」的な感じでした。そりゃ、普通知らないわな。

 「函館寒いですよ〜」と言われ、また吹き出しそうになりました。函館人ですから寒いのは知ってます!

 そんなちょっと面白いやりとりがあり、飛行機のドアが開き無事に函館に戻ってきました。さっきまで暑いタイにいたとは思えない寒さで、半ズボンから露出している足が刺さるような冷たさでした。

 到着ロビーに行くとき松前漬けやイカの塩辛の看板があり、「あぁ、戻ってきちゃったな〜」と思いました。

函館到着

 空港には対馬先生が迎えに来てくれて、自宅まで送ってもらいました。留守中かなり雪が降ったらしく、その事はタイにいたときにもインターネットが使えていたのでホームページの掲示板で教えてもらっていました。帰国したら雪かきだなぁ〜と思っていたんだけど、自宅の駐車場や庭の部分の除雪を対馬先生が綺麗にやっていてくれました。申し訳ないと思ったけど有難かったです。

 今回の旅行では、出発の時点で雪のため函館空港から離陸できるかどうかがギリギリで危なかったこと、蝶の採集や写真撮影では満足いく結果を得られなかった事、海もイマイチだったけど、素潜り出来た事がかなり楽しかったこと、最初から歩き過ぎて旅行中、ずっと足が疲れた事などが反省点と言うか教訓になりました。
 ただ、寒い北海道の冬を脱出して暖かい東南アジアで汗だくになって遊ぶことが出来満足でした。そして何より犯罪に会ったりすることもなく、無事に帰ってこられて良かったです。

 次の海外はサンゴとシュノーケル、素潜りをしながらゆったり過ごす旅にしたいなぁ〜と今、思っています。

 ※旅行記の中でモノレールの事をMRTだとかBTSだとか書いていますが、乗った列車がどれなのかよくわからず、ごちゃまぜにまっています。

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