英語の洗礼

 1月2日、朝食はホテルのバイキング。チェックアウトを10時半頃に済ませ、成田空港へ。ここでこれまで着ていたコートを預け、マレーシア航空のチェックインに並びました。既にたくさんの人が並んでいたので最後尾につき、自分達の番を待っていましたが、妻が「隣の列の方が早そうだ」というので、隣の列の最後尾に並び替えました。私は並び替えた列が本当にマレーシア航空の列なのか不安になり、妻に前の方に行って確認してきてくれと言いました。そして見に行った妻が戻ってきました。「こっちの列は中華航空の列だった・・・」
 ガーン!!
仕方なくまたもとの列の最後尾に並びなおし・・・。並ぶのが嫌いな私は中位のショックを受けました。最初に並んでいた列に素直に並んでいたらこんなことにはならなかったのに。そういうタイムロスのせいかどうかはわかりませんが、席は窓側を取れず、中央側になってしまいました。残念ながら飛行機から地上を見た写真は撮影できませんでした。
 チェックインを済ませ、正月の海外に行く芸能人がいないかどうか探したり、ボルネオで海水浴もする予定だったので水中でも使えるインスタントカメラなどを購入、少し早めに入国審査に向かいました。特にトラブルも無く入国審査を終え、いよいよ飛行機に乗ります。

空港は大混雑。カートでの移動が難しい位です。
昨年に空港探検は済ませているので別に見るところも無く、免税店を覗いたり、おやつを買ったり、SENNSEはネットで自分のHPを見たりして過しました。
 
     13:30コタキナバル経由クアラルンプール行き       私達をボルネオに運んでくれる飛行機

 事前に妻から聞いていましたが、この飛行機には席の前に液晶テレビがついており、映画やゲームができます。ボルネオまでの5時間くらいをゲームをして過そうと思っていました。
 いよいよ飛行機が飛び立ち、私達は日本を飛び出しました。

席はほぼ満席です。搭乗員のバティック柄の制服が素敵です。

 席はエコノミーなので私には狭く大変ですが、テレビゲームをしたり、機内食を食べたりして過しました。ゲームはテトリスとかミニゴルフみたいの、インベーダーみたいのなどたくさんの種類がありますが、プレステとかくらいの高性能ではなく、せいぜい初代ファミコンくらいのもんです。また映画は好きな時間に最初から見れるのではないので、あまり使えませんでした。
 選択画面で選択すると、今飛行機がどこを飛んでいて時速何キロで高度がどのくらいかを表示する画面に切り替えることが出来てけっこう楽しかったです。また、写真には撮り忘れましたが液晶画面に飛行機の絵が出ていて飛行機中央から矢印が出ていて、例えば{MAKKAH8542km}なんて表示も出ます。これの意味がわからず妻とずっと考えていましたが、私は「これはマカオまでの方角と距離を示すものだ」と妻に言いました。妻は「何でマカオまでの距離をあらわさなきゃなんないの?そもそもMAKKAHってマカオって読めないよ」と私の意見を否定していました。絶対自信あったのに・・。

突然「わかった!これはマカオまでの距離さ!」って。その自信はどこから来るの?
帰国してから調べると、メッカ(アフガニスタン)のことでした。やっぱりイスラム文化なのね。
 
          機内食                               席の前の液晶画面

 機内食を食べたり、計画通りゲームをして遊びながら過しました。テトリスは凄く調子良く進んでいましたが妻に声をかけられ集中力が途切れ、レベル36で終わってしまいました。またミニゴルフのゲームがけっこう楽しくて何回かやりました。

途中ゲームにも飽きて一眠り。その間ハーゲンダッツのアイスが配られていました。「あっ!アイスが行ってしまった!」どうしても食べたい私達。わざわざもらいに行きました。おいしかった〜。

 昨年のフィジーのときもそうでしたが、妻がスリッパを用意してくれていたので、機内では靴を脱ぎスリッパで過すことができて楽でした。やっぱり5時間強の時間は長かったですがようやく飛行機はコタキナバル空港に到着することになりました。もう外は真っ暗になっていました。

 飛行機から一歩出ると、モワッとした空気と独特の匂い。あぁ〜外国に来た〜と一瞬で実感しました。
 スイスイと入国審査が終わり、荷物を受け取り空港を出ると、私の名前を書いた紙を持った女の人が出迎えてくれました。ホテル(シャングリラ・ラサリアリゾート)まで送ってくれる車を予約していたのです。
 妻は空港を出てまず日本のお金をマレーシアのお金にかえる所に行きました。私はホテルまで送ってくれる車に荷物を持って行きました。空港前には何台か車が止まっていて、ほとんどがバンとかでしたが私達を空港まで送ってくれるという車はなんと・・・・・・ベーンツッ!!!!!
 びっくりしました!
 一体どれだけVIP待遇なのよ!ベンツ乗るのなんて初めて。
 ワクワクしていたのに、両替に行った妻は一向に戻ってきません。

一人の両替をするのにまったく終わりません。後ろを振り返ると誰もいなかった・・・・。

 お金を交換する手続きに手間取っていて、結局お金を交換し終わった頃には空港にほとんど人がいなくなっていました。
 
        空港前の両替所                             出迎えのベンツ
 
 なんとか両替を終えベンツに乗り込み車はホテルに向かいました。運転手はアレクサさん。このアレクサさん、ホテルまでの約40分間英語でしゃべりまくり。ここはモスクだとか、大学だとか、工業高校だとか。言ってる事の半分以上はさっぱりわかりません。

車内から見る街は近代的な建物が多く、モスクもライトアップされていてとても綺麗。かわいらしい小さな観覧車も見えます。

 さらに車の速度が凄く速い。かなり怖かったのですが、よくみると制限速度の標識のようなものがあり、それをみると90kmと書いてあります。ボルネオって一般道路の最高速度が90kmのようなのです。確かに他の車も速い。でも最近の車はスピードが出ますが、オンボロの車も走っていて、それは60kmとかそれ以下のスピードで走っています。まるでレースしてるみたい。アレックスに「アーユー、フォーミュラワンドライバー?」などと冗談を言いながらも、明日からは私がレンタカーを運転していろんな所に行こうという計画なので少々ビビッてしまいました。
 それから信号がとても少なく、交差点はほとんどロータリーになっていることがわかりました。
 ロータリーってあんまり経験が無く、ちゃんと自分で運転できるかどうか不安になりました。事故起こさなきゃいいけど。
 そうこうしているうちに車はどんどん進み、ホテルに到着しました。
 アレックスさんと別れ、ホテルのロビーでチェックイン。係りの人が来て色々聞かれたり書類に書いたり。
 ところがこれまた何を言っているのかさっぱりわからない。ついには係りのお姉さんも意思の疎通が出来ずに日本人スタッフを呼びに行ってしまいました。
 フィジーのときはこんなに英語を使うことはなかったのでなんとかなりましたし、ツアーだったから良かったのですが、今回は個人旅行という事で、色々なことを自分達でやらねばならない。英語が通じなかった事が凄くショックでした。
 日本人スタッフのおかげでなんとかなりましたが、不安は頂点に達していました。
 でも日本人スタッフとは日本語で話せるので、色々質問してみました。
 そのうちのひとつに昆虫の事がありました。
 ここに来るまで、ちょっとした街灯とかにも虫が全然いません。車にも虫がぶつかってくることがありませんでした。街灯でクワガタを探したりするのも楽しみだったのですが、どうやらこの近辺ではクワガタを見たりしたことは無いという事で、ちょっとがっかりしました。
 だけどヤモリはたくさんいるとのこと。フィジーにもヤモリはいっぱいいたし、暑い地域にはヤモリが多いんだなという事がわかりました。
 私は熱帯雨林なら夜の街灯にはたくさんの昆虫が集まっていると思っていたので、ちょっと拍子抜けでした。でっかい懐中電灯も持ってきたのに・・。

 ロビーから一番遠い位置に私達の部屋がありました。
 フィジーのトレジャーアイランドに滞在した時には、小さい島だったので島の端から端まで350歩ほど。今回はホテルのロビーから部屋までの距離がそのくらいあり、いちいちロビーに行くのも大変だと思いました。
 ホテルの部屋に到着ししばらく休んでいると電話が鳴りました。出てみると何やら英語で喋ってきました。
 あぁ〜何言ってるかわからない・・。「ジャストモーメント」と言って妻に代わりました。どうやらレンタカーについての事だったようです。フィジーのときは電話で日本料理店の予約を英語で出来たので少しは自信があったのですが、その自信は音を立てて崩れていきました。
 なんとか妻が対応し、事なきを得ました。

 そんなことをしているうちに時間も遅くなってしまい、また私が英語恐怖症になって部屋から外に出たくなくなってしまったため、今夜は夕食を食べずに寝ることにしました。
 明日からはレンタカーで色んな場所に行ったり、食堂に入ってご飯を食べたり買い物をしたりするのに全部英語だと思うともうプレッシャーが強くて、早く日本に帰りたくなってしまいました。一体この先どうなるんだろうと思いながら空腹のまま寝ることにしました。

電話に出てから「もう英語はイヤ・・・・」と最終日まで電話に出ることはありませんでした。それに布団をかぶり「もう日本に帰りたい・・・・。」 着いたその日の夜にこの言葉。出発前は「10日間はないと楽しめないからね!」と注文をつけていたのに・・・。先行きが不安です。日本人のスタッフもいるから大丈夫だって!
 
ホテルロビーの入り口にドラがあって、”ボーン”って鳴らしてもらった    部屋の様子。ベッドがでかい!
 
     ベッドにりらっくまを寝かせてみた。                   廊下にはヤモリがいっぱい。

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