コタキナバルの街・オランウータン
1月4日。今日は午後からオランウータンの観察会の予約をしていたのであまり遠くへは行けません。そこで午前中はコタキナバル市内に行ってみることにしました。朝食はホテルでとりました。 やっと念願のオムレツにありつけました。鉄板の前に玉ねぎ・しんたけ・チーズなどがあり好きなだけ入れてもらえます。いつも混んでいるのでこの日だけ食べることができました。 SENNSEはワッフルの横に生クリームを見つけ、朝からたっぷりの生クリームを食べています。また石ができるよ。 |
本日の朝食 |
朝食後に出発。道を間違えたり、ロータリーの交差点におろおろしたりしながらまず向かったのはコタキナバルにあるバードサンクチュアリ。マングローブのようなところでたくさんの鳥が見れるというのです。 安い入場料(いくらかわすれた)を払って入場。市街地に近い場所なのにこんなに植物やマングローブが豊富なところがあるとは思いませんでした。しかし、時間が少し遅かったのかあまり鳥は見れませんでした。それでも白いサギみたいな鳥など何種類か見ることが出来ました。それと、沼か湖のようになっているところに、凄い数の魚がいるみたいです。私たちが歩くと魚が逃げる音が良く聞こえました。水面も揺れていました。 遊歩道があり、泥んこ道や歩道をけっこうな距離を歩きました。日本人の年配の夫婦と挨拶。特別驚くような発見はありませんでした。歩きすぎて足が痛くなってきています。(運動不足) |
白い鳥1 白い鳥2 |
市街地の近くにこんなマングローブの森が |
あまり鳥が見れなかったので早々に退散。でもけっこう歩きました。ホテルからコタキナバルの街まではくるまで30分程度かかるのですが、キナバル山方面とは逆方向。道路も片側2車線などが多く、さすがに街の中の道路で交通量も多いです。バードサンクチュアリから市街中央まではすぐに到着しました。 さて、車をどこに止めたらいいか。路上駐車などをするスペースも無いし、警察に捕まったらイヤなので、駐車場を探すことにしました。コタキナバルの最大のデパート(センターポイントと言います)に駐車場がありそうだったので、車高が気になりましたが入ってみました。ちょうどポスフールとか長崎屋の駐車場みたいな感じですが、駐車場に入ってすぐゲートがあり係りの人がいます。2RMよこせというので払い、無事に駐車できました。 センターポイントは10時オープン。私達は10時少し前に駐車場に車を入れたので、各店舗はまだオープンしていない所が多かったです。 レンタカー屋に、レンタカー代の半分(確か1250RM)を払ってしまったので現金の持ち合わせが少なく、まずは両替をしました。 コタキナバルの街はけっこう近代的というか、思ったよりもちゃんとした街でした。 |
コタキナバルの街並み 車もたくさん。右の赤い車はタクシー |
そうこうしているうちにセンターポイント内のお店がオープンしだし、ちょっとどんなお店があるのか見学しました。多いのは携帯電話屋さん。あとインチキ臭い時計やとか、金のショップ、ジュエリー、スーパー、など何でもアリです。 ただし、携帯電話、家電製品などは一昔前の感じでした。 マレーシアのパルコ?という感じです。洋服屋と携帯電話やには若者がたくさん群がっています。 ちゃんとしたブランドバッグなどは日本と変わらない値段です。資生堂の化粧品コーナーがあったのですが誰も買い物をしていませんでした。やっぱり高いのかな? |
センターポイントの携帯電話屋 同時計屋 |
同靴とカバン屋 同(何屋かわからない・・) |
スーパーなどもあり、行って見ましたがどれも安い。例えば缶ジュースなどは1.2RM(37円)。他にも色々な安いものが売ってました。 ひととおりセンターポイント内を見学して、お昼ご飯にしようということになりました。大体12時までにはコタキナバルの街を出る予定でしたので、昼食はセンターポイント内の食堂、よくポスフールとか長崎屋などにもあるような感じのいろんなちょっとした店があって、少し広めの場所に椅子とテーブルがたくさんあるような感じのところ。 客引きのような兄ちゃんが話しかけてきました。ジュース飲んでけというようなことを言っています。いかにも怪しい感じの兄ちゃんでしたが、まぁ、だまされてもいっかという軽い気持ちでジュースを注文。(オレンジジュースとマンゴージュース)一体どんなものが出てくるかと思ったのですが、これがうまかった!しかも安い。たしか1杯4RMくらいだったかな?写真撮り忘れちゃったけど。 ここのジュースが一番美味しかった!しぼりたてで、冷たくて。 SENNSEは英語恐怖症も治まったのか、やたら英語で活き活きと話しています。フィジーでの自称英検2級が復活したようです。 それからたくさんあるご飯やさんからひとつ選んで注文。注文と言っても皿にご飯が乗っていて、そこに好きなおかずをどんどん乗せて食べます。乗せたおかずを店員さんが見て値段を言ってきます。どのように値段を決めるのか不思議でしたが、2人分でジュース代も入れて1000円以下という安さだったので、嬉しかったです。やはりホテルで食事するより断然安いですね。しかも地元の雰囲気も味わえるし、なにより料理が美味しい。安くてまずいんだったら問題だけど、安くて美味しいんだからOKです。ただ、写真に見えるスープ、これだけはまずくて飲めませんでした。 スーパーのお惣菜コーナーが各お店にあって、取り放題。青菜の炒め物が美味しく、地元の人達もいろいろ食べています。楽しい!ご飯は2人で15RM(450円)です。 |
安くて美味しいセンターポイントでの昼食 |
昼食を終えるとちょうど12時頃。ホテルに戻りました。1時半にホテル近くの集合場所で待ち合わせして、ホテル裏のジャングルに行き、オランウータンを見るのです。 帰り道の途中、モスクがあるので写真を撮りました |
2番目に大きなモスク。かなり美しい |
念のため時間に余裕を持ってホテルに戻ったのですが、私達の部屋は4階。廊下からはジャングルが見えます。下を見ると蝶がチラチラ飛んでいて天気も良かったので、妻に「一人で蝶の写真撮ってくる。1時半頃迎えに来て」と言い、私は蝶の撮影、妻は一休みということになりました。 今日も蝶は活性が高く警戒心が強い感じで、けっこう飛んでいるのに撮影できない。凄く綺麗な緑に輝く大きめの蝶なども見えるのですが、とにかくどこにも止まってくれないので撮影できません。じれったい気持ちを抑えながら蝶を探し、止まった所をそーっと近づき、カメラを構えようかと思うと飛んでしまう・・。 こんな事を繰り返しながらも何枚かは撮影できました。 朝からバードサンクチュアリやセンターポイントを歩き、けっこう足が疲れました。 |
北海道で言うとジャノメチョウに似てる色合い、大きさなんだけど・・。 イワサキタテハモドキ |
そうこうしているうちに時間になってしまい、ホテルのすぐ近くの待ち合わせ場所に行きました。 ちいさな建物があり、係りの人がいます。二人で100RMを支払いました。 このホテル裏のジャングルにオランウータンがいるそうなのですが、最初にビデオを見せられたり、係りの人からの説明(日本語)がありました。 それによると、ここにいるオランウータンは6頭。野生のものではなく、密猟などで親を失った子供のオランウータンを野性に戻すべく訓練しているのだそうです。オランウータンはこのジャングルで放し飼い状態なので、これから見に行っても見れるかどうかわからないということでした。大体30〜40人くらいの人たちと、ジャングルの中に入っていきました。 少し歩くとオランウータンの遊び場みたいところがあり、そこに3頭のオランウータンの子供達がいて係りの人から餌をもらっていました。近くにはカニクイザルがいて、オランウータンの子供達がもらった餌を奪っていました。オランウータンは子供といえどカニクイザルよりは大きいのに、カニクイザルを怖がっていました。 しばらくオランウータンを見ていましたが、徐々に飽きてきました。速く戻って蝶の撮影がしたかったのです。あたりを見回すと1頭だけ蝶がいたので撮影しました。一緒に来ていたお客さんはいつまでもオランウータンを見ていましたが、15分くらいで私は限界。妻に「もう戻ろう」と言って、建物のところまで戻りました。 オランウータン見学5割。蝶さがし5割。 |
指を気にするオランウータン バナナを食べる |
カニクイザルを怖がるオランウータン ちんちんは小さめ |
凶暴なカニクイザル。人間を襲うこともあるらしい。 |
ジャングルの蝶。タテハ系ですね。 何だかイナズマ。(イナズマってつく蝶種多い) |
建物のところに戻ると、さっきオランウータンについて説明してくれた係りのお兄さんに声をかけられました。「このあとお時間があれば少しオランウータンについて勉強しませんか」というので、蝶の撮影はしたかったけどまたそのうちできるだろうからと思い「いいですよ」と答えました。日本人限定の勉強会をするってそういえばさっき言ってたなと思い出しました。 私達は他のお客さんより先に戻ってきてしまったので、他のお客さんが戻ってくるまでお兄さんと少しお話をしました。自分達がボルネオに来たのは蝶の写真が撮りたいためだという事。どこにいけばたくさんの蝶が見られるかという事などを質問しましたが、やはり帰ってきた答えはキナバル公園とポーリン温泉でした。もっと近場でたくさん蝶が見られる場所があればよかったのに・・。 他のお客さんも帰ってきました。日本人限定のオランウータン勉強会が始まりました。 まずお兄さんから色々質問を受けました。 ・これまでオランウータンをみたことがありますか? ・それはどこで見ましたか? ・今回オランウータンを見てどんな感想を持ちましたか? などなど、けっこうたくさんの質問をされました。 その後またビデオを見せられ、ビデオを見た後、参加者がひとつのテーブルに集まりお兄さんからまた質問を受けます。 ・オランウータンはどこに生息していると思います? ・今、全世界でオランウータンはどのくらいの数がいると思いますか? ・オランウータンの食べるものは何だと思いますか? どれひとつ答えがわかりません。 お兄さんは丁寧にその答えと理由を教えてくれました。 その時はなるほどな〜などと思いながら効いていたのですが、きっと帰国する頃には忘れちゃうなと思っていました。案の定、忘れてしまいました。メモを持っていればメモしてこれたんだけど。 覚えているのは、 オランウータンは全世界に3万頭。ということくらい・・。 この勉強会に1時間費やしてしまいました。 大体4時くらいになっていて、しかも空がやばい。ほどなく雨が降り出してしまい、今日の蝶の撮影は諦めるしかありませんでした。 お兄さんが「オランウータンは何を食べますか?」 SENNSE「共食い」・・・みんな引きました・・・・ |
オランウータンセンターの建物近くにいた変な鳥。 ギャーギャー鳴いてうるさかった。 |
蝶の撮影はほとんど出来なかったけど、なんだかんだと結構疲れた。雨も降っているし少し休みました。 夕食はコタキナバルの街まで出て行っても良かったけど、もう面倒だったのでホテルのレストランですることにしました。 ホテルにはいくつかのレストランがあり、今夜はカレー屋さんに入ることにしました。 ちょっと高級そうなカレー屋さん。 中に入ると妻のおでこにインド人みたいなホクロを可愛い係りの女の人が付けてくれました。 メニューがまた英語で、何を書いているか判別不能だったので、係りのお姉さんが言うお勧めコースみたいのを選びました。 お勧めコースのメニューを見ると、なんだかたくさんの料理名みたいのが書いてあります。 例えばチキンカレーとかロブスターカレーとか。これらの中から選択するのかと思い、「ロブスター」って言ってみたんですけど、どうやら全部出てくるようなことをお姉さんは言っています。何か嫌な予感・・。 2名からのディナーセットとあります。お姉さんが聞きたかったのは辛さの度合いだったのです。メニューにあるこのたくさんの料理がでてくるの・・・・? 最初に出てきたのはお菓子みたいな下の写真。これは前菜みたいなもんですけど、けっこう大きくて食べ応えがありました。 揚げせんべいです。うまい。まだ余裕。 |
お菓子みたいなパリパリした食感で美味しい! |
これを食べ終わった頃に出てきたのが次の写真。これは何だろう?けっこうなボリュームでカレーのように見えます。これがメイン??まぁ、女の人にはこれくらいでちょうどいい量なのかもしれないけど、ご飯も出てきて無いし、私にしたらちょっと物足りないかな??でも美味しかった。 ピザのような物とエビとチキンにカレーをつけて焼いた物です。だんだん満腹になってきました。 |
これがメインならちょっと寂しいかな |
これを食べ終え妻に「お腹いっぱいになった?」と聞くと「ちょうどいいくらい」とのこと。 でもなんかやっぱり物足りないような気もします。 係りのお姉さんやお兄さんが何故か私達によく話しかけてきます。もちろん英語。何言ってるかよくわかりませんが、わかるところだけ答えました。係りの人たち凄く楽しそう。きっと片言の英語を使って、発音とかもメチャクチャな私たちが面白いのでしょうね。何度もやってきて「楽しんでますか?」とか「いつまで滞在しているのですか?」とか・・。 英語で話しかけられて、私は聞き役、SENNSEは話し役。蝶はどこで見れるのかとか、天気はどうかとか一応会話になっています。ホテルのレストランなので日本人もたくさんいるはずなのに、なぜ私達にだけこんなに話しかけるの? この店に入店した時にはお客さんがほとんどいなかったのですが、周りを見渡すとぼちぼち混みだしています。他のお客さんたちに店員さんは肩に料理を担いで運んでいます。もしかして・・・。 すると肩に大量に料理を担いだお兄さんが私達のところにやってきました。ここからがメインのようです。 しかし、その料理を見て私は戦意喪失になってしまいました。 凄い量!!!! |
ジャジャジャジャーン!ロブスター、チキンなど4種のカレーと黄色いご飯。負けました・・。 |
なんと、カレー4種類に大量の黄色いご飯。これを見た瞬間、私達の敗北が決定しました。 なにせ妻は「もうちょうどいいくらい」と言っていた後にこれですから。 見た瞬間私までお腹一杯になってしまいました。 このコースメニューは2人以上で注文できるやつらしいのですが、お姉さんに「これを他のお客さんは全部食べるのか?」と聞くと「大抵は3人か4人で食べてる」というのです。 おいおい!だったらこんなコース勧めるなよ!!と思ってももう後の祭り。 一生懸命頑張りましたが当然全部食べることは出来ませんでした。 最後に更にアイスが出てきました。 お腹は破裂しそうですが、最後に料理を肩に担ぐお兄さんの写真を撮影させてもらいました。 2人で222RM(6900円) 量も凄かったけどやっぱりホテルの店は高い。 とてもおいしいカレーのはずなのに、満腹でよく味がわからない・・・。 横の白人は3人家族でカレーを1種類のみ。一体私達って・・・。 3回ぐらいに分けて味わって食べたかった・・・。デザートのアイスはカレー味でした。 |
最後のデザート。もう美味しいんだか何だかわからん。 料理を運ぶお兄さん。凄く楽しそうなのは何故? 何度も話しかけられた |
食後、ホテル郊外の街灯にクワガタとかカブトムシとかが来ていないか探しに行きました。しかし、道路沿いに街灯が全く無く、しかもたまに灯りがついていても虫が全然いない・・。想像していたボルネオとは大違いでがっかりしてしまいました。蛾の1匹もいないんですから。何でだろう??? お腹をパンパンに膨らまして寝ました。 |