熱帯雨林の蝶満喫!

 1月5日。朝早く起きて、キナバル公園やポーリン温泉に再度行く予定です。天候はまずまず。朝食をとろうと思いましたが、昨夜のカレーがまだお腹に残っている感じで空腹感が無く、朝食抜きで出発しました。

朝5:50起床。まだ外は暗い。SENNSEは爆睡。今日もデニッシュを食べたかったのに残念

 まずはキナバル公園へ向かいます。前回行った時と同じ道を通ってなので、少しは慣れていたので、道路脇には犬がいるけど道路には出てこないとか、後に車がいないと思って安心しても凄い速い車がいつくるかわからないので注意しないといけないとか、ウインカーを出さないで曲がる車がほとんどだとか、どのくらい走れば目的地に着くだとか、予備知識が少しはついていたので前よりは楽に走れました。

 ところがキナバル公園付近では厚い雲がかかっており、条件があまり良さそうではありませんでした。それでも入場料を払ってキナバル公園に入りました。車で道路を走ってみましたが、1頭の蝶も見かけられませんでした。時間的にも少し早かったかもしれません。そこでキナバル公園はすぐに諦めてポーリン温泉に向かうことにしました。
 前にも書きましたがキナバル公園入り口は標高1500mくらい、ポーリン温泉はそこから約1時間、標高は500m位なので、けっこう距離もあるし、地理的条件も違います。
 ポーリン付近になると天候も回復し、気温も上がり、蝶を見るには絶好の条件になっていました。

 ポーリン温泉に行途中、幹線道路から斜め左に曲がりますが、そのあたりから蝶の姿がよく見られるようになってきたので、一度車を止めて降りてみました。リュウキュウムラサキみたいな蝶や、よくわからない蝶が飛んでいたので、撮影しようと思ったのですが、やはりなかなか近寄らせてもらえなかったという事と、交通量がけっこうあって、自分の脇を猛スピードの車が走り抜けていきます。そのたびにせっかく葉っぱや花に止まった蝶が飛び立ってしまったり、自分自身が危なくてしょうがないので、撮影は途中で諦めました。

車を止めたところは「CAR WASH」と書かれたお店?です。マレーシアではいたる所に洗車場があり、普通の家のようでもあります。蝶を追いかけているSENNSEをじっと見つめるおじさんが・・・。何も言われなかったのですが、私たちがよほど怪しかったのでしょうか。

 その後、ポーリン温泉方向に進みましたが、途中、わき道を見つけたので行ってみました。川が流れているところがあり、そのすぐ近くに車を止められるようなちょっとした草むらがあって、蝶が飛んでいたのでまた車を止めて降りてみました。よく熱帯雨林の蝶の写真などを見ると、川の淵で集団吸水しているアカエリトリバネアゲハだとかその他の蝶の写真が多いので、これはと期待しましたが、トンボが一番多くて、その次に蚊、その次に蝶という感じでたいして多くの蝶がいなかったため、早々に諦めました。ここでけっこう蚊に刺されてしまいました。
 更にわき道を進んでいくと、どうも林道のような砂利道を見つけました。ボルネオに到着してからここまでの日程の間で、もしかしたら日本のような林道は無い、もしくは見つけられないのではないかと思っていたので、この林道のような道を見つけたときにはとても嬉しかったです。植物の種類は北海道と違うのでしょうが、雰囲気としては北海道にあってもおかしくないような普通の林道です。

「ボルネオの美流渡(栗沢町)」と名づけました。

 舗装道路から林道に入って少し行くと、見たことも無いような綺麗な色の蝶が砂利の上に止まっていました。すぐに車を降りて撮影に行きましたが、少し遠くから1枚撮影したところで逃げられてしまいました。

この深い青を見たときビックリした!

 逃げられてしまってとても残念。もっと近づいて撮影したかったのですが、林道にいる蝶はやはり違うなぁ〜と、嬉しくなってきました。そして近くに車を止められるスペースがあったので、そこから歩いてみることにしました。すると、どっかで見た事があるようなや見たことも無いような蝶がたくさん私達を出迎えてくれました。中でも一番驚いたのがトラフタテハ(後に図鑑で確認して名前がわかった)という蝶を見た時です。何とも派手で毒々しく、大きな蝶、タテハなんだかアゲハなんだかもよくわかりませんでしたが、見た瞬間からドキドキです。こんな凄いやつがいるとは、本当に驚きで、葉っぱに止まったところを撮影する時も手が震えそうでした。
 

何とも言い様が無いこの模様!
タテハ王様ですね。トラフタテハ

 トラフタテハ以外でも色々な蝶がいましたが、ここでも蚊が多くて刺されまくりでした。
 
        スジグロカバマダラでしょうね、きっと。            オレンジミスジ(仮名)こういう系統は白に黒って
                                             決まってると思ってらから新鮮。
 
   シロチョウ科のキチョウの仲間だと思う              アスパシアアサギマダラだと思う。黄色いから。
 
        これわからんマダラ              すごくでっかくてビックリしたけどただのナガサキアゲハだった
 
         シロチョウ科だよね?                               シジミ
 
        このシジミの黒斑デカイ!                 コミスジみたいだけどコミスジじゃない!
 
     シロチョウ科だね、これも。                            タテハ系統

 天気が良くて湿度が高くて汗がダラダラ、しかも蚊にも刺されまくり。それでもたくさんの蝶が出てきて楽しくて楽しくて。更に林道を奥に進もうとした時、小さな民家のような建物などがあることに気付きました。洗濯物を干しているようなものも見られ、生活感もあります。
 でも私はもっとたくさんの蝶が見たいので先に進もうと思いましたが、妻が怖がりました。
 確かにただの日本人がボルネオの知らない山奥、しかも観光客など全く来ないようなところを歩くのは危険かもしれません。そこの住民に怪しまれて捕まるとか、強盗に合うとか、殺されるとか。万が一そういうことがあったら大変だし、このあとポーリン温泉に行き、この前は入れなかったバタフライファームにも行こうという予定があったので、とりあえずこの林道を去り、ポーリン温泉に向かいました。

私たちが林道から戻ろうとした時、一台のワゴン車が。中に数人乗っていて何か言われるのではないかと固まったのですが、すれ違いざまに「ハーイ!」って手を振ってくれました。あれ?

 それてきたわき道を戻り、ポーリン温泉に到着しました。

 今日のポーリン温泉はいい天気!たくさん蝶がいそうです。とりあえず今回は、先ほどキナバル公園で払ってもらったチケットを見せるとタダで入場できました。
 まず向かったのはバタフライファーム。有料(値段忘れましたが安かった)だったのでお金を払い入場。
 ここは室内(建物)になっている部分そうで無い部分があり、室内のものは人工的に飼育されているのだと思いますが、屋外の物は自然状態そのままで、庭のようになっています。まず屋内に入ってみました。
 しかし、飛んでいる蝶はそれほど多くも無く、しかも屋内だからと言って特別な蝶が飛んでいるわけでもありませんでした。スペースもそれほど広いわけではなく、屋内の蝶を撮影しても意味が無いのですぐに外に出て、屋外にいる蝶の撮影をしました。
 係りのお兄さんも私が珍しいのか寄ってきて、色々話をしました。これまでボルネオに来てから撮影した蝶の写真を見せると「ビューティフル」とか、多分写真に写っている蝶の名前だとか言ってました。近くの葉っぱに群生していた蝶の幼虫を取ってきて見せてくれたり、かなりフレンドリーで親切なお兄さんでした。
 日本語を教えてくれと言われたので少し教えたりもしました。熱心に日本語をメモしていました。以下にバタフライファームで撮影した写真を紹介します。
 
     トラフタテハ下から(屋内で撮影)                 何だかわからない(屋内で撮影)

 上の2枚の写真は屋内で撮影、下の写真は屋外で撮影したものです。

妻が「変な虫がいる!」というので葉っぱをひっくり返してみると
有名な人面カメムシだった。相撲取りの顔に見える。



セセリ。この口吻の長さを見よ!!
 
         ヤペトスシロシタセセリ?                        左のセセリの裏面

 バタフライファームを出て私達は昼食に向かいました。ポーリン温泉内にはレストランもあるのでそこを利用することにしました。
 レストランに入ると、食べ放題形式のランチもあるというので、それにしました。
 ここではコタキナバルの街のセンターポイントで食べたように、お皿に好きな料理を乗せて食べるやつでした。
 センターポイントではまずくて飲めなかったスープも美味しいし、料理も美味しかったです。また、写真のグラスに注がれているのは烏龍茶。係りの可愛い女の子が、クラスが空くたびに注ぎに来てくれました。
 朝から何も食べていなかったことと、蝶の撮影が順調に進んでいること、けっこう歩き疲れてお腹がすいていたのでおかわりして食べちゃいました。

暑くて喉も渇いていたので缶ジュースを買いました。4RM。高い!
でも同じ敷地内にある売店では2.5RMでした。

とても美味しく安いポーリン温泉のランチ

 お昼ごはんをお腹一杯食べた後、私達はキャノピーウォークに向かいました。キャノピーウォークでは、ジャングルの樹冠部に作られた地上50m位の所にある細いつり橋を渡り、ジャングルの植物や鳥などを観察する研究用のものを一般に開放してある物です。
 そこまで行くにはまず入り口で一人5RM払ってジャングルの中に入ります。道はついていますが、ずっと上り坂で大変。プチ登山です。
 ハーハー言いながら登り、途中で森の中の蝶を見つけては撮影を繰り返しながらゆっくりキャノピーウォークまで行きました。

森の中は樹木に覆われあまり日も当たりません。ものすごく大きな木があったり、オランウータンが出てきそうな雰囲気です。何組かの人たちに抜かされながらのんびり登山です。
 
      アルキッペウラベニヒョウモン?                      クロタテハモドキ?
 
        シマジャノメ                                   ストンファクスヒメワモン

 のんびり歩きながらも、それでも15分か20分ほどでキャノピーウォークのところまで到着。
 しかし、実際に橋をみた時、私は驚きました。こんなに狭くてちゃっちいの!?

橋の説明の看板には「6人まで渡れます(英語)」と書かれています。
一緒に行こうと言ったのに「ダメ!一人じゃないと危ない!」
 写真ではわかりにくいかもしれませんが、これが地上40mくらいの場所にあるんです。
 恐る恐る一歩踏み出すと、ズーンって橋が下がります。そして上下左右にユラユラ〜!
 両脇のロープにしがみつきながら、一歩一歩ゆっくりと進みます。
 もうはっきり言って、下を見る余裕なんて無い。下を見たとたんヒヤ〜ッってします。ありえないんでしょうけど、橋がひっくり返りそうです。体重オーバー??

SENNSEが橋に足をかけると橋が下がりました。「もうっ!!怖いっ!」必死の形相です。
「股のあたりがヒヤヒヤするよ〜」
 
      渡る妻。案外平気そう。                              橋を横から。

 橋から植物や動物を観察する余裕など全くありませんでした。
 この橋が3本ほどあり、ようやく渡り終わった時には汗ダラダラ(冷や汗+湿度+気温)
 先に行った妻は私に「下みてごらーん!凄いよ〜」何て言ってましたけど。

下を見ると川が流れています(遥か下に)。鳥や動物を観察するための橋らしいのですが、SENNSEの観察が一番面白かったです。係りのお兄さんが写真を撮ってくれました。橋を後ろ向きで歩いて行くのですが、それを見たSENNSEは「すげー!すげー!よく怖くないよな・・・・」

 キャノピーウォークを何とか渡り終え、今度は森の中を下ってポーリン温泉に戻りました。
 実は朝からの計画で、午後4時くらいになったらポーリン温泉の個室のお風呂に入ろうということになっていたのですが、まだ時間が十分あったので、温泉の公園内で飛んでいる蝶の撮影をしました。
 
  インテルメディアチビイシガキに似てるけど違いそう           ブルガリスヒメゴマダラ?
 
       シロオビモンキアゲハ                     かなり黒っぽいセセリ(逆光ではありません)

 公園内にワンコがいました。いつも道路脇にいるような雑種の犬。ボルネオの道路脇で見かける犬はお母さんワンコが多く、おっぱいが垂れ下がっているのをよく見かけます。でも誰かに餌をくれと近寄ったり、襲ってきたりは絶対にしません。人間のことなんて眼中に無いような感じです。

お母さんワンコ。おっぱいが凄い

 朝からかなり歩き、疲れました。そして雲が出てきました。温泉に入ろうと計画していた4時までにはまだ1時間以上時間があったので、一度駐車場に戻って車で一休みすることにしました。
 車に戻る前、従業員の人に「雨すぐに来ますか?」と英語で聞いたら「イエス」と言われました。
 車に戻って少ししてから雨が降り出してきました。黙って雨を見ていると、降り方がどんどん強まって、まさにスコールというような感じです。さっきまで晴れてたのに。これが熱帯雨林の雨季のようで、後でわかったのですが、この時期、ポーリンではいつも午後になるとスコールがあるそうです。
 車に叩きつける雨の音とザーッという音が心地よく、妻はお昼寝。私は一人で雨の音を聞いたり見たりしていました。
 4時少し前、雨は降り続いています。しかし、用意周到な妻。ちゃんと雨がっぱと長靴を用意していました。
 鈴鹿にF1を見に行った時に購入したカッパを着用し、長靴をはいて、温泉道具を持ち車から出ました。
 凄い雨の中、地元の子供達は元気に遊んでいます。

雨の中を鈴鹿のカッパ(原色の青と黄色)と長靴をはいて歩いていると、日本人のツアー客が不思議そうな顔で私達を見ています。
温泉事務所までの途中、SENNSEは従業員の女性や橋の修理をしているお兄ちゃんに話しかけています。


 ふたたびポーリン温泉に行き、個室の予約。少し待たされて案内されました。
 浴槽が2つあります。でも脱衣所もジャワーも何も無い。浴槽とトイレがあるだけ。
 とりあえず浴槽にお湯を入れました。熱い!とても入浴できるような温度ではなく、温泉と同時に水をガンガン入れて温度を下げます。なんとか入れるくらいまでお湯がたまり、浴槽に浸かりました。特に硫黄の臭いがするとか、温泉に色がついているというわけではありませんでしたが、気持ちよかったです。
 もうひとつの浴槽にもお湯をため、そこで頭や体を洗いました。
 制限時間が1時間という事と、やっぱりお湯が熱めだったのでそんなに長く入ってられませんでしたが、今日は朝から汗をかきっぱなしだったのでとても気持ちよかったです。
 温泉から出ると雨は上がっていました。

洗い桶もないので、どうやって体を洗おうか考えました。1つ目の浴槽は暖まりとすすぎ。もうひとつは洗い用の浴槽にしました。ちょっと贅沢な気分です。

ポーリン温泉の個室の浴槽

 お風呂を出て、車に戻り帰ることにしました。駐車場を出たすぐのところには何件か店があり、そこで私は缶ジュースのストロベリーソーダ、妻はパイナップルジュース。1本1.2RM(約37円)。

ここで買ったパイナップルジュースが美味しい!キンキンに冷えていて、後でコタキナバルのスーパーで探したのですが見つかりませんでした。
SENNSEが買ったストロベリーソーダはカキ氷のいちごシロップに炭酸を加えたような味です。よほど気に入ったのか、後でペットボトルで買っていました。「ミリンダ」と名付けていましたが、飲んだ後は舌が真っ赤になりました。


途中通るキナバル公園入り口に近いところに、ガイドブックに載っていた美味しそうな中華屋さんがあって、そこで夕食をとろうという事になりました。ただ、時間的には少しだけ早いので、途中にあるラナウという街に寄り、観光というか、街の見学をしました。
 商店とかがあり、中に入ってみると、売り物がびっちり!レジにいた可愛い高校生くらいの女の子に撮影させてくれと頼みましたが通じません。するとお母さんみたいな人が出てきて、快く撮影させてくれました。

ごくごく狭い店なのに色んな物が売っています。食料品・ペットフード・ビオレ・服・布団まで売っていました。中国人の店のようです。SENNSEは「ビューティフルショップ!お母さんも綺麗だね!」って。
 
店の中は凄いゴチャゴチャ。でもきっちり整理整頓されています。店のお母さんに「日本人?」って聞かれました。

 ここで飲み干していたストロベリーソーダなどをまた購入。楽しかったけどやっぱり少し怖かった。

 ラナウの街からキナバル公園入り口まではまた延々と上り坂。値段は高かったけどマツダの4駆のハイパワーを頼んでおいて良かった。
 峠を登り出して少しするとだんだん暗くなってきました。そして霧がすごくなってきました。やはり慣れて無い道での濃霧は怖かったです。
 慎重に運転し、ようやく目指していた仙園という中華料理屋さんに到着しました。だけど、人の雰囲気が無い。恐る恐る入りました。「イート、オッケー?」と聞くとオッケーだというので、誰もいない店のテーブルに座りました。メニューを持ってきてくれたのは可愛らしい中学生か高校生くらいの女の子。アルバイトなのか、ここの店の子なのか?
 飲み物と、料理を注文します。味付けとかそういうのを選ぶものがあったようで、頼むのに少し苦労しましたが、女の子はとても楽しそう、というか、恥ずかしそうというか、私達に興味津々だけど、声をかけられないというか・・。女の子は2人いるのですが、どっちが私達に注文を聞きに行くか、相談してから代表一人が私達に聞きに来ます。もう一人の女の子はその様子を見てはしゃいでいます。うーん、かわいい。
 料理の値段が安いので、たくさん注文してしまいました。値段が安いと1品当たりの量が少ないのではないかと思ってしまうこともあります。いちおうフルサイズとハーフサイズを選ぶ物はハーフサイズを注文しました。
 でもやはり出てきたのはボリューム満点の料理。
 凄い量だけどやっぱり美味しい!!

その場で絞ったパイナップルジュース。めちゃめちゃスッパイ。野菜炒めを頼んだつもりが、生椎茸の炒め物がでてきました。普段しいたけをあまり好きではないはずのSENNSEは「うまいうまい」と食べていました。お風呂上りの車の中は曇ってしまい、ずっとエアコンをつけていました。半袖を着ていた私は寒くてエアコンを切ったのですが、すぐにスイッチオン!この店のお姉ちゃんもトレーナーを着ているほど涼しい山の上でした。暖かい麺を頼むつもりが、またまたあんかけうどん。

        パイナップルジュースとオレンジジュース。                チキンの炒め物

        フレッシュマッシュルーム炒め                           ヌードル

          チャーハン(ナシゴレン)                          誰もいない広い店内

 お腹一杯食べ、値段は忘れてしまいましたが安かった。
 帰る頃には2,3組のお客さんも来ていました。
 店を出ると、店の電気に何か虫が来ていないか調べました。するとでかい蛾が店の壁にくっついていました。

指は妻の。でっかい蛾でしょ!

 車に乗り込み、ホテルに向かって走ります。街灯があれば車を止めてクワガタとかカブトムシがいないかどうか見て周りたかったのですが、懐中電灯も忘れたし、何より街灯自体が全然ありません。これはホテルまで直行だなと思っていたとき、昼間道路工事をしている現場で大きくて凄く明るいライトがついている場所がありました。しかもボルネオに来て以来一度も見ていなかったライトに虫が集まりブンブン飛んでいます。
 これは降りて見てくるしかない!妻を車に残したまま、私はライトの下に行きました。すると、ライトの本当に真下のところにこれまで見たこともないようなデカイカブトムシのメスがいました。
 すぐに捕まえましたが元気良く怒っています。とりあえず、妻に見せに行きました。

街灯の下、SENNSEは「おおっ!?」というジェスチャー。とてもうれしそうに戻ってきました。

 懐中電灯がなくてとても見づらいのですが、もう一度探してみると、石ころの下に大きなカブトムシのメスが。一体何ていうカブトムシなんだろう??足が案外長いです。
 オスのカブトムシを見つけたくて、しばらく探していたのですが、変なおじさんが不思議そうに私を見ています。何か言ってくるわけではないので、こちらから話しかけてみましたが、英語が通じないようです。

またまた「おおっ!?」。見せに来た時には後におじさんもついてきています。どこに行っても誰かが近くによってきます。

 こんな山の上にも人がいるんですね。ジロジロ見られて気まずくなり、懐中電灯も無いので帰る事にしました。今後、天候が良ければまた来る予定なので、その時はしっかり懐中電灯を持て来ようと思いました。

 そこから1時間半ほどでホテルに到着。ホテルの入り口でやけにでかいカタツムリを見つけました。
今日はたくさん蝶に会えました。ここまでで印象的なことというか、以外だったことは、南国の蝶と言っても大きいものばかりでは無いという事です。
 これまでの自分の経験から、北の蝶は小さめで、南の蝶は大きめだという印象を持っていました。しかし、今日は撮影できませんでしたが、北海道の小さなジョウザンシジミよりも更に小さい蝶がいました。こんな小さい蝶がいるなんて知らなかったし、驚きでした。
 実は望遠レンズをカメラに装着するためのアダプターがデジカメ本体から離れなくなっていて、マクロレンズが付けられず、小さい蝶が撮影できないトラブルに見舞われています。今後どうなるか心配ですが、色んな経験もでき、とても満足のいく一日でした。旅行日程はまだまだ残っているので、楽しみです。
 相当疲れてしまいましたが、妻はこのあと大洗濯大会になりました。最初の時は手洗いで洗濯をしていましたが、乾きが悪いことと重労働であること、せっかくボルネオに来て手で洗濯してる時間あったらほかの事してほしいし。(休むだけでもいいけど)でもホテルのコインランドリー、バカ高!

売店で買い物をした時、レジのところに日本語で「コインランドリーの専用コインは返金できません」と。
さっそく日本語スタッフに場所を確認してコインを買いに行きました。洗濯機と乾燥機で2000円!
でもドロドロズボンとかが乾いて仕上がりました。乾燥機サイコー!!

 

でかいカタツムリ

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