千歳からダラス、コスタリカへ
(1月4日)

 今回の旅行記は千歳からはじめます。

 妻の実家を早朝に出発し、高速道路を使って千歳空港近くのパーキングに行きました。ここで、車を預けて千歳空港に向かいました。

愛車ともしばしの別れ
 
 千歳空港に到着し、荷物を預けたりして出発を待ちます。今回はスーツケース2個を預けたのですが、ここでは「ダラスで一度荷物を受け取って」と言われていました。しかし、後にこのスーツケースは一気にコスタリカまで運ばれることが判明。以前タイに行ったときには途中でスーツケースがなくなるハプニングがあっただけに、預ける荷物に関してはかなり不安でした。

 今までは、荷物の重さを気にすることがなかったのですが、アメリカン航空が厳しいと聞いていたので出発前にヘルスメーターで重さを量り、20kg以内に収めました。

 

今回成田まで運んでくれる飛行機
 
 数日前まで大荒れの天気で心配していましたが、今日はとても天候が良く安心しました。しかし、写真の通り滑走路は雪景色。ここから暖かいコスタリカへ早く行きたくて仕方ありませんでした。飛行機は当然エコノミーなので狭いから、どこでもドアでさっさと行ってしまいたいと思っていました。

 早朝のせいか飛行場は思ったほど混雑していませんでしたが、飛行機内はほぼ満席です。
 タイ旅行はANAでしたが、今回はJALです。成田行きの飛行機は以前より大きな機種でした。


 そうこうしているうちに飛行機は私たちを乗せて離陸しました。

北海道の駒ケ岳

岩手付近の山

 無事に成田空港に到着し、アメリカ行きの飛行機のチェックインをしました。席はやはり隣同士ではありませんでしたが、1列違いの斜めという関係のようです。覚悟していたので仕方ないと思ったのですが・・・。
 アメリカのダラスまで妻と話をすることもなく11時間の空の旅になりそうなので、成田空港でF1や宇宙の本を買いました。また、家からはニンテンドーDSやipodなども持ってきていたので、読書したりゲームしたりしながらなんとか乗り切ろうと思っていました。

 本屋で、何冊も本を買い込んでいます。本当に読むの?私は文春を1冊購入しました。

 また出発まで時間があったので、日本最後の食事をしました。私はカツカレー。妻は寿司とソバのセットです。

 しばらくこのような食事は食べられないだろうなぁと思いながら美味しくいただきました。また、もし飛行機がテロにあったら、人生最後の食事になるかもしれないなどとも思いました。最近アメリカで航空機を狙ったテロ未遂があったので少し臆病になっていました。

 このお寿司が残念な物でした。やはり成田でお寿司は失敗でした。

 出国手続きを終え、免税品店でタバコ2箱購入しました。免税で一箱2000円です。セブンスターは海外で買えないので出発時に購入です。マイルドセブンは買えるのに・・・。

 出発1時間前に搭乗口に到着しました。喉が渇いたので近くのカフェで豆乳ミルクティーを飲んだのですが、夫はいならいと言います。お腹の調子でも悪いのかな。

 食事を終え、ダラス行きの飛行機の待合室に行きました。そこでトイレに行ったり飲み物を購入したりしていましたが、いきなり放送がかかり私たちが呼ばれました。
 何だろう?と思い、呼ばれた先に行ってみると、新しい航空券が発給されました。なんと隣同士!さっきチェックインのときに係りの人に「隣同士の席になれませんか?」と聞いたときには「今日は満員で難しいです」と言われていたのでびっくり!
 しかも窓側の2列の席だったので、トイレに行きたいときに知らない人に迷惑をかけなくても済むし、私と妻だけの席なので、なにかと便利です。
 実は私は今回の旅行の山はこの成田〜ダラスの飛行機11時間をどうやって一人で過ごすかだと思っていたので、思わぬ幸運にとても嬉しくなりました。
最初に渡された券(別の席)と新しく出された券(隣同士)

 これで、楽しく11時間の空の旅になります。一人を想定してたくさん本を買ってしまったり、ニンテンドーDSも持ってきたりしたけど、特に必要なくなりました。帰りのダラスから成田は隣同士の席が確保されています。
 ダラスからコスタリカは4時間程度なので、隣同士になれなくてもまぁいいかと思っていたので、本当にラッキーです。
 最初にチェックインしたときに「難しい」と言った係りのお姉さんが、連絡していてくれたんだと思います。「もし都合がつけばこの二人を隣同士の席に」って。
 ありがとうお姉さん!

 夫は急に元気になりました。「よし、何か飲もう!」。11時間トイレに行かないつもりで水分を取らない作戦だったようです。その後、ヤフーのパソコンコーナーで日記の更新をしていました。

 そして私たちは二人揃った席に座り、午後12時半頃アメリカのテキサス州ダラスのフォートワース国際空港に向けて11時間の空の旅に行きました。

 出発の30分ほど前に搭乗案内が始まりました。数日前にテロ未遂があったためか、機内に向かう通路で荷物検査がありました。バッグの中まで見られ、係員に全身をパタパタ叩いて身体検査もあります。

私たちをダラスまで運んでくれる飛行機

 無事に離陸して飛行機が安定するとまずは飲み物が運ばれてきます。アメリカン航空は経費削減のため、アルコール類は有料ですが、ソフトドリンクは無料です。私はダイエットコーラ、妻はジンジャーエールを注文しました。きちんとカップに氷を入れて、缶ごと渡してくれます。

 機内誌を見るとビールは$6、ワインは$7です。近くで頼んでいる人は見ませんでした。

 更に少しして機内食が運ばれてきました。これまで何度かの海外旅行で機内食を食べていますが、あまり美味しいと感じたことはなく、期待していませんでしたが、やっぱりあまり美味しくなかったです。さっきカツカレーを食べてそんなにおなかがすいていなかったせいもあると思いますが。
私は肉料理とごはん、妻はクリームパスタ?寿司がまたまずい・・・。

 今回の飛行では成田からダラスへということで、東に向かって飛んでいきます。離陸したのが午後12時半頃なのですが、東からは夜が迫ってきています。向かってくる夜に飛び込んでいく感じで、日本の時間で午後3時頃には外が暗くなってきました。そしてあれよあれよと言う間に暗くなってしまいました。

午後3時10分頃の飛行機の位置。

日本時間午後3時10分頃の様子

日本時間午後3時25分頃の様子

 日本時間の午後7時半頃には軽食が運ばれてきました。ハンバーガーみたいな感じですが、中はハンバーグではなくハムだったような気がします。

 マスタードが付いていて、ハムの間につけると塩味が効いて美味しかったです。チョコバーは甘くて全部食べられませんでした。

 

 時差ぼけ防止のため、ここは寝なければならないのですが、なかなか眠れません。ウトウトしたり目覚めたり、液晶画面に付いているゲームをしたりしながら過ごしました。さすがに長く感じます。

 私も眠れず、週刊誌を読んで過ごしていましたが、夫はあんなに本を買い込んだのに全く読みません。「だって一人じゃないから必要ないもん。」
 手荷物が重いんですけど。


 飛行機はようやく太平洋を越え、アメリカの大陸になりました。飛行機の窓から外を見ると、陸地に明かりが見えます。前の席に液晶画面が付いていて、自分たちが今どこを飛んでいるのかわかります。例えばラスベガスの近くを飛んでいたり。

 その中で私が感慨深く思ったのは、1990年のF1開幕戦、アメリカGPであのアイルトンセナとジャンアレジが激闘を繰り広げ、今でも語り継がれている伝説のレースが行われたアリゾナ州フェニックス上空を通ったときです。このレースを見て私はF1にはまったので。

 更に飛行機は進みます。すると今度は明るくなってきました。このあたりから時差の影響が出てきて、何がなんだかわからなくなってきました。日本なら真夜中の11時、12時なのに、外が明るいのです。
 飛行機の翼を見ると、翼の後ろからすごい水蒸気が出ているのが見えました。これが飛行機雲の始まりなのかもしれないなと思いました。

飛行機雲の始まり。日本時間午後11時頃

 そしたら今度は朝食が運ばれてきました。日本時間午後11時に朝食です。時差が15時間ほどですから、それを考慮すると朝の8時ということになります。

 熱々のパンが美味しいです。普段飲まないコーヒーも飲んでみました。

日本時間午後11時(アメリカでは朝8時)の朝食

 そして飛行機は無事にテキサス州ダラスフォートワース国際空港に無事到着しました。
 日本では真夜中のはずですが、ものすごい快晴でした。
 入国の手続きを終え、パスポートに新たにハンコが増えました。ここからコスタリカのサンホセ国際空港に乗り継ぎなのですが、時間が6時間ほどあります。
 暇なのでプラプラしたりしたのですが、このダラスの空港、とてつもなく広いのです。広すぎて空港の中を無料のモノレールが走っています。

 入国審査には長い列が続いています。一人ひとりの手続きが長く、かなりの時間待たされました。

モノレールの路線図

 とりあえず、空港の外に出てみました。でも外に出たからといって何があるわけでもなく、すぐに中に戻りました。

 到着ロビーには、店ひとつ無く何もありません。とりあえずコスタリカへ行くために出国審査を受けました。手荷物、上着、靴まで脱がされ、洋服の中が透けて見えるX線を通過しました。
 その先には、買い物や食事ができるお店がたくさんありました。

空港から外に出た時の様子。車はアメリカっぽい

 空港の中に戻り、インフォメーションセンターでモノレールにどうやって乗るか聞きました。もちろん英語です。係りの人が何を言っているかよくわからないのですが、なんとなくジェスチャーとかで理解でき、モノレールに乗って空港の中を移動することが出来ました。
 とりあえず、現在自分たちがいる位置は上の写真の路線図で言えばDの位置なのですが、そこから一番遠いBの位置まで行ってみることにしました。けっこう遠かったです。

 一つのターミナルだけで、成田ぐらいの規模に見えます。飛行機が通る路線と空港内の一般道が交差していて、飛行機の下を車が走っています。夫は、敷地だけで帯広市内全部が入ると言っています。

モノレール

モノレールから空港を眺める。多分全体の1/20以下

 空港内には無料のインターネットが出来るパソコンがあったりするのですが、自分のHPのアドレスがわからず、日記の書き込みに失敗したりしました。時差のせいでけっこうフラフラになりながら長距離を歩いたので思いのほか疲れました。

 歩きながら色々観察すると、SONYのデジカメなどの自動販売機みたいなのがあって驚きました。

 空港内のコンビニみたいのに入って見たら、赤いマウンテンデューが売っていたので試しに買ってみました。これが激マズ・・・。
 
 「Kiosk」と表示しています。あれ?キオスクって外国にもあるの???

 それから、ファーストフード店(ウェンディーズ)に入りました。
 何を頼もうか考えながら並んでいると、外人のおじさんが話しかけてきました。当然英語。何を言っているのか全くわかりませんでしたが、違う列に並んだほうが早いよと言っていると妻が理解しました。
 しかし、結局もとの列のほうが早かったです。

 ハンバーガーとコーラフロートみたいのを買ってみました。英語で注文するのでこれも一苦労です。

 このコーラフロート。コーラが激マズ。コーラに正露丸を入れたような味です。フライドチキンみたいのが入ったハンバーガーは美味しかったのですが、ボリュームが凄い。

 食べ終えた後、まだまだ時間があるのですが、次の飛行機の乗り場付近に戻りました。
 タイガーウッズがいました。

 空港の中にはモニュメントみたいのもあります。

 辺りを見ていると、みんなハンパなく太っています。夫が普通の体型に見えます。

 椅子に座って飛行機に乗り込む時間を待っていましたが、やはり時差の関係でフラフラしていて、眠ってしまいました。
 アメリカン航空の期待はこんな感じの模様。なんか、コーラライトの缶みたいで、アルミ缶のように見えて壊れやすそう。

 ここで寝ているときに、自分が乗った飛行機がテロにあった夢を見て、目覚めたときにかなり怖かったです。

 次の飛行機は4時間あるのですが、ここでは妻と隣同士の席が取れていました。

 ようやく時間が来て飛行機に乗り込みました。窓側は3列で、私が一番外側、妻が真ん中、通路側には外人が座りました。

 隣のおじさんが夫を2割増ししたぐらいデカイ。当然のように夫は窓側。私は肉の間に挟まれました。狭い・・・。
 この頃になると疲れもたまり、ほとんど眠っていました。肉の間で。

 窓から外を眺めると、ちょうど荷物の積み込みをしていました。私たちの預けたスーツケースも見ることができ、これでとりあえずコスタリカまでのロストバゲッジは無さそうだと安心しました。

手前の二つが私たちのスーツケース

 飛行機が飛び立ち、コスタリカの空港まで4時間のフライトです。もうあたりに日本人は見られず、外人ばっか。機内放送も全部英語で何を言っているかさっぱりわかりません。

 飛行機が安定すると、ランチが運ばれてきました。

 パラパラのご飯です。良く言うとピラフのような感じです。

 先ほどは成田から11時間かけてダラスまで来たので、4時間という時間はさほど長く感じませんでした。寝たりもしたし。

 4時間後、すでに夜になっていましたが、無事にコスタリカに到着しました。入国審査に並び、自分の番が来たのですが、入国審査の係りの人がとても感じが良くて嬉しかったです。いつもの入国審査ではぶっきらぼうな人がめんどくさそうにやっているので感じが悪いのですが、この人は「コスタリカへようこそ」って英語で言ってくれました。そういえばアメリカへの入国審査では大柄な黒人の人が係りでした。その人も感じが良かったですが、アメリカへの入国では両手の全部の指紋と顔写真を撮られました。

 周りを見ても日本人は見当たりません。

 荷物を受け取り、空港の銀行でとりあえず1万円をコロンに交換しました。1万円が48000コロンになりました。

 両替所のお姉さんの愛想がとても良かったのですが、後で聞いたところ空港のレートは非常に悪いのでおすすめできないとのことでした。

 空港を出ると、私たちをホテルまで運んでくれる人が待っていてくれ、用意されたワゴン車に乗り込んでサンホセ市内のホテルラディソンに向かいました。このラディソンというホテルはなかなか高級なほてるだそうですが、夜の10時過ぎにチェックインしました。
 しかし、明日は朝4時にホテルをチェックアウトしてケツアールツアーに行く事になっています。高級なホテルに一泊と言っても、滞在時間はわずか6時間です。

 朝食券を渡されたのですが、早朝にチェックアウトすると話すと、ロビーにクッキーとコーヒーが用意してあるのでそれを食べるように言われました。

 ホテルの部屋はこんな感じでした。

 大きなベットがふたつの広い部屋。ここにわずかの滞在とはなんとももったいないような気がしました。が、旅行の工程を考えるとベストな位置にあるホテルだったようです。

 ベットには何かの操作ボタンがありました。スペイン語でよくわからなかったのですが、ベットの腰の辺りの高さを調節するための操作ボタンだったようです。

 時差の関係で眠れるかどうかわかりませんでしたが、シャワーに入りベットに寝転ぶといつの間にかスヤスヤ眠っていたようです。
 明日から一体どんなことが待っているのか、とても楽しみな気持ちでわずかの間ですが眠りに付きました。

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