コスタリカ出発まで

 今年は貯金しないぞ年間(年度)だったので、当然正月にも海外へ行こうと考えていました。でも、海外と言っても、色々ありどこに行こうか悩んでいました。
 たまたま自宅にあった海野和男さんの「大昆虫記」という海外の昆虫をたくさん紹介している写真集を見ていたら、中米コスタリカにはたくさんの動植物が生息していることがわかりました。テレビでも時々コスタリカについてやっているし、興味を持ったので調べてみました。そしたらちょうど1月は乾季で雨も降らず、治安もそんなに悪くないことがわかりました。

 ここからは妻が活躍しました。私が「コスタリカがいい」というと、いろんな会社を調べてくれました。大手の旅行会社では12月24日出発で10日間くらいの日程だと二人で140万位になることがわかりました。

 少数の人数で多少のわがままも聞いてもらえるようでした。でも夫に日程表を見せると「え〜!蝶の写真をとる時間がない」とか「亀の産卵なんて見たくない」とか・・・。
 でもこの旅行会社以外、思うような日程のツアーが見つかりません。コスタリカはスペイン語ですし、国内での移動も自分たちだけではできません。ツアー以外は考えられませんでした。一応仮予約をしました。


 さすがに貯金しないぞ!年間であっても、わずか10日間程度の旅行に140万はかけられません。それで私は「コスタリカは諦めた」と妻に宣言しました。

 それでも妻は色々調べてくれて、1月4日位から行く日程だと半分程度の旅費で行ける会社があるとわかり、コンタクトをとってくれました。
 大手の旅行会社とは違い、自分たちの行きたいところややりたいことなどの希望を聞いたうえで、私たちオリジナルの旅行日程を立ててくれるという旅行会社だったので、色々わがままも言えたし、それに対して適切に計画を変更してくれたので、ここの旅行会社に頼んでコスタリカに行くことにしました。

 個人旅行は、高いと思っていましたが、だめもとでメールをしました。すると、思った以上の良い条件と日程を組んでくれました。

 その旅行会社は日本人がやっているコスタリカ近郊を中心とした会社で、ゴジツアーと言いました。

 確か知床に「ゴジラ岩観光」という会社があったので、似ているなぁと思いながら、私は妻に「ああしたいこうしたい」とリクエスト。それに対して妻がコスタリカのゴジツアーにメールして調整してくれました。

 私がコスタリカでやりたかったことは以下の通りです。

 1 コスタリカに生息するたくさんの蝶の生態写真撮影

 2 コスタリカに生息するというケツアールという鳥(世界で一番美しい鳥とも言われている)の観察と撮影

 3 アレナル火山という溶岩が吹き出ている火山の観察と撮影

 4 その他色々な動物の撮影

 5 暖かく過ごす

 6 タバコン温泉というところで楽しむ

 せっかく一生に一度の遠い海外なんだからと、必要なものも色々揃えました。デジカメを新たに購入(キャノンのコンパクトデジカメとソニーの一眼レフ)。レンズも購入。すごいパワーの懐中電灯や遠くの生き物を観察するための双眼鏡など。旅行代金以前にかなりの出費になりましたが準備万端でコスタリカ旅行に行くことになりました。

 「一生に一度だから。」といいながら準備しました。

 出発は1月4日、千歳〜成田〜アメリカ(テキサス州ダラス)〜コスタリカです。帰りはその逆という日程になりました。移動時間だけでもかなりのものです。

 出発の数日前、成田からダラス、ダラスからコスタリカへ行くアメリカン航空はホームページや電話で事前に席の予約が出来ることを知り、慌てて連絡したのですが、私と妻が二人で並んで座ることが出来ない事がわかりました。成田ダラスまで11時間、ダラスからコスタリカまで4時間、別々の席で行かなければならないのはかなり不安でした。

 結局並び席を予約できたのは、帰りのダラス→成田のみ。その後、ダラス→コスタリカの並び席が空いたのを発見し、直接アメリカへ電話して、30ドルで席を買うことができましたが、30分も電話で待たされました。
 隣の席を取れなかったので、夫はブーブー言っています。


※尚、今回の旅に登場するコスタリカの地名や場所の位置関係等は、下の地図を参考にしていただければと思います。


前に戻る     次へ進む