ジープ?&ボートでアレナルへ | |
(1月8日) | |
朝目が覚めました。外を見るとやっぱり天気雨です。今日は朝食後にホテルをチェックアウトしてアレナルと言うところに向かいます。 アレナルというところがどんな所かわかりませんが、活火山があって、絶えず溶岩が流れ出しているというアレナル山を見ることが出来るホテルに3泊します。ホテルからアレナルへ向かうのには、ジープ&ボートで行くという事になっているので、さぞ険しい道のりになるのではないかと思いました。 今滞在しているモンテベルデのエル・エスタブロというホテルは標高はわかりませんがけっこうな山にあります。アレナルは山の麓ということで、きっと標高も低く、天気も良いのではないかと思っていました。やっと気持ちよく蝶の撮影が出来そうで、ワクワクです。正直、こんなに天気が悪いのならさっさとモンテベルデから抜け出したいと考えていました。 |
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モンテベルデ最後の朝食 |
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今日は夫がオムレツコーナーへ一人で行きました。昨日は多かったので、夫のオムレツを横からもらおうと思っていました。「2枚頼んだよ!」。今日も満腹朝ごはんです。 朝食を食べ、荷造りをして(妻が)ホテルをチェックアウトしました。ホテルの玄関にはジープではなくワゴン車が迎えに来ました。どこかで乗り換えるのかな? ホテルでの食事代とクリーニング代をカードで支払います。コスタリカは16%の税金と食事には10%のサービス料がかかるので、食事+税金で計算していたのですが、請求には税金が入っていませんでした。 滞在中、毎日雨でズボンの裾がドロドロになるので、クリーニングをお願いしました。3kgで$15です。重さを量れないのでだいたいで持って行ったのですが、3kgを少し越えていましたが15ドルで洗ってもらえました。 ワゴン車は別のホテルで他のお客さんも乗せて、ガタガタ道を走ります。感覚的にはどんどん標高が下がっているような感じがしますが、実際どうなのかはわかりません。相変わらず天気は良いのですが細かい雨が降っています。きっと着くころには快晴で暑いだろうなと期待が膨らみます。 山を越え、野を越えて進みます。 |
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こんなに快晴なんだけど、細かい雨が降っています。 |
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今回の旅でたくさんの車に乗っていますが、ベンツのワンボックスとかもあったけど、韓国のヒュンダイの車も多く、今回もヒュンダイの車です。 |
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ミラーにはハングル文字が |
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車はどんどん走っていくのですが、なかなかジープに乗り換えません。まぁ、今走っている道はガタガタだけど、あえてジープに乗らなければならないほど悪い道というわけでもなく、サンホセからモンテベルデに移動してきた道のほうが悪かったと思うくらいです。 それでもいつまでたってもジープには乗り換えません。そしてだんだん天気が崩れてきました。 霧が濃くなり、普通の雨になってしまいました。 |
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1時間以上走ったと思います。そのうち、大きな湖が見えてきました。いつジープに乗り換えるのかな?と思っていたのですが、一向にジープには乗り換えず、湖畔の砂利道を走り続け、ようやく車が止まりました。トイレ休憩のようです。雨は本降りで道路の穴ぼこには水溜りが出来ています。 |
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車の止まった場所はちょっとしたレストランみたいな感じで、トイレもあるのですが食事も出来そうだし、お土産も売っていました。しばらくお土産を見ていたりしたのですが、雨も降っていてやることもないのでさっさと車に戻りました。晴れていたらたくさん蝶が見られそうな環境です。どこからか、牛の悲鳴のような鳴き声が聞こえていました。殺してる?? 何もないところに、簡単なレストランと売店。運転手さんはそこで食事をしています。Tシャツなども売っていたのですが、欲しいものもなくブラブラしていました。 他にもワゴン車が止まり、数人がそこで休んでいます。 妻と二人で車の中に戻りましたが、湖の向こうから船がやってきました。あれ?ここで船に乗り移るの??と思ったのですが、運転手が後ろのドアを開け、私たちの荷物を降ろしました。やっぱりここで船に乗るんだ!ジープは?? 船がちょっとした船着場のような所に止まり、中からたくさんのお客さんが降りてきました。 上の写真の砂利道の向こう側に船が止まり。船まで荷物を持って下りていかなければならなかったのですが、道が悪く、荷物も重く、けっこう大変でした。運転手の人が手伝ってくれました。 ドロドロの土手をスーツケースを持って降りなければなりません。夫はかなりがんばって運んでいました。 そして私たちは船に乗り込みました。同じような船が2艘止まっていたので、もう片方の船を撮影しました。 |
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乗った船ではないけど |
船の中はこんな感じ |
そしてよくわからないまま船は出発しました。 湖を軽快に走る船ですが、天気が悪くて景色も楽しめず、特に面白いこともありませんでした。対岸にシラサギみたいな鳥がいるのが見えましたが、デジカメで撮影する距離でもないし、天気が悪くて光量も足りないからシャッタースピードも遅くなります。デジタルビデオカメラで撮影して見ましたが、たいしたものは撮れませんでした。 船の中では乗組員と思われる中学生くらいの子が、乗客に色々聞いています。何を聞かれるのかと緊張しましたが、私たちのところに来て聞かれた言葉がやっぱりわかりません。こういうときは妻の出番です。 「どこのホテルに泊まるの?」。ホテルの名前を覚えていなかったのであわてて日程表を見せました。 その後、「4番のバスに乗ってください」と言われました。 船に乗っていた時間は30分位でしょうか。船の目的地と思われるところに到着しました。どうもダムの提体のようです。この湖は人造湖なんですね。(アレナル湖) 船から下りて、待っているワゴン車に荷物を持って上るのがかなりの坂で大変。船の乗組員の中学生くらいの子が手伝ってくれました。チップを渡したら喜んでくれました。この旅ではたくさんチップを渡しています。1ドルだったり1000コロンだったり。チップを渡すとみんな喜んでくれます。言葉があまり話せないのでコミニケーショが取れないのですが、チップを渡したときには友人になったように笑顔で答えてくれます。みんな英語やスペイン語で話とかをしているときにはちょっとした孤独感を覚えるのですが、相手が笑顔で答えてくれるとほっとします。 「え〜!この坂をスーツケース2個持って上がるの??」いきなりすごい坂です。周りのお客さんはバッグパッカーのようで、巨大なリュックをしょって登っています。私たちをみかねたお兄ちゃんが1個運んでくれました。4番のバスと言われたのですが、表示はなかったです。 私たちは待っていた車に乗り込みました。これもワゴン車で、とうとうジープは登場しませんでした。ジープ&ボートっていったい・・・。と思いましたが、もしかしたらジープというのはオープンカーで、天候が悪かったのでワゴン&ボートになったのかもしれません。 乗客は私たちとオカマっぽいお兄さんでした。 車は舗装道路を少し走り、その後また砂利道。途中からは登りになって、標高を上げていきます。回復を祈っていた天候はますます悪くなり。雨の量も凄いことになっています。土砂降り・・・。 砂利道を20分くらい走って、私たちが3泊するオブサーバトリーロッジに到着しました。 レセプションでチェックインをしましたが、この時点でまだ昼前。部屋に入れるのは3時からだと言われました。もし天候が良ければ蝶がたくさんいそうな環境なので、蝶の撮影でもしながら過ごせばいいんだけど、こんな土砂降りじゃぁ何もすることがありません。また、ここはロッジと言ってもホテル見たいな感じなのですが、ここの売りのひとつである溶岩が出ているアレナル火山が全く見えません。厚い雲に覆われて。ホテルの人も「今日は見ることが出来ない。明日もダメだろう」という様な事を言っています。 明日のツアーは早朝なので、朝ごはんを受け取ってから行くように言われました。でも、詳しいことが聞き取れず「まっいいか」。 火山から流れ出る溶岩を見たかったので、この時はかなり落ち込みました。雨は降るし火山は見えないし。 しかもこんな天気だから寒い。レセプション横にはソファーとかがあってくつろくスペースがあるのですが、薪ストーブがたかさっていました。せっかく暖かいところにと思ってコスタリカに来たのに、まさかストーブで暖をとるはめになるとは、屈辱的です。 ※アレナル周辺の位置関係は下の地図のようになっています。参考にしてください。 |
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3時までの間、どうやって過ごそうかと思いました。妻はこのくつろげるスペースで読書をして過ごす気のようです。私は読書などする気は全く起きず、悔しい気持ちだけが強くなってきました。だけど、だんだん雨が止んできました。相変わらず雲は厚いのですが、雨が降ったり止んだりという状況。風はかなり強いです。 プールやジャグジーがあると言っていたのですが、この寒さと雨で誰が泳ぐんだろうと思いました。私たちの他にも、ソファでくつろいだり、チェスをしたり、チェックイン待ちと思われる人たちがいます。 外を歩くのは諦め、文庫本を読み出しました。 ちょっとその辺をブラブラしてみることにしました。すると、レストランへ向かう所に蛙が1匹いました。寒くて固まっているようで、指で突っついてみましたが全然動きません。でも死んでいるわけでもありません。 コスタリカでは赤や黒など、毒々しいカエルがいることでも有名ですが、このカエルは日本のアマガエルみたいで地味で面白くありませんでした。 |
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雨が止んだと思ってちょっと歩くとすぐにまた降り出すという状況が続きました。レセプションの外のベンチは屋根があり、雨が降っても濡れないので、そこに座りながら天候の回復を待ちました。 |
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ホテルのレセプション外にあった公衆電話。かっこいいので、妻に頼んで撮影してもらいました |
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ホテルのレストランのバルコニーは晴れていたら見晴らしが良さそうです。雨が小降りになった時にレストランのバルコニーに行ってみたり、その辺を歩いたりしてみました。雨が降り出したらすぐに屋根のあるところに避難です。 |
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セアカクロドリ(仮名) |
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レストランのバルコニーのすぐそばでは、鳥用の餌台があってスイカとかが置いてありますそれを食べにたくさんの鳥たちが集まっていました。 |
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レストランのバルコニーからアレナル湖を望む |
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レストランのバルコニーから鳥の餌台のほうに降りて少し歩いたところで蝶を1頭発見。撮影しましたが距離が少し遠かったです。また光量が足りず撮影が難しい状況でした。 |
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トリミングしました |
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あんまりお腹がすいていなかったのですが、お昼過ぎになってきたので、昼食にすることにしました。ここはホテルの他には何もないので、食事はこのホテルのレストランでするしかありません。 |
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頼んだのは飲み物がバニラミルクシェイクとチョコレートミルクシェイク。これが激甘で激ウマ!また、あまりお腹がすいていなかったのでホットドックを注文。これは1つ頼んでも2個入りだったので、二人で仲良く1個ずつ食べました。 私が頼んだチョコレートミルクシェイクは甘すぎて全部飲むことができませんでした。夫は気に入り「後でまた飲みに来よう!」。 見渡すとレストランで働いている人は全員男性です。滞在中、部屋を掃除してくれる人も、ロビーもレストランも男性しか見かけませんでした。 食事をしながら外を見ていると、なにやら変な動物が歩いていました。慌ててビデオカメラで撮影しました。「アナグマじゃない?」って言ってたんだけど、帰国した後に調べてみたら、アナグマではないみたいです。 |
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まだ正式にチェックインしていないので、昼食代はキャッシュで払いました。 食後、まだまだ部屋に入れる時間ではないので、私はまた少し探検と言うか、付近を歩くことにしました。そしたら歩き出してすぐになんと蝶を発見!「逃げるなよ!」と思いながら撮影しました。 |
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更にけっこうな距離を歩いて羽の透けている蝶を目撃。これは撮影したのですが暗すぎてシャッタースピードが遅くなりブレブレになってしまいました。それからキチョウも見つけたのですが、見つけたときにザーザー降りでうまく撮影できませんでした。ホテルから少し離れたところまで一人で歩いてきたので、雨が降ったときには木の葉の下で雨宿りして、雨が小降りになったら歩き出すというのを繰り返しながら蝶を探したのですが、その他に蝶を見つけることは出来ませんでした。 そうこうしているうちにようやく3時になりました。ホテルの部屋は27号室。このロッジにいくつ部屋があるかわからないのですが、たくさんある部屋のうち、方角的に部屋の窓からアレナル火山を望むことが出来るのは4つしかないみたいで、私たちの部屋はその4つのうちのひとつのようです。こんないい部屋を用意してもらったのに、火山がどこにあるのかもわからないような状況(雲が厚くて)でした。 部屋には、テレビもドライヤーもありません。自然の中のホテルです。 |
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部屋の様子。この窓から火山が見れるらしい |
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部屋には火山の写真が貼られていました。晴れていたらこんな火山の様子を、ベットに寝転びながら眺められたのかなぁ〜と思うと、ガッカリ度合いがMAXになってしまいました。 |
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こんな凄い景色が見れるはずだったかも知れないんだけど・・・ | |
自分たちの部屋は1階なんだけど、ベランダに出て見ると、さっきのアナグマみたいな動物がすぐ近くを歩いていました。どうも人慣れしているみたいで、手を出して見たら近づいてきました。手を出した私の指を鼻でツンとして去っていきました。 |
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その後少し昼寝。もう少し天気が良かったら外に出たかったけど、やっぱり天気が回復してくれませんでした。 夕食はまたレストランで食べましたが、メニュが読めず苦労しました。 |
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夫はステーキを頼みました。モンテベルデでは塊の肉だったので、ボーイさんに「スライス?」と聞いているのですが、向こうは判ってくれませんでした。でも出てきたお肉は塊ではありませんでした。 私はチキンの??ソース。ピーマンだと思って食べた緑の野菜は激辛で途中舌がマヒしました。 付け合せのマッシュポテトは火山をイメージしています。この雨で見れそうにないので夫は「嫌味か?」といじけていました。 食後ロビーで、チョコチップクッキーを買って部屋に戻りました。 私たちの部屋にはテレビもないし、夜は寝るしかありません。風が強くて外は風の音がゴーゴーいってます。夜中に何度も何度も火山が噴火している様子を夢で見ました。自分で感じている以上によっぽど残念だったんだと思います。火山の夢を見て目が覚めて、今のが夢なのか現実なのかわからないでいた自分のことを、旅行記を書いている今でもよく覚えています。 夜電気を消すと、窓の外がチラチラと光る物が見えました。ホタルのようです。天気がよければ、蛍と火山。きれいなんだろーなー。 明日はカニョネグロという所にある川でジャングルクルーズ、その後タバコン温泉という所に行く計画になっています。 ホテルへ迎えの車が6時40分に来る予定になっていますが、それだと朝食の時間が間に合わないことがわかりました。そういう人たちのためにお弁当を用意してくれるシステムがあるようですが、どうやって頼むのか、どこに取りにいくのかなどがわからず、朝抜きで行こうということになりました。 |
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