タバコン温泉満喫
(1月9日午前)

 タバコン温泉に到着しました。ここはアレナル火山から流れ出る川がそのまま温泉になっていて、そこで遊ぶという施設です。かなり大規模な場所でした。

 まず、私たちは受付に行きました。ロッカーの鍵をもらったり施設の説明を受けたり。何を言っているかあまりわからなかったのですが、心配なのは帰りの車の手配です。旅行日程によると、迎えが来てくれるという事になっていたので確認したら、「電話してあげるから」という様な事を係りの人が言ってくれました。これで安心。

 男女別のロッカーになっているので、それぞれ分かれて水着に着替えます。温泉と言っても日本とはスタイルが大きく違います。混浴で水着着用です。ところがロッカーが狭い!

 ボートツアーに行くための荷物がかなりあったし、靴もトレッキングシューズだったので、ロッカーに入りきらず、受付に戻り、もうひとつロッカーの鍵を借りました。

 ロッカールームだけではなく、シャワールームやドライヤー、水着の脱水機までありました。タオルも交換し放題です。

 最初ビデオカメラや一眼レフでも撮影しようかと思いましたが温泉だし、濡れたら嫌なのと、温泉に入るときは持って入ると危ないから、置いておかなければなりませんが、その時に盗まれたら嫌なので、IXYだけで撮影する事にしました。

 先に私が着替え終わってタバコを吸っていたら、外人の美人なお姉さんが水着でやってきて、火を貸してくれという様な事を言われ、ヘラヘラと火をつけてあげました。

 妻が来て、最初は着替えの部屋がある所の近くで温泉に入れるところがあったので入ってみる事にしました。するとさっきとは違う水着の外人の女性が私を見て手招きしてきました。
 その女性は小さな滝のようになっているところにいます。

 なんか、誘われてる??と思いつつ、そのお姉さんのところに行きました。すると、自分の隣の所で滝に打たれるように促されました。そして自分の両手を合わせて祈りだしました。

 どうやら日本人っぽい私を見つけ、お坊さんとかが滝に打たれて修行するのをやらせたかったらしい。テレビか何かで見たことがあるのでしょうか。

 しょうがないので、私も滝に打たれました。そしてお祈り。女性は満足そうに笑顔でした。そして、彼女が座っていた所に来るように言い、どこかに言ってしまいました。彼女が座っていた所から流れてくる滝の水は冷たい水でした。

 滝の裏側に行くこともできますが、直接滝に当たるとかなりの水圧です。中には、顔だけ出したりしている人もいましたが、首は大丈夫?って感じです。
 温泉は無味無臭です。流れも速く、ちょっと油断すると流されてしまいます。

 この温泉、温度が40℃位はあったと思います。温かいというよりも、普通のお風呂と同じくらいの温度なので、長い時間入っていたらのぼせてしまいそうです。そこで、暗くなるまではいろんなところを歩いて写真撮影する事にしました。

受付のすぐ近くの温泉。奥はプールバーになっている

プールバーの様子

滝みたいになっているところ

川全部が温泉
滝に打たれる

流れがキツイ。滝に打たれているのは妻。このあと流された

 家族連れ、カップルなどたくさんのお客さんで賑わっていました。私たちもいろんば場所に行き、温泉に浸かったり泳いだりしました。周りの森は自然のものなので、もし昼間に行けばたくさん蝶が見れるかもしれません。川の下もほとんど小石とか砂利とかなので、サンダルを履いて中に入ります。

 カップルはすごいイチャイチャしています。けっこう年配のカップルもイチャイチャしてました。

 すぐ横に、50代と思われる夫婦?がいました。奥さんは小さなビキニでナイスバディです。それを見て夫はヘラヘラしていました。

 何度も道に迷いました。(行き止まりが多かった)

 喉が渇いてきたので、プールバーに行き、ジュースを飲みました。飲んだはいいけどお金をどうやって払うのかわからずに困りました。「How to Pey?」って聞いたんだけど、何を言っているかわからず、結局キャッシュで払う事になりました。当然お金なんて持って歩いていないので、妻がロッカーに取りに行って払いました。

 温泉に入るんだからお金なんて持っていません。手首に巻いた番号で清算できると思ったのに甘かったです。

 先ほども書きましたが温泉の温度が思いのほか高いので、いつまでも入っていたらのぼせてしまいます。

 旅行日程ではこの施設で夕食を食べる事になっていて、夜の8:00から予約していました。まだ時間はあるのですがもう温泉に入りたくないので、しばらくは寝そべることが出来る椅子でウォータースライダーでキャーキャーいってるギャルなどを見て過ごしました。

 更に、服に着替えてお土産を買いました。

 職場の人に頼まれた派手なバスタオルを見つけました。夫用の大きなサイズのTシャツも3枚買ったら4枚目はタダでした。蝶の飾りがついたキーホルダーも欲しいというので買おうとしたら、これも2個かったら3個目はタダ。結局いろいろ買ってしまい、100ドルちょっとです。100ドル札を出すと、裏・表を確認し、透かしてみるなど偽札かどうか、かなり念入りにしらべられました。

 夕食の時間少し前にレストランに行きました。レストランはビュッフェスタイルで、色々なものがありました。
 目の前でフライパンに焼かれたお肉が出てきたり、デザートもたくさんあります。中にはチキンカツも。夫はチキンカツ2.5個をペロッと食べていました。
 サラダのドレッシングがコッテリしていたので、日本から持ってきた味ポンを持参しなかったことを悔やみました。

 夕食をお腹いっぱい食べて、ちょうど約束の時間に私たちをホテルに連れて行ってくれる車が来ました。運転手の人はとてもおおらかでおとなしい感じのおじさん。英語が出来ないと言っていましたが、自分たちも世間話をするほど英語が出来ないので問題ありません。これまで私たちを色々なところに連れて行ってくれた運転手の人たちと比べて、一番ゆっくり安全に私たちをホテルまで連れて行ってくれました。

 このタバコン温泉、思っていたよりも規模も大きくて楽しかったです。北海道の某温泉が「宇宙一大浴場!」とかCMでやっていたけど、宇宙一じゃないということがわかりました。

 知床のカムイワッカの滝ももう少し緩やかだったら、タバコン温泉のようになったかな??

 ホテルに戻り、レセプションで鍵を受け取りました。ホテルの人によると、やっぱり今夜も火山は見えないそうです。
 でも、「明日は?」って聞くと「メイビー」と答えました。

 「多分明日は見れるんじゃないかな?」という事です。この言葉を聞いてとても嬉しくなりました。

 荷物の整理等をして寝ました。相変わらずホテル付近の天気は悪く、カニョネグロで晴れていたのが嘘のようでしたが、昨日に比べると落ち着いていました。外は真っ暗なのですが、よーく目を凝らして見るとアレナル山の下から半分位の稜線が見えているようでした。少し回復傾向にあるのかな??
 それでも山頂付近は全く見えませんでした。

 相変わらず風が強く吹いています。

 夜中の2時か3時くらいに目が覚めました。トイレに行きたくなって。
 目が覚めて、窓を見ると、山があるだろうと思われる所で赤い光が見えました。もしかして溶岩か!??

 少しそのまま見ていると、また赤い光が見えました。また夢を見ているのかな?と思いましたが、とりあえずトイレで用をたし、またベットに戻って外を見ました。そしたらまた赤い光が。

 どうしようかと思いましたが妻を起こしました。「溶岩が見えるぞ!」って。妻も飛び起きました。

 見えました。チラチラと赤い光。ちょっと前に私もトイレに起きたのですが、めがねをかけていなかったので山を見ていませんでした。もっと早く気付けたかもしれません。

 頂上は見えないんだけど、雲が7合目位まで晴れていて流れてくる溶岩の一部だけが見えたようです。妻と二人、じーっと山を見ていましたが、1回か2回くらいだけですが、赤い溶岩の光を見ることが出来ました。そのすぐ後にまた雲が厚くなりだし、それ以降溶岩の光を見ることは出来ませんでした。赤い光はとても小さく、「ピカッ」と光ってすぐに消えるので、迫力も何もありませんでした。

 でも、1回も見れなかったというのと、少しでも見れたのではだいぶ違うし、明日はきっと見れるとホテルの人も言っていたので、今夜はここで諦めて寝ました。
 それにしてもたまたま目が覚めたときに溶岩の光を見ることができ、とても運がよかったのかなと思いました。火山の溶岩を見たいという私の執念が、ちょうどいいタイミングで目を覚まさせてくれたのかもしれません。

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