サラピキへ移動、 ホテルのバタフライガーデン |
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(1月11日午前) | |
昨夜は、9時頃に突然電気が消えました。部屋だけではなく、あたり一面真っ暗です。 レストランは11時までやっているので、きっと食事中の人もいたかもしれません。しばらく待ちましたが、一向に回復する気配がないので、風と雨の音を聞きながら、さっさと寝てしまいました。 しっかり眠ったので、朝の目覚めは最高でした。 今日はアレナルのホテルをチェックアウトしてサラピキという所にレンタカーで移動します。ここのホテルからは3時間の移動時間になるらしいです。 朝食前、部屋のバルコニーを出ると例の変な動物が目の前にいました。こいつは一体誰なんだろう?? |
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アレナルで最後の朝ごはんです。今日も相変わらずの雨で最悪の気持ちです。 |
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今日の朝食には甘いパンがあり、パンケーキと焼きバナナは外せません。夫は卵とベーコンです。 部屋を出る前、毎日掃除をしてくれたアロンソにチップ2ドルとホッカイロを置いていきました。暖かいコスタリカにはホッカイロなんて無いかもしれないので、妻の解説メモ付きです。 |
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出発前に函館のコジマ電機でお姉さんが配っていたホッカイロです。コスタリカは思った以上に寒かったので、これでアロンソも喜んでくれるでしょうか。一応ガイドブックを見ながらスペイン語で「お世話になりました」とメッセージも書き添えました。 ホテルをチェックアウトして砂利の坂道を下り舗装道路に向かいます。途中、川を渡るのですが、これまでは穏やかだった川が激流に変わっていて、ここ数日で降った雨の量がもの凄いとわかります。 |
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増水した川 | |
それから、舗装道路に出ても、がけ崩れというか何というか、木が倒れて道を塞いでいます。 何だかただ事ではないような・・・。いつもこうなのか不安になってきました。 舗装道路に出てから、本来サラピキのホテルに向かう方向とは逆の方向に向かいました。アレナル湖方面です。昨日アレナル湖の提体を過ぎて少しした所で蝶がたくさん飛んでいたので、そこに言ってみようと。昨日はスルーしてしまったので。しかし、雨が凄くて諦めて、アレナル湖の提体(私たちがボートで降りた所)でUターン。他に車もおらず、安心して運転していたのがいけなかったのか、気付いたら逆車線(日本の道路と同じ左側通行)を走っている事に気付き慌てました。500m位は逆走していたと思います。対向車いなくてよかった!! 夫はだんだん運転にも慣れ、もう右側に寄ったり、「ヒヤ〜」っとなることもなくなってきました。「もう完璧だね!」などと言いながら途中Uターンをしたのですが、逆車線を走っています。全然完璧じゃなかった。 |
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サラピキのホテルまではナビが連れて行ってくれるのですが、やっぱり砂利道の登場です。しかも穴ぼこだらけ。この穴ぼこがどの位の深さなのか、水溜りのせいでわかりません。どれだけ雨が降っていたか、おわかりでしょう。 |
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穴ぼこだらけの砂利 |
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車は右に左にガッタンガッタンと傾きます。 |
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走っていくと、木のトンネルなんかもあって面白いのですが、緊張して走っていたので、この移動の事はよく覚えていません。ただ、3時間ほどの移動中、一度もワイパーを止めることはありませんでした。雨が降り続いています。 もし天気がよければここでも蝶の撮影をしながらサラピキまで行こうと思っていました。しかし、この雨ではどうしようもありません。 ナビに付いている冊子を見ながら、どこか立ち寄れる観光名所とかは無いかと妻に探してもらいました。ヘビ園みたいのが近くにあったらしいのですが、それほど興味もなく、どんどんホテルに近づいてきました。多分また3時から部屋が使えると思うので、このままだと相当早く到着してしまいます。しかし、旅行日程表では昼食はホテルで食べる事になっていました。先にホテルに到着して昼食を食べて、その後晴れていたら蝶を探すという日程が組まれていたようです。 またホテルで3時まで待たなければならないかなぁと思いながらも、どうしようもないのでまっすぐホテルに向かう事にしました。 なんとか事故もトラブルもなくサラピキのホテルに到着することができました。 まだ11:00です。これからどうしよう。 ホテルのレセプションで係りの人が説明してくれます。そしたらなんと、このホテル自体にバタフライガーデンがあることがわかりました。こういう天気のときにバタフライガーデンがあるというのはラッキーというか不幸中の幸いです。 バタフライガーデンの他に、カエルコーナーや池にはワニもいるようです。鳥もたくさん来ていました。 今回の旅行のホテルは自然があふれていて、天気が良ければどのホテルの敷地内だけで十分楽しめる場所を、ゴジツアーの川久保さんが選んでくれました。天気さえ良ければ最高なのに・・・。 しかも、部屋もすぐに使ってよいと言われました。やった! 部屋に荷物を置いて、さっそくバタフライガーデンに行ってみました。 バタフライガーデンはコスタリカに来てから3つ目です(モンテベルデ、マルビン、ここ) どこもそうなのですが、蝶を飼育している所は大きな網で覆われています。雨が降っているので網を通過した雨が当たって気持ちよくはありませんが、雨の中でも蝶を見れるので、嬉しいです。コスタリカにたくさんのバタフライガーデンがあってよかったです。 そこにいくと、たくさんの蝶がいました。 |
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アゲハ |
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フクロウチョウ。目玉までシマシマ |
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エスパニョールウラナミシジミ(仮) |
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雨に当たりながら私は一眼レフで蝶の撮影。妻はビデオカメラで撮影していました。そしたらちょうど妻が私を撮影しているときに、フクロウチョウと思われる大きな蝶が私の肩に止まりました。決定的週間の撮影に成功! しかしこのフクロウチョウ、よっぽど私の事が好きなのか?それとも、それまで吸っていたバナナの腐ったやつよりも私の方が美味しいのか。口吻を私の体にあてて吸いまくり。そして全然離れません。楽しい! そのうち一旦飛んだと思ったらまた私の所に来て、今度は頭や顔に止まって吸ったり、私が頭を左右に振っても全く気にせずに吸っていたり。大きい蝶だから、顔に止まると脚の爪が皮膚を引っかいている感覚や、口吻が私の顔にピタピタ当たるのもわかります。しまいには口吻が目の中に入ってきたり、口の中に深く入ってきたり。フクロウチョウとキスしてしまいました。 妻は「そんな、蝶の口が目の中に入って危なくないの?ウイルスとかいないの??」と心配しています。 「そんなのは大丈夫だよ!」と答えたのですが、妻は「でも今まで腐ったバナナを吸っていたんだよ」と。 そう言われればそうだ・・・。 蝶を私の手に乗せようとしても、嫌がってまったく私に興味を持ちません。なのに、夫から離れず、ずっと吸い続けています。やっと離れたかと思ってもしばらくたってまた戻ってきます。 夫の顔油は蜜どころか、腐ったバナナ以上の強力な腐敗臭を放っているようです。 |
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私を吸うフクロウチョウ |
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私に止まるフクロウチョウを妻がIXYとデジタルビデオカメラで撮影してくれました。全然逃げないので。思う存分撮影することができました。 蛹から羽化したてのキチョウもいました。 |
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この旅で何度も見た黒と白と赤の蝶 |
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しばらくこのバタフライガーデンで遊ぶことができたのですが、やっぱり雨が強すぎでダメなのでホテルに戻って昼食にする事にしました。昼食はビュッフェでした。 |
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ホテルのレストラン。晴れているように見えなくもないけど、ザーザー降りです・・・ |
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今日の昼食もチキンカツがあり、夫は大喜びです。私は魚のムニエルを食べました。アイスクリームも食べ放題だし、コーヒーや飲み物はいつでも自由に飲めます。ここのホテルでは、食事3食がすべて宿泊費に含まれています。ジュースも自由に飲むことができました。 昼食後、何をしようかと思ったのですが、このホテル、意外といろんなものがあります。バタフライガーデンなどの他にもジム、プール、昆虫の標本を展示している部屋、ビリヤードなど。 とりあえず雨が止まないかなぁ〜と思いながら外を見ると、川が濁流になっていました。 ホテルの玄関にはラフティング(川下り)セットがぶら下がっています。この濁流でも実施するのかなぁ。 |
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「なんだかなぁ〜」と思いながらも眺めていると、1頭の蝶(シジミ)が目の前に止まっていました。「お!蝶だ!!」と思ったのですが、一眼レフが手元にありません。仕方ないのでIXYで撮影。でもこれが案外うまく撮れました。 |
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イエローアイ(仮) |
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よくこんな大雨の中で姿を見せてくれたものだと、このシジミチョウに感謝しました。他にもいないか探したのですが、さすがに見つけられませんでした。 年末に職場の仲間と初めてビリヤードをしたので、妻とやってみることにしました。妻もやったことがないそうです。ナインボールだったかのルールで私が妻にやりかたを教えながらやってみました。結局私が負けました。 勝つんだったら何か賭ければ良かった・・・。 |
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レセプションから私たちの部屋までは少し歩くのですが、その間、鳥などを見ることが出来ました。やっぱり雨でも鳥は元気です。餌台もあるので、バナナやパイナップルを食べています。 |
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ハラアオスズメ(仮) |
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バシリスクブンチョウ(仮) |
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アカアシブルーギャング(仮) |
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そこにエゾリスそっくりのリスが現れて果物を独り占め。小鳥はリスが怖いのか去っていきました。他のお客さんも鳥を撮影していましたが、じれったくなってリスを追い払っていました。 他の宿泊者も外に出ることができないようです。部屋を結ぶ通路に屋根がついているので、その下で鳥の撮影をしていました。 |
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チリチリエゾリス(仮) |
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そして、いい加減することが無くなって部屋に戻りました。妻は読書です。私は部屋のバルコニーにハンモックがあったので、それに乗っかってブラブラしたりして過ごしました。 すると、ノックする音がしました。ホテルの人が部屋に来たのです。 女性が立っていて「旅行のオフィスから電話があり、今夜のナイトウォークが中止になった。オフィスに連絡して欲しいと言っていた」的なことを言っています。 部屋に電話が無いので、フロントに電話番号を渡そうとしたのですが、忙しそうにしていたり、誰かが電話で話をしていたりして、なかなか頼むことができません。やっとのことで、電話をかけてもらいました。でも、目の前のフロントでダイヤルを回し、他の所にある電話で話しをするようになっていますが、受話器を取っても何も音がしません。 私が困っていても、フロントの人は忙しそうに仕事をしていて気付いてくれません。もう一度お願いして、ゴジツアーの川久保さんとやっと話をすることができました。 「雨のため危険なのでツアーが中止になりました。代わりに翌日の昼間のツアーを問い合わせているので5時に再度連絡下さい」とのことです。 5時になり、フロントで電話をお願いしましたが、まだつながりません。再度電話をかけてもらったのですが、やはりつながらなくて、何度もフロントにお願いするのが嫌になり、あきらめてしまいました。 国際電話が使えるように携帯を持って行ったのですが、ここは圏外です。部屋に電話が無い不便さを痛感しました。 天気が悪く、部屋でふてくされている人が一緒に行ってくれないので、一人で電話を掛けに何度もフロントへ行きました。 雨でナイトツアーが中止になったのは残念。モンテベルデでナイトウォークに行き忘れたということもあったので。 この旅で2回予定されていた夜のアクティビティーには1度も参加することができず終わることとなりました。残念なんだけど、こんな大雨の中では行きたくないという気持ちもあったので、中止で良かったです。でも、せっかく買ったスーパー懐中電灯を使う場所が無くなっちゃった・・・。 実は明日の予定として、レインフォレストという「雨の森」みたいな所を空中ゴンドラで見学するというアクティビティーが用意されていたのですが、コスタリカに来てこれだけ雨にやられているのに、最後にまたレインフォレストなんて「雨」の付く所になんて行きたくないと思っていました。旅行日程表には「モルフォの観察が出来る」と書いてあったんだけど、とにかく雨はウンザリ。 妻には「レインフォレストなんて行きたくない」と言ったんだけど、妻は「せっかくなんだから明日の朝の天気を見てから決めよう」となだめられました。 夕食もビュッフェでした。肉やウインナーみたいのをバーベキューのようにして焼いて食べるのがメインでした。 |
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夕食のときに団体さんがいて「ボンジュール」と挨拶されました。 彼らは、まずスープを飲み、次にお皿にサラダを山盛り持って来ていました。おばあさんもびっくりするほどの山盛りサラダを持ってきたのですが、結局残していました。それから、メインのお肉などを運んでいました。 私たち日本人は、食事の順番に決まりはないので、1枚のお皿にサラダもメインも果物も全部乗せている姿を見て、きっと「お行儀が悪い」とか思っていたかもしてません。 アイスクリームはココナッツ味。口の中にココナッツのカスが残ってちょっと嫌な感じでしたが味は甘くておいしかったです。 夕食後、雨は降り続いているんだけど、せっかく買った懐中電灯を使ってみたくなって、ホテルの敷地内を少し歩きました。バタフライガーデンの近くではカラフルな毒カエルも見れるらしかったので期待したのですが、結局カエルを見ることはできませんでした。カエルの鳴き声らしき音は聞こえたんだけど。 |
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壁にくっついていたトカゲ。最初ヤモリだと思ったけどトカゲだった。 |
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こっちがヤモリ。上のトカゲとほとんど同じ場所にいた。 |
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ちなみにトカゲとヤモリの違いですが、手足の形で区別できますよ。指の先が太くなっているのがヤモリで、細いのがトカゲです。これまで行った外国(フィジー、タイ、ボルネオ)など、南国には多いみたいです、ヤモリが。台湾にいたかどうかは忘れましたが。そう言えば沖縄にもいました。北海道では見たことないです。 |
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多分蛾 ツノブタガ(仮) |
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函館で購入したスーパー懐中電灯、凄い威力です。これまで使っていたLEDの懐中電灯もクワガタ採集などで使っていてけっこう明るいと思っていたけど、それより5倍か10倍は明るいです。もっと使いたかったなぁ。 部屋に戻っても何もすることが無いので、今夜もさっさと寝てしまいました。 |
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