サンホセの夜
(1月12日夜)

 バタフライガーデンからホテルに戻ります。レンタカーを運転して。カーナビが選んだ道を走っていきましたが、今回は細くてクネクネしていたような印象を受けました。いつどこから何が飛び出してくるかわからないのでドキドキです。

 お土産で購入した標本が割れないかどうか、また蓋が外れないようになっているので、固定されている中の蝶が取れてしまわないか心配です。道路は舗装されているけど良い道とは言えませんし、いきなり穴ぼこが現れたりもします。

 道も狭く、交通量も多いです。「レフトだ、ライトだ」とナビに言われ、助手席でもドキドキしながら見ていました。屋台に果物をぶら下げて売っている所にも寄りたいのですが、必死で運転している夫に、途中で止めてなんて言えませんでした。

この写真だけはバタフライガーデンに向かう途中。
なんかわからないけど、美味しそうな・・。
道沿いのレストランにこの看板が付いています。

こんな車も走っています。
ニッサンサニー かなり懐かしい型

道路の様子1

道路の様子2

道路の右側に線路が!

バス停かな??

こんな感じの道を通ってホテルに戻ります。
この道は一方通行です。そして右には線路。

対向車線渋滞中

また虹。

地面から噴水が出ていて、その上に地球があるというモニュメント。
環境とか平和を感じるアートだと思いました。
(実際は何かわからない)

サンホセ恒例ぶらさがり信号機
(しかも矢印だし!!)
風が強いんだから固定して欲しい
 
 サンホセに近づいてくると2車線、3車線で、今まで1本道で案内していたナビも脇道が表示されるようになってきました。右側を運転するよう言われ、右に寄りすぎていつの間にか違う道に入っていきましたが、結局元の車線に戻ることができました。もうドキドキです。
 信号もほとんど真下に行かないと見えないし、夫はよくこのような所を運転できる事に感心しました。帰国してからは「もう、サンホセは大丈夫!」だって。

 なんとかホテルに到着してチェックインしました。ホテルのフロントで「ツインのベットにするか、キングサイズのベットにするか、どっちにする?」って聞かれたので「キングサイズがいい」と答えました。そのせいかどうかわからないけど、フロントからやたらと遠い部屋になってしまいました。重たいスーツケースを2つと、その他の荷物もあったので「どっちでもいいからフロントに近い部屋にして欲しい」って言えばよかった。

 部屋に入ると、見覚えのある感じでした。コスタリカに来て最初に泊まったホテルですから。

 しばらく休憩後、今日は時間がもったいなくて昼食を食べていなかったので、夕食を食べる事にしました。しかし、ホテルのレストランよりも、どこかその辺で食べたいという事になり、ホテルから出て歩いてみる事にしました。しかし、そこらへんを歩いても食堂とかが無かったので一度ホテルに戻りました。

 ホテルは中心街ではなく、オフィス街のようです。銀行や学校のようなビルやバスターミナルがありますが、それ以外は何もありません。
 道路を渡ろうとしても、交差点には歩行者専用の信号や横断歩道は無く、車の往来を見ながら渡りました。


 部屋で、日本から持参したコスタリカの本を見ながら行きたいところを探し、タクシーで行ってみようという事になりました。妻がサンホセ市内にある「カフェテリア1930」という所に行きたいと言いました。サンホセにある国立劇場を見ながら食事が出来るらしいのです。

 またホテルから外に出ました。少し歩いてタクシーを捜しました。タクシーの車が見つかり、ちかくにドライバーと思われる兄さんがいたので声を掛け、日本から持参したコスタリカの本を見せ、「ここに行きたい」と指差しました。兄さんはそれを見てから「少し待って」って言ってどこかに行ってしまいました。

 あれ?この人がドライバーじゃないの?と思ったのですが、兄さんはタクシーがあった所の少し後ろから他のタクシーでやってきました。

 タクシーに乗ってカフェテリア1930に向かいます。初乗り料金がかなり安く、1メーターごとの料金の上がり方も安いのですが、1メーターが上がる間隔がすごく短かったです。

カフェテリア1930へ向かうタクシーの中

ライトアップされた国立劇場

 タクシーはカフェテリア1930らしき所に停車しました。
 料金は2050コロン(400円位)です。

 車から降りると妻が「あれ?」って言いました。

 降りた場所はコスタリカに着いてケツアールツアーに行った後、加瀬さんが案内してくれた街中です。その時、昼食を食べた後に加瀬さんと別れ別れ、バナナアイスを食べながら鳩に餌をやる親子を見てた場所。そしてカフェテリア1930というのは、私たちがサンホセからモンテベルデにワゴンで移動するときに、もう一組の夫婦を乗せたホテル。妻はそこでトイレを借り、私はドライバーに「飲み物を買いたいんだけど」と相談した所です。

 「なーんだ!ここかよ!!」と言い合いました。そしてその向かいに建っていた建物が国立劇場でした。(この旅行記のページ、「コスタリカについて」の写真参照)

 ここの場所ならもう一度歩いているから、自分たちでもう一度歩いてみて食べたいものがあったら買って食べようかということになりました。

 だけど、加瀬さんに案内してもらった昼間と、夜の今では雰囲気がちょっと違っていました。歩行者天国の店がかなり終わっていたのも違いなのですが、例えば以前は親子連れが鳩に餌をあげていた国立劇場前の広場はカップルだらけになり、そこらじゅうでチューチューやっています。歩行者天国の通りでもカップルが抱き合いながら、男は女のお尻をなでながらチューチューやっています。あまりに大胆なので、私は思わず、

 「ノーエスパニョール!!」とちょっと大きな声で言いました。

 そしたら、私のその言葉を聞いたと思われるオジサンが私達の所に寄って来ました。

 マクドナルドの前で夫の声を聞いておじさんは、ニコニコしながら私たちを見ています。そして話しかけてきました。
「どこから来たのか」「いつ帰るんだ」などなど。とてもフレンドリーなおじさんで、最後は私たちと記念写真。
 ホテルや店員さん以外で、初めて一般の人と話をしました。

 

エスパニョールおじさん
お店がけっこう閉まっていたのと、特に入ってみたい店も無かったので、当初の計画どおりカフェテリア1930に入って夕食にすることにしました。

 ここのウエイターさんがなかなか親切でした。

 注文したのはパスタとピザ。私はダイエットコーラを頼んだけど、妻はコスタリカのビールを注文しました。この旅で初めてのアルコールです。

 エスパニョールおじさんとの余韻があるのか、夫はウェイターさんと会話を楽しんでいます。イタリアンがオススメらしく、今までパスタで失敗しているのですが、頼んでみる事にしました。私は地元のビール「インペリアル」を注文。

 待っている間、すぐそばでは生ピアノの演奏などもしており、少し寒かったけどいい感じでした。

ピアノを聴きながら料理を待つ

ダイエットコーラ(瓶)と
コスタリカのビール
(インペリアルビール)

ピザとパスタを頼んだだけなのに
こんなに運ばれてきた。
ボロネーゼ(ミートソース)パスタ
1300円ぐらい
ベーコン・マッシュルームのピザ
1300円ぐらい

 色々な調味料が運ばれてきました。ウェイターさんが「パスタにはこれ、ピザにはこれ」と教えてくれました。
 パスタは今までとは全く違い、麺もソースもとても美味しいし、ピザが石釜で焼いたようで皮もパリパリで最高でした。やはり中心街の高級ホテルのようなのでお値段も高かったです。全部で35ドルでした。


 食事を終え料金を払い、ピアノを弾いていた人に1000コロンのチップを払って店を出ました。
 お腹いっぱいになり満足しましたが、前に加瀬さんにおごってもらったチュロスがもう一度食べたくなったので買いました。

 ガイドブックには8時頃からオペラやコンサートが開演されると書いてあったので、見に行くつもりでいましたが、8時になっても何も変わりません。今日はお休みだったのでしょうか。
 

自分で買ったチュロス

カフェテリア1930
 
 その後ホテルに戻る事にしました。(ゴジツアーのオフィスも近くにあったので寄ってみればよかったかも)

 タクシーを拾って「ホテルラディソン」と言うと車は出発。ところがこのタクシーが凄い。狭いスペースをスルスルとすり抜け、猛スピードで走ります。なんだかわからないけどすぐにホテルに到着しました。しかも、料金がさっきの半分でした。
  
 行きは2050コロン、帰りは1050コロン。
 
さっきは道も混んでいたしトロトロだったけど、料金が半分とは驚きました。

 ホテルの部屋に戻り、私は一服するといって外に出ました。ホテルの横にカジノがあってかなり興味を引かれたのですが、ちょっとおっかなくて入れませんでした。

 部屋に戻ると妻が電話をしていました。電話の相手は加瀬さんで、私にかわりました。

 加瀬さんは、私たちの今回の旅が雨にやられたことについて、色々教えてくれました。私たちがモンテベルデに移ってから、季節はずれの台風のような低気圧が二つも来たと言ってました。カニョネグロのジャングルクルーズのときはちょうと二つの低気圧の間で晴れたそうです。

 私たちは今回の雨を、「北海道なら台風だね、これは」と言っていました。まさにその通りだったようです。

 また、加瀬さんは私たちの事を可哀想と思ってくれたようで、「またコスタリカに来て下さい、その時は私が所有しているゲストハウスを使ってください」と温かい言葉をかけてくれました。

 それから、これは加瀬さんに「絶対内緒!」と言われていたことがあります。
 それは、コスタリカ1日目のケツアールツアーの時に遡ります。

 その時加瀬さんが「実はあさってに珍獣ハンターイモトがコスタリカに来るんです」と教えてくれたのです。イッテQという番組の取材で来るらしいのですが、どこに行くか、何をするのかについては教えてくれませんでした。私たちはイモトが好きなので、加瀬さんのことがかなり羨ましかったです。「会いたい!」と言ったのですが日程上無理だと言われて諦めました。

 夫は「イッテQ」の大ファンです。番組が始まったころから「イモトイモト」と言っていました。私は、なぜ太い眉毛でTVに出るのか、その笑いがわかりませんでしたが、番組を見ているうちに、イモトの眉毛にも慣れてきました。TVの力はすごいです。

 加瀬さんは、今まで色々な芸能人のコーディネートをしてきたけれど、イモトという子はとても礼儀正しくて、こんなに性格の良いタレントに会った事がないと言っていました。

 加瀬さんはコスタリカに来て何年にもなるし、芸能人にもあまり興味がないと言っていました。まして、最近出てきたイモトの事なんて全然知らないようで、「日本では有名なんですか?」ってケツアールツアーのときに言ってました。

 加瀬さんが電話で言うには、イモトも私たちと同じく雨にやられて思いどおりの取材が出来なかったようです。

 それで、何かよくわかりませんが、番組で使用する資料映像?の入ったCDを日本に運んで欲しいと頼まれました。

 よく海外旅行で他人に荷物を運んで欲しいと頼まれて、それを運んだら実は麻薬とかで、逮捕されてその国の監獄に入れられて大変な目にあったなんてのをCS放送で何度も見たことがあるので少し不安でしたが、CDなら大丈夫だろうと思い、加瀬さんのお願いを引き受ける事にしました。それ以前に加瀬さんのことは信用していましたが。

 本来ならそのCDを空輸して送るのがいいのですが、それよりも私たちが運んだほうがかなり早くテレビ局の人に渡せるらしいのです。急いで編集作業をしなければならないらしいのです。

 私たちが羽田空港に到着したらテレビ局の人から妻の携帯に電話が入り、待ち合わせをしてCDを渡して欲しいらしいです。

 更に加瀬さんは続けました。

 「そのお礼にイモト人形か何かプレゼントしてもらえると思いますから、その分荷物のスペースを空けておいてくださいね」と。

 イモト人形?よくわかりませんが、荷物のスペースを空けろというくらいだから、それなりに大きな人形をもらえるのかな?と思いました。

 また、加瀬さんにあげると約束していたスーパー明るい懐中電灯のこともあり、それから、サラピキで中止になったナイトツアーの代金の返金もしてくれるという事で、明日の朝に私たちが空港へ向かう途中、どこだかのホテルで落ち合う事になりました。

 ※この話は1月24日にイッテQでイモトの旅が放送されたので、もう書いてもいいかなと思い記載しました。
  本当はコスタリカ1日目、ケツアールツアーの時に書きたかったのですが、口止めされたいたので書きませんでした。

  その後、お風呂に入って寝ました。明日はコスタリカを出国します。今日はまずまず楽しかったんだけど、コスタリカでの毎日を思い出すと悔しい気持ちでいっぱいでした。

 明日はアメリカです。荷造りをしたのですが、荷物がかなり重い・・・。「なんとかなるさ」とスーツケースを閉めました。

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