紫外線の恐怖!

(トレジャーアイランド2日目 1/3)

きのうからの予定で、今日は朝6時半からグラスボトムボートに乗ってラインフィッシング(糸釣り)に行くことに決めていました。トレジャーアイランドは島全体がリゾートになっているので、色々な遊びの行事が曜日と時間ごとに決まっていて、例えばラインフィッシングなら6時半までに船着場前に集合すると連れて行ってもらえます。

島での1日(朝6時半から夜11時まで)のスケジュールがレストランの前の黒板に書かれています。前日の夜にも、スケジュールプリントを毎日持ってきてくれました。それを見て「明日は何をしようか」と相談します。ウォーキングやシュノーケルツアー、帽子を編む講習会やカクテル講座もあり、ほとんどが無料でした。
朝早起きして船着場に行くと、もう子供たちは泳いでいます。夜も7時ごろレストランに行ってもプールで泳いでいます。子供たちはすぐに仲良くなって、言葉も国籍もまったく関係なく遊んでいました。子供のコミュニケーション力ってスゴイ。

レストラン前に書かれている1日のスケジュール
日の出、日の入りの時間も書かれていました。


グラスボトムボートは大体15人〜20人乗りでしょうか。ヤマハ製のモーターボートのエンジンが付いた船です。
しほわんと共にボートに乗り込み沖に向けて出発しました。私たちのほかには白人の親子や日本人の家族などもいました。ボートの底から見えるサンゴはとても綺麗で、目を奪われていましたが、ふと目をそらすと日本人家族のお父さんの半ズボンから出ている太ももが真っ赤になっていました。

あぁ〜あ、やっちゃった。フィジーって紫外線強いんだよね。ちゃんと日焼け止めしないでいるとあんなふうに真っ赤に焼けちゃうんだな。それにしてももの凄く赤く焼けていてヒリヒリしてそうで可愛そう。これじゃ楽しく遊べないんだろうなぁ〜。
ちょっと同情しながらも船は進み、ポイントに到着したようです。

ものすごく太い糸にでかい針、餌は魚をぶつ切りにしただけ。なんとも単純な仕掛けで釣りを開始しました。
私は釣りは何回もしたことがあります。ですから少しは自信がありました。ボートを運転してくれたフィジーの人は、「チュンチュンと当たりが来たら糸をぐいっと引いて魚の口に引っ掛けろ」「底から少し上の辺りに餌を置いて狙え」というようなことを言っていました。

しほわんは釣りをせず、私の様子を見ていました。
しばらくすると確かにチュンチュンと当たりが来ているのがわかりました。思いっきり糸を引いて合わせるのですがなかなかヒットしません。私が糸を引いて合わせるたびにボートを運転してきたフィジーの人が「フィッシュ?」と聞いてきます。「魚がかかったか?」と言うような意味だと思います。私は「ノー」と言ったり、がっかりしたジェスチャーをしたりしていました。

そうしているうちに外人の子供が一匹釣り上げました。20センチ位の熱帯魚です。船に乗っているみんなが「おー!」と言いながら嬉しそうに魚を見ていました。
私は何度か餌を取られ、取り替えながら釣りをしていましたが、チュンチュンと来たのでまた合わせました。今度は重たい感触が伝わってきました。

しかし、魚が暴れたりもがいたりしている感じが全く伝わってきません。どうやら海底のヒトデかサンゴを釣ってしまったようです。
ボートの運転手がまた「フィッシュ?」と聞いてきたので私はがっかりしたような表情を浮かべながら首をかしげました。

しかし、糸を巻き上げると針の先には30センチ位の熱帯魚がついていました。かなりびっくりしました。なんで魚は釣られているのに暴れなかったんだろう?今でも不思議です。

船の人たちも喜んでくれました。それからまた20センチ位の熱帯魚を釣りました。
そして7時過ぎ位にボートの運転手のフィジー人が「ブレックファーストタイム」だか何だか言って、「朝ごはんの時間なので帰ろう」と言うことだとおもいますが、帰ることになりました。

帰りのボートの中で、白人の女性と運転手のフィジーの人が話しているのを少し聞いていました。すると女性とフィジー人はずっと沖のほうを指差していました。その先にはどうやら厚い雲がかかり雨が降っていると思われる場所で、白人女性は「ヘビーレイン?」と言っていました。フィジー人は「イエス」といっていました。なるほど、スコールのような凄い雨のことを英語で「ヘビーレイン」と言うんだなと、勉強になりました。

結局釣ったのは2匹。(他の人たちもけっこう釣れてた)自分で釣った魚は昼食にしてくれるそうでしたが、私たちは熱帯魚を食べる気にはなれず、釣った魚を無視して船をおりました。きっと誰かが食べてくれたでしょう。
この時の写真は、カメラを忘れたので写せませんでした。

SENNSEが釣った魚は、日本では見たことがないオレンジ色のぬるぬるでトロンとした感じの熱帯魚と少し小さめの銀色の魚。小さいほうは、船長にばらばらにされ、みんなの餌になりました。
8F$で昼食にしてくれるのですが、魚嫌いのSENNSEは絶対食べないだろうな、と思い、そのままにしてきましたが、どんな味なのかちょっと気になります。


朝食を取り、少ししてから昨日に続きシュノーケルをすることにしました。
今度は妻のしほわんも海に入ることにし、日焼け止めを塗り、二人で足の付く場所で泳ぎました。

今日は昨日にも増して魚が多く、エイはいませんでしたが20センチ位の魚の群れやサンゴから顔を出したり隠れたりする小さい魚などがたくさん見られて凄く感激しました。妻のしほわんと二人で泳いでいると、しほわんは私を押してきて、ちょっと深いところに連れて行こうとします。私は怖かったのでなんとか抵抗していましたが、少しだけ深いところに頑張って行きました。でもやっぱり怖くてすぐに引き返しました。1時間ほど遊んだところでしほわんは寒くなってきたらしく、海から上がり、砂浜の日陰の場所で私を見ていました。

シュノーケルで島を半周近く泳ぎましたが、潮の流れで暖かいところと冷たいところがあります。ときどき急に腕や足がチクチク痛くなるところがあり、SENNSEはまったく感じなかったようです。
沖の方まで行きたいのですが、一人で行くのも不安で藻が多い浅瀬をずっと泳いでいました。
私は日焼けをすると水ぶくれが出来るので、泳ぐときもTシャツを着たり、日焼け止めをしっかり塗っていました。SENNSEにも赤く炎症で痛くなると、今後楽しく泳げなくなるとかわいそうなので、背中に日焼け止めを塗りました。持って行った日焼け止めは3本。最終日にはほとんど残っていませんでした。


私はまだまだ遊び足りなかったので、更に1時間くらいプカプカ浮きながら魚などを見て遊んでいました。
背中は日差しで暖かいのですが、波がかかりちょうどいいポカポカした感じです。海水の温度も、ぬるめのお風呂くらいの場所や温水プール位の暖かさで、いつまで入っていても寒くはなりませんでした。目をつぶるとちょっと眠ってしまいそうな暖かくて気持ちよい感じでした。
結局2時間くらい海に入り、浮きながら海底を見て遊びました。

疲れてきたので私も海から上がりました。
そして二人で昼食をとりました。今日の昼食は自分たちで好きなものを入れて食べるハンバーガーみたいのにしましたが、これも凄いボリュームでした。

昼食・夕食は、その日によってバッフェ(バイキング)になったり、アラカルトになったりします。この日のランチはサンドイッチバッフェでした。
お昼ごはんはハンバーガー

お昼ごはんは水着のまま食べたのですが、その後部屋に戻り着替えようとしたとき、妻のしほわんが私の体を見て「あれ〜?」と言いました。

何かと思ったら私の背中が水着のところを境に黒く焦げたようになっていました。私も鏡で確認しましたが、明らかに水着を境に汚く黒っぽくなっていました。
海は綺麗だったけど、実は少し汚れていたのかな?もしかして焼けた??と色々頭をよぎりましたが、きっと2時間も背中を上にして泳いでいたので日に焼けたんだという結論になりました。

SENNSEの背中を見て「???・・・・」。こんがり焼けた茶色でもなく、暗い灰色になっています。木の幹のような色。でも本人は「痛くない」と言っているし、日焼け止めも塗っていたので、その時は心配もせず「変な色っー!」と言って、ゲラゲラ笑っていました。

それにしても、今朝釣りに行った時に見た日本人父さんは太ももが真っ赤に焼けて痛そうだったけど、自分は赤くなるのではなく黒く焼けるタイプの人間で、痛くもなんとも無いし運がよかった。そもそも自分は日本で日焼けしたときも赤くなったことは無いし。でもこれは日焼け止めを妻が塗ってくれたおかげかもしれないな、などと妻に感謝しました。

午後からは少し休むことにしました。外も雲が少し出てきていたので、私はお昼寝をすることにしました。妻は日本から大量に持ち込んできた本(小説だと思う)を読んでいました。

出発前日に函館のダイエーで今まで読みたかった小説(文庫)をたっぷり買い込みました。最近マイブームの天童荒太や川上弘美などスーツケースの片側半分を占領するほど。でもテレビもラジオも全く音のないところでの読書は良かったー!至福の時でした。

私が眠って1時間ほど経ったでしょうか。なんだかベットが熱いような感じがして目が覚めました。
仰向けで寝ていたのですが、お腹のほうはクーラーのせいで涼しい感じでした。
「なんか背中熱い」と言い見てみると、なんと私の背中が、今朝釣りのときボートで見た日本人父さんのように真っ赤に焼けていたのです。

「やらかした!」と思ったときにはもう遅い・・・。

背中、肩、ふくらはぎが真っ赤に焼けていました。
妻も「うわぁ〜」と言って私の背中などを見ていました。

この島に上陸したときに見た海の中で遊ぶ現地の子供はTシャツを着ていました。朝の父さんも真っ赤だったし、白人の観光客も真っ赤な人をたくさん見ていました。それなのに自分は赤くならないと思い込み、裸で2時間泳いだせいで彼らと同じ真っ赤人間になってしまいました。
なんと学習能力がないのでしょう。

焼けた部分は熱くヒリヒリしているような感じもします。
まだまだ海で遊びたいのに、これじゃぁ海水でヒリヒリして泳げなさそうです。とびきりの海に遊びに来たというのに・・。

目覚めたSENNSEは体半分が真っ赤。みるみるうちにSENNSEはパワーダウン。「外に出たくない・・・・。」と言い出す始末。この事件以来すっかり紫外線恐怖症になり、外に出るときは必ず日焼け止めを塗るようになりました。7倍の紫外線は恐ろしい。
赤く焼けたふくらはぎから太ももにかけて。
冷えぴたクールでとりあえず冷やす。

日焼けで赤くなった体の後ろ側がヒリヒリするのでもう海に入る気にはならず、更に少し昼寝をした後、がっちり着込んで外に出ました。部屋の前で二人で記念撮影したり、海のほうを撮影したりして午後を過ごすことになりました。もう一度海に入りたかったので残念。
部屋の前で記念撮影。
手前には飛べない鳥(バンディド・レイル)
滞在した部屋の前から見える海
部屋の中で日焼けにがっかりしながら撮影。
足にかかっているのは現地の人たちが身に着けているスカートのような布でスルといい、男性も女性もみんなこのスルを身に付けていた。
日も暮れてきた。夜は写真のようにたいまつみたいのを灯してムード満点。向こうに見える島はビーチコマー島でその島もリゾートになっている。


背中とふくらはぎをヒリヒリさせながら夕食に向かいました。
今日の夕食はビュッフェ(食べ放題)でしたが、何を食べたかは忘れてしまいました。いろんな食べ物があってどれも美味しそうですが、やはりすごく美味しいものは無く、大味のものが多かったです。

島にレストランはひとつしかなく、いつも席を予約したりするのが大変でした。「ディナー・リザーブ・プリーズ」とか言いながら席を予約します。
毎晩、ディナーの時には生バンドでフィジーの曲を聴くことが出来ます。これがまた最高で、とても雰囲気がよく、心地よい音楽でいつまでも聴いていたいような曲ばかりでした。

本日の夕食はロボ料理。フィジーの伝統料理です。マッシュポテト(さつまいものような甘いいも)や魚の蒸し料理があり、ライムをかけて食べるととても美味しかったです。デザートのケーキもたくさんあって満腹になりました。
ボーカルのお姉さんの歌が上手い!声もとてもきれいで姿が見えなければCDが流れているのかと思うほどです。午前中、ステージ前でTシャツ姿で練習しているお姉さんのマイクを通さない声も良かったです。
歌うお姉さん。最高に上手!

食事を終え部屋に戻ると、入り口のドアにヤモリが遊びに来ていました。
島の説明を受けたときに、ヤモリがいると聞いていましたが、私はもっとネバネバしていてちょっと気持ち悪い印象を持っていましたが、実際に見ると白っぽくてとても可愛らしい生き物でした。
ドアにくっついていたヤモリ。意外と可愛らしい。

こうして日本の7倍と言うフィジーの紫外線の洗礼を受けた一日が終わりました。
明日からは海にも入れそうに無いし、どうやって過ごそうか計画も立てられないまま眠りに付きました。

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