ティブア島1日クルーズ
(前半)
(1/7)
朝、早めに起きました。今日は今回のフィジー旅行の実質最終日みたいなもんです。(明日は帰国するだけ) バルコニーに出ると、九官鳥みたいな鳥がたくさんいたので、昨夜のディナーで持ち帰ったパンを投げてみましたが全く見向きもされませんでした。バシ子なら喜んで食べるのに。 まず、ホテルのロビー近くのレストランで朝食に向かいました。ビュッフェ(食べ放題)スタイルのレストランで、屋根はありますが壁は無く、気持ちよい風が吹き天気もまずまずでした。 席に着き驚いたのが、九官鳥みたいな鳥がレストラン内にたくさん入っているということです。 私たちはレストランの一番隅のほうの席に付いたのですが、そこの近くには他のお客さんの食べ終わった皿などがたくさん置かれていて、そこに残り物もたくさんあるので、九官鳥みたいな鳥はそれらを狙っているようです。 残飯狙いの鳥・・・。なんか可愛さが無くなって見えてきました。 だから部屋のバルコニーからパンをあげても食べないはずです。 「パンなんていらねぇよ!レストランに行けば食べ残しの果物がいっぱいあるんだよ!」 ってな感じでしょうか。 ここでも「バシ子〜。バシ子〜」と言っていました。 従業員のインド人に英語で、 「この鳥の名前は何ですか?」 (ファット イズ ディス バードズ ネーム?) と聞いたら、教えてくれたんですけど、もう忘れちゃいました。 |
|||||||||||||
|
|||||||||||||
たくさんの種類の食べ物が並んでいて目移りしてしまいます。ジュースと果物をおかわりして、パンももっと食べたかったのですが満腹で、今日のシュノーケル用のパンを持ち帰りました。 朝食はパンやベーコンなどたくさんありましたが、なんだかいつもと同じような味で、もう飽き飽きしていたので、そんなに食べれませんでした。だけどフルーツのジュースはとても美味しくて、3杯位飲みました。 朝食後、ホテルのマリンサービスセンターみたいな所に行きました。 いろんなマリンスポーツのためのレンタルをしてくれるところです。 今日の1日クルーズで、ライフジャケットとかを借りようと思ったのです。 センターで係りの人にフィンを貸してくれとか、ライフジャケットを貸してくれとか、水中眼鏡を貸してくれとか、英語で言いましたが、なかなか通じませんでした。 とても困りましたが、係りのお兄さんも困っているようでした。 すると、係りの人と知り合いの日本人のお兄さんが運良くやってきて、日本語で話せました。 私たちが借りたい物は全てクルーズで乗る船に用意してあるから大丈夫ということだったので、バスタオルだけ借りることにしました。 ダイビングのインストラクターをしている日本人お兄さんは、真っ黒に日焼けしていて、いかにも女の子にモテそう。ここでは、若い日本人の女の子たちもたくさんいましたが、けっこう年配の夫婦も滞在していました。 バスタオルを借りたあと、少しだけホテルのプール辺りをブラブラしました。 |
|||||||||||||
|
|||||||||||||
1日クルーズの用意をして、ホテルのロビーの所に約束の20分くらい前に到着しました。ここにマリーナまで運んでくれるバスが来る手はずになっています。 少し時間があったので、何か撮影しようと思いました。 妻が「チョウチョ飛んでる〜!」と言いましたが、私には見つけられず、撮影できる距離でもなかったようです。 このシェラトンホテルで何度かお世話になっているブラバスを撮影することにしました。 頻繁にロビー前の所にバスがやってくるのです。 ブラバスがやってきたので、バスの停車を待ってバスの前に回り撮影しました。とても可愛らしいバスです。 しかし、撮影していると、従業員と思われるインド人が私の方にやってきて、何か言い出しました。 「撮影禁止だよ!」「前にいると危ないよ!」 などと注意されてるのかと思い、オロオロしました。 インド人従業員は私を今いる場所(バスの前の道路)から道路脇に連れて行きました。 「ブラバス撮って来る〜」と行ったのですが、おじさんに連れられて何処かへ行ってしまい、なかなか帰ってきません。出発したブラバスが遠くで止まっているのが見えます。ひかれた? 謝って許してもらおうと思いましたが、様子が少し違います。 どうやら、 「そんなところで撮影するよりも、こっちの場所の方がベストポジションで撮影できるよ!」 ってな感じで、私を道路脇のブラバスベスト撮影場所に導いてくれたようです。 ここの場所がベストポジションというのは彼の思い込みでしょうが、お客さんも乗っているブラバスを、わざわざバスの撮影がしやすいように動かして、少しの間止めてくれました。 なんていい人なんだ! 感激しつつ、バスに乗っているお客さんたちには申し訳ないと思いながら、ブラバスを撮影させてもらいました。 「ブラバス、ベストポジションで撮ったどぉ!」 |
|||||||||||||
|
|||||||||||||
そんなことをしているうちにバスが迎に来ました。 「ティブア!」「キャプテンクック!」などとバスのオジサンが言い、私たちはオジサンの所に向かい、バスに乗り込みました。 白人の集団の中に、日本人の家族がいました。英語ができるようなのでちょっと安心しました。 バスはいくつかの場所で同じクルーズに行く乗客を乗せ10分位でマリーナに到着しました。 マリーナで、他のお客さんが全員揃うまで少しの時間がありました。 日本人の客や外人の客、他のクルーズに向かう客など、色んな人たちがマリーナで出航を待っています。 その中に、とても可愛らしいベイビーがいました。 ハイハイしたり、ニコニコしたりしていて、みんなが注目していました。 可愛いんだけど、妙にオヤジっぽい顔をしたベイビーでした。 他には日本人の親子がいました。子供は6歳くらいの男の子でしょうか? 全身に日焼け止めクリームを塗られ、白人より真っ白になっていて、思わずふきだしてしまいました。 バスタオルに「しんのすけ」と書いてあったので、しんのすけ君ということがわかりました。 サザエさんのカツオ君のような少年。真っ白に塗られて、自分の顔を見たらびっくりするだろーなー、と見ていました。 |
|||||||||||||
|
|||||||||||||
10分か20分位待った後、私たちは今回お世話になる帆船に案内され、ティブア島に向け、出発しました。 出航して少ししたら、船の船長みたいな感じの人が、乗客全員を集め、英語で何やら説明を始めました。 多分今日の日程等の説明だと思いますが、私には何を言っているかさっぱり分かりませんでした。 でも、妻はある程度分かったらしく安心しました。 説明が終わった後、船長が私たちのところに来て 「ワタシ ニホンゴ スコシ デキマース」と言い、日本語で日程の説明をしてくれました。 船ではクッキーとか紅茶みたいのがタダで味わえるということですが、私は手をつけませんでした。 みんなの食欲はスゴイ。ひっきりなしに、パンやお菓子やコーヒーを飲んでします。朝ごはん食べたばっかりなのに。 妻は帆船内の日の当たらない場所に座っていましたが、私は日の当たる所に座り海を見たり風を受けたりしながら船は進んでいきます。 それにしても、乗客の外人を見ると、カッコいい人たちばかりです。羨ましくなってしまいました。 若い男の人たちは、背中や腕にタトゥーを彫っています。SENNSEは「いーなー。かっこいいなぁ」 でも中にSENNSEそっくりのパパがいました。丸刈り、ひげ、ポッコリお腹。 |
|||||||||||||
|
|||||||||||||
船の船長はギターを取り出し、フィジーの歌を歌い始めました。本当にここの国の人たちは歌が好きなようで、入国以来何度このようにギターでの歌を聴いたか分かりません。 この船長、私が仕事で取引のある「久保田さん」という人にそっくりで、船長を見るたびに久保田さんを思い出していました。 |
|||||||||||||
|
|||||||||||||
ふと妻の方を見ると、先ほどのベイビーと遊んでいます。日本は子供を厳重に保護していないといろんな犯罪に巻き込まれるので親は神経質になりますが、このベイビーは親にべったりでもなく、好きなことをして、好きなところにハイハイして移動します。マリーナではどの人が親なのか全く分かりませんでした。 自由奔放に子供を遊ばせることが出来る風土と言うか、文化がとても羨ましく思われました。 まだハイハイだけのベビーですが、どこにでも行き何でも口に入れます。カバンのひもをかじっていたのですが、見ていると乗組員のゴムぞうりまで口に入れています。そしてママがベビーに渡したものは、船のロープ。オイオイだいじょうぶ??その後、抱っこして少し遊びました。目の色がブルーで宝石みたいです。ママは映画「ブリジットジョーンズの日記」に出ていた レニー・ゼルウィガーに似ています。 |
|||||||||||||
|
|||||||||||||
出航から一時間くらい。いよいよ今回の目的地であるティブアが見えてきました。 |
|||||||||||||
|
|||||||||||||
帆船は浅瀬に行けないので、島からグラスボトムボートが迎に来てくれました。乗り移り島に上陸しました。 上陸してまず行われたのが、フィジーの伝統儀式である「カバの儀式」とよばれるものでした。 カバの儀式のことは知っていましたが、これまで参加する機会が無く、でもあまり参加したくないと思っていたので、 「おぉ〜ついに来たか・・・」って感じでした。 カバの儀式は男性だけの儀式のようですが、カバと呼ばれる木の皮を細かく繊維状にしてそれに水を含ませると白っぽい液体になるのですが、それを使い古しの靴下みたいな布で濾して飲むという儀式です。 ある手順を踏んで液を飲むのですが、手順はよく覚えていません。 ただ、笑顔で飲まないともう一杯飲まされるということでした。 外人の男性から順に飲んでいきましたが、笑顔が足りないと、もう一杯飲まされています。 オジサンが汚い器の中で、雑巾のような物を洗っています。本当に飲めるの?SENNSEもイヤーな顔をしています。 私は得体の知れないものを口にするのが嫌な方なので、かなりびびりましたが、引きつった笑顔で一気にカバの汁を飲み干しました。 酒ではありませんが、たくさん飲むと酔っ払ったような感じになるそうです。 決して美味しいものではありませんでしたが、薄味だったのでなんとか飲み干すことが出来ました。 うわー!飲んでるよ!私なら絶対無理! |
|||||||||||||
|
|||||||||||||
カバの儀式が終わった後、シュノーケリングの時間になりました。 私たちは足ひれとかを借りました。 ライフジャケットも借りることにしたのですが、このライフジャケット、とんでもないものでした。 トレジャーで借りたライフジャケットはベストみたいな形で、泳ぐためのライフジャケットです。 泳ぎやすく、動きやすいものでしたが、ここで貸してくれたライフジャケットはなんと船の救命胴衣でした。 頭からすっぽりかぶり、浮くための機能としては申し分ないと思いますが、泳ぐにはちょっと厳しい感じで、船長は「首のあたりを注意しないと首が絞められて窒息するぞ」というような注意を私たちにしました。 あぁ〜やっぱりホテルで借りておけばよかった。 ライフジャケットを付けている時、横で「おえっ!おえっ!」とえずいています。カバが気持ち悪かったみたい。 仕方なく救命胴衣を付けて海に入りました。 とにかく救命胴衣の浮力が強くて、本当に首が締め付けられます。何度も手で首の空間を確保しながら沖のほうへ向かいました。 まるで遭難した人。ライフジャケットをしているのは私たちだけです。 風が強く波が高くて、けっこう大変でしたが、シュノーケルの息をするやつからは水が入ってこず、快適でした。 とりあえず帆船の方まで向かおうということになり泳いでいきましたが、しばらく泳ぐとグラスボトムボートがたくさんの人を乗せて近くに来ました。 わざわざ浜から泳いでいかなくても、グラスボトムボートがポイントまで送ってくれたようです。 ちょっと損した気持ちになりましたが、ボートで来た人たちと一緒にシュノーケルをして楽しみました。 波が高いのでボートからライフジャケットを投げ入れ、それにつかまって泳いでいる人たちもいます。5歳位の白人の男の子がは、シュノーケルだけで泳いでいます。子供も勇気あるけど親も勇気あるなぁと思いました。 肝心の珊瑚ですが、トレジャーのほうが綺麗でした。 波もあったし、救命胴衣もしっくり来ていませんでしたが、完全にトレジャーの勝ちです。 トレジャー以上のものを期待していたので少しがっかりでしたが、楽しい時間を過ごすことはできました。 しんのすけ君のお母さんはなんと日本では秋頃に着るパーカーを来て泳いでいました。 何でそんな後に帽子付いたパーカー着て南国の海を泳ぐの?と思いましたが、多分日焼け対策だと思います。 それは、頭が脱皮しないためだよ・・・。でも姿は海女さん。 しばらく泳いだ後、ちゃっかりグラスボトムボートに乗り込み島に戻りました。 |
|||||||||||||
前のページへ フィジー旅行記トップへ 次のページへ | |||||||||||||