クアラルンプールからフレーザーズヒルへ移動(凄いトラブル発生!) 1/7 |
今日はいよいよクアラルンプールからフレーザーズヒルに移動する日です。まずはホテルで朝食をいただきました。 |
朝食 |
朝食 |
卵料理を作ってくれるコーナー |
朝食 |
朝食を頂き、チェックアウトの準備を妻がしました。一旦空港に戻りレンタカーを借ります。空港はクアラルンプールより南にあり、フレーザーズヒルは北にあります。 空港でレンタカーを借りるのは11時の予定だったので、タクシーは10時に迎えに来ることになっていました。クアラルンプールに着いた時にホテルまで送ってくれたチケットタクシーの人です。 チェックアウトをして10時に間に合うように玄関口に行きましたが、迎えのタクシーは来ません。10時になっても来ません。運転手の電話番号を教えてもらっていたので、妻は「ホテルの人に電話してもらおうか」と言いましたが、私は「もう少し待とう」と言いました。外国特有の時間にルーズな感じだろうと思って。 結局3分遅れてタクシーは来ました。 タクシーに乗り込み、空港まで100リンギットで送ってもらいます。ハイウェイを通って行くのですが、大体40分か50分くらいだったでしょうか。運転手の人が、ハイウェイの料金の払い方を親切に教えてくれました。 まず、料金の支払いは現金で払う場合とカードのようなものにお金をチャージして払う方式があり、現金払いの場合、レーンが混雑するという事。カードはペトロナスなどのガソリンスタンドでいくらか払えば購入できるし、お金のチャージも出来ること、現金の時に並ぶべきレーンとカードの時に払うレーンが違う事、カードの場合、読み取り装置にカードをタッチすれば、それでもうOKな事など。全部英語で説明してくれますが、ただでさえ英語だと何言ってるかわからないことが多いのに、英語のマレーシア訛り的な感じで、聞き取りにくかったです。妻の方はわかっていたかもしれません。 親切にレンタカーの窓口がある所まで連れて行ってくれました。動物園に連れて行ってくれたタクシーの人もそうでしたが、とても親切な感じで、嬉しかったです。 タクシーを降りて、レンタカーを借りました。マレーシアは東南アジアで唯一自動車メーカーがあり、プロトンと言います。今回はそのプロトンの乗用車を借りました。 |
借りたレンタカー。10242km |
プロトン、車種名はSAGA |
ハイウェイの支払いカードはレンタカー会社の人がくれました。10リンギットほど最初から入っているようでした。ナビに目的地のフレーザーズヒルを入力してもらい車をスタートしましたが、ナビの表示がちょっとおかしくて、すぐに車を止めて直そうとしました。すると直後に白バイが2台やってきて、「何してるんだ?」と言われました。多分。 ナビをセットしていると教えると、「どら、やってやる」的な事を言いました。(多分) なので、行きたい場所などを言って警察にセットしてもらおうと思ったのですが、結局警察もセットできなく、「ナビなんかよりスマホのこのナビのアプリ使った方がいいぞ」っぽい事を言われました。多分。 そんなのどうでもいいから、ナビをセットしてくれ!と思ったけど、めんどくさくなったのか何かわからない事を言ってきました。 何言ってるんだ?この警察は。と思ったけど、なんとなく免許を見せろ的な事を言ってるのかなと思って、「ライセンス?」と聞くと、「そうだそうだ」と言う感じで言ってきたので、日本で取得していた国際免許を見せました。すると、 「おう、日本人か」と言う感じで言われ、「そうだ」と答えると、何か言って去って行きました。 これまで海外で車を運転するために何度も国際免許を取ったけど、見せろと言われたのは初めてでした。 なんとか自分たちでナビをセットすることが出来たのでレンタカーを走らせ、すぐにガソリンスタンドがあったのでカードにチャージしてドリンクなどを購入しました。支払いをする時妻はいつも小銭を全部手のひらに乗せて、「ここから取って」と言い支払っていました。 ハイウェイの制限速度は110キロです。車線がいくつもあり、早い車は猛スピードで我々を追い越していきますが、遅い車はチンタラ走っています。最初は自分も緊張してチンタラ走っていたのですが、だんだん要領を掴み、追い越しをしたりして車を走らせました。 フレーザーズヒルに行くには空港から北に向かうのですが、クアラルンプールは迂回する感じで北に進みます。フレーザーズヒルまでの距離は100km以上あると言うので、違うハイウェイでお昼ご飯を食べることにしました。 |
左が妻ので、右が私の。飲み物を入れて約18リンギット(540円) |
ナビの指示通りハイウェイを走り、ナビの指示通りハイウェイを降りました。その後、一般道を走りましたが、通常は制限速度90kmです。ボルネオでも同じだったのを思い出しました。 途中、街を通過しました。 |
街 |
街 |
街 |
街を抜けてまたナビの指示通り走ると、街が終わり自然豊かな感じになってきて、ダムっぽい湖も見えてきました。妻が、この辺が日本で調べてきたアカエリトリバネアゲハがいそうな場所だよと言いました。 へぇ〜と思いつつ、どこがその場所なのかよくわかりませんでしたが、ある所を通過した時に、レジャーに来た人っぽい集団がすごくたくさんいたのと、道路脇にたくさんの車が止まっていたので、もしかしてこのあたりか?と思いました。 アカエリトリバネアゲハは川の淵などで湧き出している温泉などのミネラル分を求めて集まって来るらしく、そういう場所にめぼしを付けていました。そのひとつがどうやらここのようで、我々も車を停めて見に行ってみることにしました。 車で走ってきた道路脇に停め、歩いて遊歩道のような場所を進むと広場のような所に出て、けっこうたくさんの人で賑わっていました。 最初は何もわからなかったのですが、子供に何か言われました。 「何言ってるんだこいつ?」と思ったけど、近くにいた大人に「入り口で名前を書かないとダメだ」と言われ、書きに行きました。入場料みたいのを少し取られました。 そしたら「ジャパニーズ?」と聞いてきたオッサンがいて「イエス」と答えたら、日本語で話しかけてきました。ちょっとビックリしたけど、地元民だらけでアウェイ感満載のこの場所で、地元の人に日本語で話しかけられた時の安心感ったら凄かったです。 その人は2年間名古屋にいたことがあったそうで、少し日本語が話せると言っていました。「上手ですね、日本語」と言うと、嬉しそうでした。 ちょっとした蝶は飛んでいたけど、アカエリトリバネアゲハのような大型の蝶は見られませんでした。 |
目を付けていたポイントその1 ハズレ |
森の林道にいたシジミ |
走り屋の車? |
アオスジアゲハ |
ゴミ箱をあさる猿がいました |
ジャノメ |
キチョウ系 |
セセリ |
この場所からフレーザーズヒルのホテルまではクネクネの登り坂が続きます。舗装はされているけど道幅が狭かったりヘアピンみたくなっていたり、思ったより大変な道のりでした。途中からは一方通行になっていて、ほんとに車がすれ違えないほどの狭さでした。 そんな道を1時間くらい走ってようやくフレーザーズヒルの街に到着しました。ナビに従ってホテルに向かいます。 ホテルに到着しました。ここは100年以上前にイギリス人が開拓した場所らしく、ホテルも古い洋館でした。ホテルの人っぽい人がいたので近寄って、予約の紙を見せました。 いらっしゃいませ的な反応を期待していたのですが、ちょっと不思議そうな顔をされました。とりあえず受付に所に連れて行かれ、ホテルのマネージャーみたいな人がいたので、その人に紙を渡しました。マネージャーみたい人も不思議そうな顔をして何か調べ出しました。 ちょっと嫌な予感がしました。 しばらくカチャカチャパソコンを操作しているので、もしかしてこれは予約がされていないのかもと思いました。 予約したのは妻です。インターネットで予約しました。マレーシアのフレーザーズヒルのスモークハウスというホテルです。 マネージャーみたい人がようやく私に話しかけました。要約すると、私たちはこのホテルに予約していませんでした。 たまたま偶然アメリカにもスモークハウスと言うホテルがあるらしく、私たちはそちらを予約してしまっていたようです。 それを説明された時、血の気が引きました。これから3日間どうすればいいのかと。これから予約しているアメリカのホテルに行くわけもいかないし。近くでこのやりとりを聞いていた女性が私の方を見てニッコリして「やっちゃったね!」的なジェスチャーをしていましたが、相手にしている余裕もありませんでした。 ちょうどその時妻は車に何かを取に行っていたのですが、戻ってきたのでその事を説明しました。妻もびっくりしましたが、妻が言うにはマレーシア政府の観光のHPからリンクされているフレーザーズヒルのスモークハウスを予約したので、アメリカのスモークハウスを予約するはずがないと言うのです。 ホテルのマネージャーは予約の紙に黄色いペンでマークを付けました。ここが予約したホテルの住所であり、これはアメリカの住所だと。 それなら、マレーシア政府のホームページが間違ってアメリカのスモークハウスというホテルにリンクを貼っているとしか考えられません。 自分は日本で妻がホテルの予約をしたと言っていた時、ちゃんと予約できているのか確認した方がいいと言いました。こういう事は予想していなかったけど、インターネットのみでの予約はちょっと不安だったというか、日本語でのやりとりではないので、英語があまりわからないから心配だったのです。 いつも飛行機やホテル、レンタカーの予約をするのは全部妻で、完全に妻任せだったのであまり言えませんが、きちんと確認していなかったようです。予約が完了しているとわかる紙を印刷しただけだったみたい。でもまさかマレーシア政府のHPからアメリカのホテルにリンクを貼っているとは誰も想像できないから、妻を責めることは出来ません。だけど確認はちゃんとしておくべきだったと。マレーシア政府の観光HPは日本語のページですが、ホテルの予約等は日本語ではないみたいです。 で、二人で慌て、とりあえずマレーシア政府のホームページの連絡先が東京だったので電話してみることにしました。だけどまずスマホからどう連絡すればつながるのかわかりません。妻が国際電話のかけかたを調べてやってみたのですが結局は日曜日の夕方という事で対応時間外でした。 これからどうすればいいのか。山を下りてどっかの街で飛び込みでホテルを探すのがいいのか、でもそんなことして山を下りて街に行ったらもう辺りは真っ暗になっています。この先3泊どうすればいいのか・・・・。 もう頭がパニックになっていて、冷静に物事を考えられませんでした。ほんとに慌てました。海外旅行に10回以上来ていますが、これほど慌てたり不安になった事はありません。ちなみにアメリカのスモークハウスのキャンセルは当日という事で出来なかったみたいです。3泊で3万円ほどだったそうですが、パーです。 ちょっと途方に暮れている時に、自分たちが予約したと思い込んでいたここのスモークハウスは空室が無いのか?と気づき聞いてみたら「空室あるよ」的な返答でした。 なんだ、空いてるんじゃん!早く言ってよ!と思いました。でも予定では3泊なので、we hope stay 3days と、言いました。ホテルのマネージャーはちょっと考えて 3night? と聞きました。あぁそうか、3泊ってのは3nightなのね!とひとつ勉強になりました。 yes 3 night と答えると、スイートルームと普通の部屋があるけどどっちにする?的な事を言われたので、値段を聞くと1泊3000円違い位でした。なので、部屋を見せてくれと頼みました。 最初に連れて行かれたのはスイートルーム。入った瞬間に「カビ臭っ!」って思いました。湿度が高いせいかカビの匂いが凄かったです。バスタブがありました。部屋はまずまずの広さでした。 次に普通の部屋。ここもカビ臭く、どこの部屋でもカビ臭い事がわかりました。バスタブはありませんでしたし、スイートルームに比べて狭かったけど、自分たちには広さは十分だったので、普通の部屋にすることにしました。アメリカのスモークハウスにも払わなきゃなんないし、贅沢してる場合じゃないと思ったのも事実です。 受付に戻り、普通の部屋にすると言うと、予約表のノートに印をつけていましたが、日付と部屋番号が書かれた表になっており、自分たちの部屋番号と日付の交差するところに青い蛍光ペンを塗っていました。しかし私は見ました。他に塗りつぶされている所がほとんどなかったのを。日によっては宿泊するのは私たちだけのようです。要するにガラガラ。 朝食付きで二人で3泊3万円位でした。安いです。 それにしてもこの事件でドッと疲れました。一時はどうなる事かと思ったけど、とりあえず当初の予定通りの工程で旅行を進めることが出来るようです。アメリカのホテルに払うお金だけ捨てるようなもんだけど、まぁ仕方ないかと思うことにしました。 「アフタヌーンティーでもいかが?」と言われたのでお願いしました。バルコニーみたい所でいただきましたが、紅茶にいろんなパンケーキとかパイとか、凄い豪勢でした。こんなサービスもあるのかと思いましたが、実際はチェックアウトの時しっかり請求されました。 バルコニーには花が咲いていて、小さい虫たちがたくさん来ていましたが、少しだけ蝶も来ており、紅茶を飲みながら撮影することが出来ました。 |
ジャノメ |
マダラ |
ホッとしながら紅茶を飲んでいると、電線を猿の軍団が渡って行きました。一頭の猿は私たちの前で立ち止まり、咲いている花をむしって食べていました。 |
花を食べる猿 |
紅茶を頂き、車から荷物を取出し部屋に運びました。ザ・洋館って感じでしたが、とにかく湿度が高いのとかび臭いのが嫌です。テレビも冷蔵庫も無く、エアコンもありません。標高1500m位なので気温は高くないのですが、湿度を下げるためにもエアコンはあったほうがいいと思いました。 |
部屋の中 |
ベッドから |
外観(築100年以上) |
部屋の窓から見えるブランコ 汚くて座る気にはなれません |
ちょっと落ち着きを取り戻しました。だけど、食事をする気にはなれませんでした。ちょっと探検を兼ねてブラブラしてみようかという事になり、車で街を見て回りました。ここに店があるとか、食事できる場所があるとか。 ネットでここを調べていた時に、この場所の象徴のように紹介されていた時計台みたいのもありました。 |
時計台(ここが街の中心だと思う) |
奥に時計台 宿泊したホテルはこれより更に1km位奥にあります |
妻が「さっきホテルに向かっていた時に、ジュースとか売っていそうな店を見つけていた」というので行ってみることにしました。 |
小さい店 |
お菓子とか飲み物とか売っていたので少し購入しました。店のおばちゃんの愛想が半端なく悪く、逆に少し面白かったです。 |
買ったポテトチップスは多分気圧のせいでパンパン |
他にも「ここで食事できそうだね」とか、「ここで買い物できそうだね」という場所を少し見つけてホテルに戻りました。 暗くなると何もすることが出来ません。テレビも無いし。ベットに横たわると湿度のせいで布団がじめっとしていて、重いです。部屋が古い洋館なのでちょっと気持ち悪く、さっきのホテルのマネージャーが斧を持って殺しに来るんじゃないかとビビりました。 それでもちょっと一人で外を探検することにしました。街灯にカブトムシでも来るんじゃないかと。 日本から強力な懐中電灯を持って来ていたのでそれを使って道を照らしながら一人で探検に行くことにしました。20分近く歩いて時計台の所まで来ると、無数の小さい虫が街灯周りを飛んでいました。カブトムシ等はいませんでした。 |
街灯を飛ぶ無数の虫 |
翅アリだった |
探検を終え戻っている時に、どっかからイスラム教のお経的な歌のようなものが聞こえてきて怖くなりました。また、雨も降ってきて濡れました。 スモークハウスっていうホテルの名前はきっと霧が多い場所だからそういう名前にしたのかなと思いました。 ホテルに帰ってシャワーを浴びましたが、シャワーの部屋の床もヌメヌメしていてちょっと気持ち悪かったです。 そしてかび臭い部屋でじめじめした重い布団で寝ることになりました。もうちょっと違うホテルの方が良かったかも・・・。 マネージャーが殺しに来るんじゃないかと思うと怖くて不安になってきました。 本当に13日の金曜日みたいにマネージャーがアイスホッケーのマスクとか被ってやってきたらどうしようと。 でも疲れていたので、寝ることにしてから眠るまではあっという間だったと思います。 すごい1日でした。 |
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