ラゲン・蝶の撮影
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 ラゲンに到着しました。ここで降りたのは私と妻だけでした。他に船に乗っていた人たちはこの後どこに行ったのかわかりません。
 船から降りてラゲンに上陸すると、ほとんど人の姿は見えません。みんなどこかに遊びに行っているのでしょうか?水上コテージはやはりミニロックよりつくりがしっかりしている感じだし、綺麗そうでもあるし、高級感がありました。宿泊費がどのくらい高いのかわかりませんが、自分たちはミニロックのコテージで十分なように感じました。

 ラゲンでは昼食と蝶探しをする気でいました。ラゲンはミニロックと同じ系列のリゾートで、昼食はタダです。昼食どころか朝食もタダだし、多分夕食もタダかな?ラゲンで食事をしてもミニロックの宿泊費に含まれています。もちろん、船で行き来するのもタダです。

 ここでは水中用に購入したコンデジと一眼レフ、2台を使用しながらいろいろな写真を撮影しました。

ラゲンの水上コテージ

 ミニロックに無くてラゲンにあるもののひとつにプールがあります。実際、ミニロックにはあんなに楽しいハウスリーフがあるのでプールは必要ないと思いますが、海水じゃなくて真水で泳ぎたい人がいればラゲンのプールはいいのかもしれません。プールサイドにはリクライニングがたくさんあり、そこでのんびりすることもできますし、バーがあるので飲み物を飲みながらのんびりすることもできます。

ラゲンのプール

 ちょっとプールサイドでのんびりしていたら、大きなトカゲが現れました。大きいと言っても巨大と言うほどではありませんでしたが、トカゲはプールの水を飲んでいました。珍しいものが見れて嬉しかったです。

現れたトカゲ

 昼食はミニロックと同じくビュッフェスタイルでしたが、提供されている料理はちょっと感じが違いました。自分は食欲を失っている最中でしたが、チキンカツを見つけてちょっと復活しました。だけど、チキンカツにはクリームソースみたいのがかかっていて、それが残念。普通のソースだったらいいのに

 昼食に向かう前、昼食の後、私は蝶の撮影がしたかったので、リゾート内を色々探検しました。けっこう花が咲いているし、植物も多いし、ミニロックよりも生き物が多そうな雰囲気だったし、蝶もいそうな気がしました。下の画像の水上コテージの奥あたりに蝶がいるような気がいて、探検してみることにしました。私が蝶の撮影をしている間、妻はプールサイドでゆったりしていました。

この水上コテージの奥に蝶がいそうな気が

 思った通り、水上コテージの奥の方には蝶が飛んでいました。赤い花が植えられていて、それに吸蜜に来ていました。ただ、全然止まりません。なので写真撮影はなかなか難しいです。それでもミニロックや今回の旅で訪れた無人島などに比べるとかなり多いです。嬉しくて汗だくになりながら蝶を追いかけました。

東南アジアでよく見かけるやつ

 アゲハの仲間も飛んでいました。ミヤマカラスアゲハに似た蝶が花から花へと飛び回り、それを追いかけました。近くで撮影することはできませんでしたが、北海道のミヤマカラスアゲハよりかなり派手な印象がありました。

ミヤマカラスアゲハみたいの

 面白い形の鳥も見つけました。すぐに飛んで行ってしまいましたが、くちばしが太くて綺麗でした。

面白いくちばしの鳥

 キチョウみたいな蝶もいました。こいつは葉の裏に止まってくれたので簡単に撮影することができました。東南アジアでよく見かける茶色いタテハもよく地面に止まっていたので撮影が楽でした。

 プールがあるところから水上コテージの蝶がいそうな場所までは1分くらいだったと思いますが、そこの間でも蝶が飛んでいたりもしました。でも蛇もいました。こいつが通路にいた時にはドキッとしました。首のあたりがオレンジ色で綺麗でしたが、細長くて怖かったです。

カラフルスネーク

 南国で蝶の撮影をすると、ボロの蝶が多いような気がします。羽がボロボロになっていても元気に飛び回っています。成虫の寿命が長いのか、発生時期がダラダラしていて北海道のように7月初旬に羽化するとか、6月中旬に羽化するとか、そういうのではなく、1年中、いつでも羽化する感じなのかもしれません。南国の蝶は冬眠の必要が無いので、いつ卵でも、いつ幼虫でも、いつ蛹でも、いつ成虫でもいいのでボロの成虫をよく見るのだと思います。(推測)

ボロの蝶

 ボロばっかりだなと思っていたら、綺麗な蝶がいたりもします。タテハ科で、一瞬ヒョウモン系に似ていると思わせておいてヒョウモンじゃない蝶もいました。

フチグロオレンジタテハ(勝手に命名)


 大きな黒いアゲハも飛んでいて、これの写真を絶対に撮りたいと思ったのですが、どうやらナガサキアゲハのようです。北海道では見ることができないから珍しいといえば珍しいんだけど、日本でも見られるし、何より和名に日本の地名が入ってしまっていては、外国の蝶という感じがしません。でもなかなか止まらず撮影が大変でした。

ナガサキアゲハ

 プールの近くで花に来たナガサキアゲハを撮影していたら、さっきの大きなトカゲが歩いていました。何人かの人がトカゲの写真を撮影していましたが、私はナガサキアゲハのほうに夢中になっていました。そしたら白人の人が私に「ほら、そこ見てごらん!」ってな感じのことを言いました。私はカメラから目を外さないまま「トカゲでしょ、今自分は蝶の撮影をしているんだよ」というような感じの事を言いました。すると外人は「Oh!トカゲいること知ってたのね、蝶も綺麗だね」と言っていました。綺麗な蝶だねなんて、外人も話を合わせてくれるんだなと思いました。

プール近くで吸蜜するナガサキアゲハ

 プールのあたりや、水上コテージの奥の蝶がいそうな場所など、けっこう歩き回りました。歩き回っているときに、水辺にたくさんの水のボトルを運んでいる人を見つけました。

浜辺に置かれた水のボトル

 すぐに事情が分かりました。これはどっかから運んできた水なんだなと。多分、エルニドの街から持ってきたのだと思います。エルニドから水を船に乗せてラゲンまで運び、写真のように一つひとつ船から降ろして運んで私たちお客さんの飲み水や料理などに使っているのだと思います。現地の水は多分飲めないからこうやってわざわざ時間と手間と労力をかけて。そう考えるととても有難く思ったし、ここでの水は貴重だと感じました。いろいろなものの値段がリゾート価格で高いなと思っていましたが、それも納得です。逆に水ひとつにこれだけ大変な思いをしているんだと考えると、とても安いと思います。

水を運ぶお兄さん。私たちのためにありがとう!

 プールサイドにはミニロックに来た時に一緒の船だった家族、ラグーンかなんかに行ったときに一緒だった白人の中年夫婦もいました。私たちと同じようにミニロックから遊びに来たのか、ミニロックからラゲンに滞在先を変えたのかはわかりませんが、「Hi!」と挨拶しました。

 そしてなんと、ビックダディーもラゲンにいました。プールサイドでリラックスしています。あれからビックダディをミニロックで見ることはなかったので、そもそもビックダディはラゲンに滞在していたのかも。そしてミニロックに遊びに来てハウスリーフで溺れて怪我をしたのかもしれません。本当の所はどうなのかわかりませんが。

ビックダディー発見!それにしても凄い迫力

 ここの島でも帰る人たちにはお見送りをしてくれます。やはりミニロックと同じ系列のリゾートだなと思いました。滞在時間が数時間程度だったので、ラゲンとミニロックのどちらがいいのかはわかりませんでしたが、ビックダディのようにラゲンに滞在しながらミニロックに遊びに行くというのもひとつの方法かもしれません。ラゲンには蝶も多いしトカゲとか面白い生き物も見れるし。ラゲンとミニロックは船で30分くらいの距離です。

お見送りをしている従業員の人たち


船に乗ってミニロックに帰ります

 帰る途中、船はエンタルーラに寄りました。
 今日のエンタルーラは風もなく波も穏やかでした。こういう日にエンタルーラに来てシュノーケルを楽しみたかったなと思いました。

エンタルーラ。今日も海が綺麗

 2時半くらいにミニロックに戻ってきました。

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