チャーン島〜バンコクへ(1月9日) バンコクの夜の街 |
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荷造りをしてホテルのレセプションに行きました。いよいよこれでチャーン島ともお別れです。蝶は思ったほどいなかったし、シュノーケルもあまり綺麗なコーラルではなかった。だけど総合的にはとても楽しかったです。 レセプションで待っている間、ホテルの人が何か飲み物を出してくれました。変な甘い草の冷たい飲み物。これはマズイ・・・。妻なんかほとんど飲めませんでした。 チェックアウトをしてしばらく待ちました。このお茶はテーブルに置いた時点で「飲んではいけない」臭いを放っていました。夫はきれいに飲み干しました。エライ |
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そしてトラートの空港まで連れて行ってくれるトングさんが来て、このAANAリゾートともお別れです。 バイクでホテルを出て行ったり帰ってきたりするたびにいつもニコニコ迎えてくれた草むしり係りみたいなおじさんと、ホテルの門でいつも警備をしていて、私がバイクでホテルを出るたびに道の左右を確認してくれて、敬礼してくれた兄さんに、チップの替わりに日本で買ったタバコをプレゼントしようと、2箱用意しました。 タバコを渡して「Good bye!」 タバコを、夫は「シュガー!」と 渡しました。もしかして「シガー」とか言いたかったのかな??? でも、草むしりのおじさんには間違って吸いかけのタバコを渡してしまった・・・。ごめんなさいオジサン・・・。 私達を乗せた車はチャーン島に上陸した時と同じ港へ。フェリーに乗り込み対岸の港に向います。船が出港していよいよチャーン島ともお別れです。 天気は良いのですが、気温が低く肌寒くなってきました。長袖は、スーツケースの中です。 |
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さようならチャーン島! |
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船の窓から横を見ると、イカ釣り?の船がいました。函館のイカ釣り船より随分派手な感じ。 |
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更に船の進行方向の窓を見たときに驚きました。船に積まされていた車が大変な事になっています。 |
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船の先端が重さのためか沈んでいて、船が進むと凄い波しぶきが。その波しぶきが車におもいっきりかかります。自分の車だったら絶対にやだ。左の青い車なんて、錆びて大変な事になっているし。 私達を乗せたワゴンも先頭です。思いっきり海水を浴びています。写真右端。 フェリーの中で、ジュースを飲んだり、売店をのぞいたりして過しました。 20分ほどで到着する港が見えて、30分ほどで到着です。 |
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トラート空港までは車で30分位かな?窓からの景色を見ながら車はどんどん進み、空港に到着しました。 チャーン島の狭い道路に比べると、2車線の道幅が確保してあり、これなら運転しやすいだろうな、と思いました。 トラートの空港で、待ち時間がかなりあるということで、カップラーメンを食べたり、写真を取ったりして過しました。 ますます涼しくなっています。外で2時間はキツイです。中にはセーターを着たり、ダウンベストを着ている人も。 |
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いろんな日本人の「チャーン島旅行記」を見ると、必ずと言っていいほどトラート空港の象型の植物を紹介しています。この写真の象の他に何頭もいます。確かに可愛いんだけど、一体どうやって作っているのか?庭師みたいな人がいて、チョッキンチョッキン形を整えながら切って象の形にしているのかな??と思っていたら・・。 | |
作っている最中のものを発見。なるほど、こうやって作っているのね〜 | |
カップ麺はコショウの味が効いていてまずまず美味しかったです。でも麺を食べる時に音を立てちゃダメというので、かなり食べづらい。空港の売店ではお茶も売っていたので妻に「買えば?」って言ったんだけど「甘いかもしれない」と買いませんでした。 空港の売店前の外で時間を潰していましたが、チェックイン後の待合室には、飲み物、お菓子、サンドイッチのサービスやインターネットが自由に使えるようになっていました。夫はそこで自分のHPにたどり着き、更新しています。寒い外で待っていないで、早く中に入れば良かった。 私は紅茶とケーキを、夫はチョコレートドリンクを飲みました。 そこで、このタイ旅行初めての日本人を見ました。 だんだん外も暗くなってきた頃、飛行機が到着。バンコクに向けて出発しました。 |
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たった1時間弱のフライトなのに、ハンバーガーみたいな軽食が出ました。行きの時も軽食が出たし。飛行機も可愛らしいし、この飛行機会社good! バンコクのスワンナープ国際空港にはすぐに到着しました。 現地の係員が私達を待っていてくれ、ホテルまで車で運んでくれました。ホテルまでは空港から40分位かかったなか?バンコクの中心部にあるアマリ・ウォーターゲートホテルです。 私達をホテルまで連れて行ってくれる現地係員のオジサンは、なんか見た目はあまりやる気がなさそうに見えるんだけど、移動中にはきっちりとバンコクのいろんなことを教えてくれたり、しっかりホテルのエレベーター前まで連れて行ってくれました。 ホテルの近くに屋台とかたくさんあるっていうから、部屋に付いたら屋台で何か食べようという事になりました。 それにしてもなかなか立派なホテルです。28階のデラックス?の部屋でした。 妻が「やっぱりホテルはグレードよね〜」って偉そうな事言ってます・・・。 |
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スワンナープ国際空港。シンメトリーが美しい。 数週間前まで占拠されていたなんて微塵も感じなかった。 |
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部屋の入り口の方から |
部屋の窓側から |
風呂はこんな感じ |
別にシャワー室とトイレがあった。 |
チャーン島の部屋よりもすごく良い部屋で満足です。ウェルカムフルーツみたいのも用意されているし(食べなかったけど)28階から見下ろすバンコクの街も綺麗だし、風呂、シャワー、トイレがそれぞれ別に付いているのも嬉しい。でも、水を出すと最初茶色かったり、風呂の底部に取れない汚れがあったり、テレビがちゃっちかったり、無理矢理ゴージャスなホテルを演出しているかのような背伸び感も感じました。そんなに見栄張らなくても・・・、って。 |
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外に出る準備をして、外出しました。ホテル近くの屋台で夕食の予定です。 ホテルから外に出た瞬間、知らないオジサンが声をかけてきました。「トゥクトゥク」とか「タクシー」とか言っています。 旅行ガイドの本に、タイでは親切そうに話しかけてくる人には注意しないと、ぼったくられると書いてありましたので、「ノー!」と答えてあとは無視しました。タイの人たちは、こちらから話しかけると親切に答えてくれるとも書いてありましたが。 タクシーの客引きを無視して歩き出すと、衝撃的な光景が目に飛び込んできました。道路に出されている生ごみを食べている30歳か40歳位の女性がいたのです。 最初何をしているのかさっぱり分かりませんでしたが、ゴミを食べています。「何だこれ??」 タイはチャーン島でもそうでしたが、ゴミの分別とかそういうのがしっかりしていないようで、道路はゴミが散乱していて異臭を放っている所も珍しくありません。そのゴミを食べている女の人がいるのです。 ビックリしながらもその人をスルーし、歩道橋の階段を登りました。そこでまた衝撃的な光景が。 5歳くらいの男の子が汚いパジャマみたいのを着ていて、歩道橋に座り込み、その横にはカップが置いてあります。乞食だ・・・。 ※乞食という言葉は放送禁止用語だそうです。だけど敢えて乞食という言葉を使わせてもらいます。その言葉がピッタリ合うからです。 歩道橋には他にも母と娘みたいな乞食もいました。かなり衝撃を受けました。 歩道橋をわたり終えても乞食がいます。4歳位の女の子が座り込んで道行く人にお祈りのような事をしています。横には「お金を下さい」とカップが置いてあります。 歩道橋を渡り終えたところには屋台がたくさんありますが、小さな女の子がお母さんに連れられて道路でおしっこをしていたり、そのすぐ横では食べ物の屋台があり、不衛生なのは一目でわかります。 乞食の衝撃で食欲も無くなってしまいました。 実家の父に、バンコクでは帽子を被っていると、貧しい子供達が寄ってきて、その帽子と何かを交換してくれと言ってきたりすると言われていました。そういうのは無視しなさいと。 でもまさか、こんなに乞食が多いとは知りませんでしたし、そういうのを見たのも初めてです。 道路には小さな子供の乞食がいて、その横で普通の人は屋台の食事を食べています。 私がちょっと狼狽していると、妻が「こういうのは後に母親がいて、乞食にお金をあげると親が出てきてお金を持って行ったりするんだよ」と私に言いました。要するに子供の乞食を見て私たちが哀れに思ってお金をあげても、それが乞食の作戦なんだと。 そうなのか・・・と思っても、やっぱり衝撃的です。聞くのと見るのでは大違いです。 治安は悪くない感じですが、汚さと乞食に完全にやられてしまいました。 それでも乞食がいない所の屋台で夕食を買いました。 |
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写真の屋台で買ったのが写真右の食べ物。お皿の上にご飯が乗っていて、その上に豚肉を揚げたものが乗っています。けっこう美味しかったんだけど、夕食として注文したのはこれだけ。たった35バーツ(95円) 豚肉のニンニク焼きです。ほかの人はもっと美味しそうなものを食べていたのですが、どうやって注文して良いのかわからず、この1品になりました。もっと具が多いほうが良いな。 食欲もなくなっていたので、これだけで十分でした。 でもせっかく来たのだから、乞食の姿にブルーになってばかりいてもダメなので、食事後また屋台を巡って少しだけ買い物をしました。 |
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写真左は何かを揚げたもの。何かは分からなかったんだけど、2個もらいました。2個で6バーツ(16円) 写真右はホルモンっぽいものを焼いたものだと思って買った。10本単位でじゃないと買えないと言うので10本買ってホテルで食べました。ホルモンではなくて、ボルネオに行った時のサテみたいな感じでした。10本で40バーツ(108円) どれも安いです。この他にもたくさんの食べ物が売っていました。 揚げパンのようです。なにも味が付いていないので、本当はどうやって食べるのかわかりません。砂糖をまぶすと美味しいと思うんだけど・・・。 串焼きは、ピーナッツソースをビニール袋に入れて持たせてくれました。サテと同じ味です。 ホテルに戻り、28階の部屋の窓からバンコクの街を見下ろしました。この視界の中に何人の乞食がいるんだろう?高架下のコンクリートの上で寝ているホームレスみたい人もいました。 振り返ると私達用に用意されたフカフカの大きなベットがあります。「これでいいのだろうか?」 とても複雑で悲しい気持ちになりました。そして、自分達がいかに恵まれた人間生活を送っているのかも実感しました。子供の頃から世の中には金持ちと貧乏がいるということは分かっていましたし、クラスメイトの中にも金持ちの子供もいれば貧乏な子供もいました。だけどみんな住む家もあったし食べるものもあったし、学校に通って教育も受けていました。 ここでは食べたくても食べられない、着たくても着れない、学校に行きたくても行けない小さな子供達が汚い服を着て道行く人にお金をくれと祈っています。自分の知っている貧富の差というのをはるかに越えた現状を目の当たりにしてとても驚いたし、ショックを受けました。 でも自分ではどうすることもできないし、例えば自分の給料やお金の少しでもこの子達のために使えば救われる子供が何人もいるんだろうなと思いつつ、自分のお金をそういう事に使いたくは無いと思う自分も正直に言えばいます。 自分の心の整理が全く出来ないまま夜が更けていき、全然寝付けませんでした。同時に早くこの地から逃げ出したいという気持ちもありました。 やっぱりこういうのは割り切っていかないとダメなのかな。たくさんいろんな国を回りいろんな物を見ていくと慣れてくるのかな?物乞いしている子供の横で、同じくらいの子供は両親と美味しそうにご飯を食べている姿。 タイの人は国王をとても大事にすると聞きました。でも国王は国民を大事に思っているのだろうか?日本の生活保護のような制度はどうなっているんだろうか?疑問もたくさん生まれました。 |
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