バンコク(1月10日) (ホテルからチャトチャック公園) |
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目が覚めるとやはり晴れていました。今日はチャトチャック公園という所に行こうと計画していました。事前にインターネットでチャトチャック公園北側にはバタフライガーデンがあるということが分かっていたことと、ここで週末に開かれているウイークエンドマーケットは世界最大で、揃わないものは無いと言われるほどだから、是非行ってみたいと考えたからです。 ただし、バタフライガーデンはチャトチャック公園の北側にあるという情報しかなく、どんな蝶がいるのか、どれほどの規模なのか、入場料はいくらなのか、そういうことまでは分かりませんでした。 私の目的は、ウィークエンドマーケットです。以前、チャーン島で見つけた石鹸細工を買うためです。 とりあえず、ホテルで朝食です。バイキング形式の朝食会場でテーブルに案内されて、お皿に食べ物を盛ってきたら、自分達の席に知らない白人が座っていたので、係員に文句を言ってみましたが、自分達が席を変えられました。差別だ! |
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トヨタのビル |
ホテルの窓から |
大きなビルだなぁ〜 ホテルの窓から |
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チャーン島とは違い、種類も多いし、のり巻きや茶碗蒸しもあります。でも過去の経験から海外での「なんちゃって日本食」はハズレが多いので、我慢しました。 またまたタイ風チャーハンがあります。銀のフタを開けるとモワッと独特な匂いが・・・。もうチャーハンは当分結構ですから。焼きたてのパンがたくさんあったので、サクッサクのクロワッサンを食べました。 ジュースもいろんな種類があったのですが、夫が飲んだマンゴージュースはいまいちだったみたい。 ホテルはバンコクの中心部にあり、チャトチャック公園はバンコクの北側に位置しているようです。トゥクトゥクかタクシーに乗って行ってもいいけど、せっかくだから公共の交通機関を使おうと思っていました。BTSという、モノレールみたいな乗り物です。最寄の駅までは少し距離がありましたが、観光も兼ねて歩いて行く事にしました。乞食に会うのが嫌だったけど。 週末のせいか、大きな袋を抱えて、屋台(雑貨や衣類)の準備をあちこちでしています。以前母とフリーマーケットをしたことをタイで思い出していました。 地図を片手に歩くのも楽しかったです。 |
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バンコクの様子 | |
歩いているとやたらと人の顔が大きく写された看板みたいのがあります。どうも市長選のポスターみたいです。いかにも良い人そうな怪しい顔の人、悪そうな顔の人、色々いましたが、評判の悪い?候補者の看板は殴られて穴が開いています。誰が勝ったのかな?? |
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いかにも良い人そうな怪しい候補者 |
この人は顔にパンチ入れられてる |
駅に行くまでの間、乞食は見ませんでした。だけど、いかにもオカマって感じの男の人とかいました。 「いやぁ〜ん」って感じの歩き方なんだもん。 そして最寄の駅に着きました。 行きたい駅までの切符を買います。私達はモーチットという駅に行きたくて、そこは終点で4つか5つ位の駅で着くんだけど、一人30バーツ(81円)でした。 駅の下に美唄の父のイチオシのオカマバーがありました。行ってみたかったのですが、昨夜バンコクに着いたのも遅く、オカマショーは次回のお楽しみにすることにしました。 |
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切符買う自販機 |
お金を入れるところ |
こんな感じの券が出てきます。 どんな柄の券が出てくるかはわからない。 |
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駅のホームから見えるビル。 ここで有名なオカマショ―を やっているらしい。 |
ほどなくしてBTSの列車がやってきて 乗車しました。 |
4つか5つの駅を過ぎ、目的地であるモーチット駅に着きました。途中、戦勝記念公園みたいなところも通過し、ちょっと楽しそうなので、帰りに寄りたいなぁと思いました。 BTSにもオカマさんらしき人が前に立っていました。夫はその人にジロジロ見られていました。気に入られた? |
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駅のホームを降りるときこんなチョウチョが。 この旅で撮影した蝶の中で一番綺麗な蝶。 |
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駅を降りるとすぐにチャトチャック公園です。けっこう整地されていて芝なんかも綺麗に刈られています。これじゃぁ蝶はあんまりいないかな?? バタフライガーデンは北側にあるというので、とりあえず北側に向けて歩きました。 でも、チャトチャック公園、水を撒いていて道が歩けない・・・。 池みたいのがあったけど汚い。 |
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道路に水撒いてどうすんの?? |
汚い池 |
時々そこらへんにいる警備員みたいな人にバタフライガーデンの場所を尋ねながら歩くとこんなものがありました。 |
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筋トレグッズがいっぱいの場所 |
遊具じゃなくてストレッチ等をする場所 |
なかなかバタフライガーデンに到着しなくて、けっこう歩きました。一度公園の向こう側の道路に出ました。 |
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炎天下、車通りの多い道路で魚を売っていた。 腐らないの??? |
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そうこうしているうちにこんな看板を発見!バタフライガーデンが近いぞ!! 公園の中の道路にちらほら自転車の人がいます。カゴに番号が書いてあるので、公園の中でレンタルしているようです。 |
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なかなか可愛いチョウチョのデザイン |
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結局かなり遠回りをしてバタフライガーデン近くに着きました。バタフライガーデン付近はたくさんの植物や花があって、他のチャトチャック公園の雰囲気とは少し違っていました。そしたら、黄色い大きなアゲハが飛んでいるのが見えました。 あれ??キシタアゲハじゃないの??? 追いかけたけど見事に逃げられました。周囲を少し探しましたが、他の種類の何頭か蝶が見られました。 でも一枚も蝶の撮影が出来ず、とりあえずバタフライガーデンに入ってみる事にしました。 自分が蝶の撮影をするときに持っているスタンスとしては、北海道にもある蝶の館みたいな屋内で撮影した蝶は嘘の生態写真というか、完全に人工的に管理されているので、蝶の生態写真とは言えないと考えています。 あくまでも屋外で撮影した蝶の写真、すなわち、その蝶が好きにどこにでも行ける状態。そういう環境で撮影したものが本当の蝶の生態写真という事にしています。 だから、バタフライガーデンの中で撮影した蝶は、私としては生態写真とは考えていません。大きなカゴの中で飼われている蝶です。 でも、これまでチャーン島で思ったほど多くの蝶が撮影できなかったので、このバタフライガーデンの中でも(本当の生態写真では無いけど)せっかくだから少し撮影しようと考えました。 |
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これがバタフライガーデン 中にどんなチョウチョがいるかな?? |
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中に入り、入場料を払おうとしたんだけど、入り口で名前を記帳するだけで、無料でした。 蝶を放し飼いにしている所に入ると、少しチョウチョが飛んでいました。しばらくすると気温が上がってきたのか、けっこうたくさんの蝶が見られるようになってきました。 先ほど外で飛んでいたキシタアゲハと思われる蝶もいます。あと、地元の人かどうかわからないけど、私と同じように一眼レフで蝶を撮影している人もいました。 最初はあまり人がいなかったのですが、時間が経つに連れて子供連れの家族やカップルなどが増えてきて、撮影どころじゃなくなってきました。子供達が走り回ったりするので。 でも、「俺が撮影しているんだからおとなしくしろ」とは当然言えません。みんなそれぞれ楽しく過しているんだから。 夫と離れて、ガーデン内のベンチに座っていました。すると、5歳ぐらいの女の子がキティちゃんの風船を放してしまい天井まで上がってしまいました。公園で働くお兄さんが、竹の長い棒を2本つなげて風船を取ろうとしています。すると、女の子のお母さんが「これじゃ届かないわよ!(雰囲気訳)」と言って、バタフライガーデンの中の植物(木)の枝をボキッ! 気に入らなかったのか、別の枝もボキッ!それを竹の先に付けて、無事キティちゃんの風船は女の子の手に。 植物園の木を折るとは・・・。 で、とりあえず外に出ました。 ガーデン屋内で撮影した蝶の写真、ちょっとだけ出しますが、先述したとおり、自然の生態写真ではありませんので。 |
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トカゲに狙われている。 でも食べられはしませんでした。 |
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ここでバタフライガーデンを出ました。やっぱり外の自然状態で蝶の撮影がしたいと思って。それでバタフライガーデンを出て、その周りの植物や花を見回りました。バタフライガーデンに入る前はまだ気温が低かったのか時間が早かったのか、それほど蝶はいませんでしたが、今はけっこうたくさんの蝶が飛んでいることに気付きました。さっき見たキシタアゲハみたいな蝶はいないかと探し回りながら他の蝶を撮影しました。 |
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なんだっけ?これ。 |
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そしたら間もなく、ついにキシタアゲハが現れました。キシタアゲハは花から花へと飛びまわり、花の蜜を吸っています。じっとしている事は無く、羽をばたつかせながら蜜を吸って、少しするとまた飛んで他の花へ行くという行動を繰り返していました。しかも、地上3m位の高い場所の花の蜜を吸っているので、ピントを合わせるのも大変だし。でも、これがこの旅行での最後の蝶撮影になるとわかっていたので、随分粘って撮影しました。 |
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羽も痛んでなくて綺麗 |
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胴体が太くて長い。 仮に採集しても胸を圧迫するのが気持ち悪そう・・。 |
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ちょうど花から飛び立った所。 |
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キシタアゲハがどこかに行ってしまったので、他の蝶も撮影しました。マダラチョウの仲間が多かったように感じました。 |
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蝶の撮影に夢中になっていると、何か気配を感じました。その方向を見ると、自転車ガキ集団が・・・。 うわっ、轢かれる〜〜!! あっという間に、すごい自転車の数になっていました。 「きゃーっ!」という声に振り向くと、二人乗りの高校生風の若者がこちらに突っ込んできました。ぎりぎりで止まりましたが、夫は日本語で「てめぇら!危ねーぞ、このやろう!」と一喝していました。 このあたりから、タイの人に対し、夫の言語はだんだん日本語になってきていました。 |
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自転車集団をなんとか避け、そろそろこの場を後にしようかと思ったんだけど、もう一回キシタアゲハが見たくて探し回りました。そしたら現れてくれました。しかも、さっきより低い花で吸蜜しだしました。2m位の場所でかなり近づく事もできました。300mmの望遠レンズを使うと、蝶の全体像は捕らえ切れません。でも、このキシタアゲハ、羽の先がボロになっていたので、逆にこういう風に全体を捉えない撮影の方がいいかなと思いました。 |
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この旅行記で紹介しているキシタアゲハは数枚ですが、実際はかなりの数を撮影できました。屋外の自然状態のキシタアゲハを最後に撮影できてとても嬉しかったです。 キシタアゲハはトリバネアゲハの仲間です。有名どころではアカエリトリバネアゲハというのがいますが、それと同じ仲間らしい。すごく大きな蝶で、鳥を撃っていたハンターが鳥と間違えてこのアゲハを撃ったということから、まるで鳥の羽のごとく大きなアゲハだということで、トリバネアゲハと名前が付いたと聞いたことがあります。 そうしているうちに11:30になってしまいました。そろそろお昼の時間だし、チャトチャック公園のウイークエンドマーケットにもいかないとならないので、この場所を後にすることにしました。 楽しかった! |
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