チャーン島4日目昼編(1月9日)
島西側の滝


 ホテルに戻りレンタルバイクを頼むと10分ほどでバイクを持ってきてくれました。前回借りたバイク屋さんと違うバイク屋さんだったので、ひと安心。

 前回借りた時、人質というわけではないんだけど、レンタル屋さんにパスポートを取られていました。バイクを返す時にパスポートも返すという事で。

 でも今回はパスポートも取られなかったし、ヘルメットも持ってきてくれました。
 しかし、私はホテルから5分程度の所にあるウォーターホール(滝)に行こうと思っていたので、それほどバイクに乗る事も無いだろうと、ヘルメットはいらないと答えました。走り出してすぐに前回のバイクより今回の方がエンジンの感じも良いしブレーキも効くし、新しいなと感じました。

 妻と別れて一人で滝へ行きました。ホテルの一番近くの滝です。舗装道路を滝に向かい進むと店があって女の人が私に向けて叫んでいます。「バイクは駐車場に止めて」って。

 見ると、進行方向右側に駐車スペースががあったのですんなりと入れました。モーターサイクル10バーツ(27円)と書いてありました。前に行った滝と同じだ。
 すると入場料も200バーツかな?と思いましたが、先ほどの女の人が、「ファイブハンドレット×※△○」みたいなことを私に言っています。

ファイブハンドレットって500でしょ!と驚き、「ファイブハンドレット??」って聞き返すと「そう、滝までは500mよ」って感じのことを英語で言っていました。

 なんだ、滝までの距離を教えてくれていたのか・・・。で、入場料はやっぱり200バーツ(540円)


こんな感じの所を歩いて行きます。別に急でも無いし
あまり長くも感じなかった。
途中、こんな場所も横目で見ながら歩いて行きます。

 滝まで400m、300mなど、あと何mかという標識もあったりしてトボトボ一人で歩きましたがまずまず楽しかったです。
 滝まで残り100mの看板を越え、あたりが開けて滝が見えました。以前行った東側の滝と比べるとこっちのほうが凄い規模です。
 たくさんの白人観光客がいてみんな泳いでいました。

 こんな感じで滝が落ちているのですが、泳ぎに来た白人たちを尻目に自分は蝶の撮影です。水溜りとか岩場とか、いろんな場所を探している姿は白人観光客にはどう映ったかな?自分もちょっと恥ずかしいような気がしたんだけど、これがチャーン島で最後の蝶撮影だと思うと周りの目なんて気にしてられません。

 水溜りを見るとトンボとシジミがいました。

 水溜りから目をずらすとイナズマ?チョウが羽を開いていました。



後翅の黒い星が大きいシジミ

トカゲその1

トカゲその2

ヤモリ

トラフタテハ。この旅で何度も見た。

アオスジアゲハ

アオスジアゲハは青森までいるらしい。
北海道にはいない。

 みんなが水着で泳いでる中、私だけ汗をかきながら蝶の撮影。不思議そうに見に来る白人カップルもいまいた。私が何をしてるのか見て、「オゥ、バタフラーイ」なんて言ってました。

 まだ時間は歩けど、ここにいてもそれほど蝶の撮影は出来ないかなと感じ、戻る事にしました。戻って他の場所探そうと思って。

 戻る途中、河原で緑に輝く綺麗な蝶が飛んでいるのを目撃。「止まれ!」と思いながら目で追いかけると岩に止まりました。しかしそれは蝶ではなくてトンボでした。残念だったけど凄く綺麗に飛んでいたので撮影しました。

 バイクを止めた付近まで戻ると、行きにはわからなかった林道みたいな道を発見しました。チャーン島の蝶撮影はここが最後になるかもなと思いながら、歩いてその林道に入って行きました。最初はけっこう凄い登りで汗をかきましたが、すぐに平坦な林道になりました。北海道の林道と少し似ていて、蝶がいる雰囲気もありました。
 林道を歩いていると、まずまず多くの蝶に出会うことが出来ました。

これも何だかイナズマかな??全然わかんない

この蝶はいろんな場所にたくさんいたなぁ〜。マダラ?

スジグロカバマダラ

最初地面付近の草むらをチラチラ飛んでいたので撮影しようと思って頑張ったんだけど全然止まらなくて、じれったくなって採集しちゃいました。胸を圧迫して網から出したんだけど、圧迫の強さが弱かったみたいで、網から出したら飛んで行っちゃった。でも近くの木の枝に止まったので撮影できました。このあとやっぱり採集しようと思って網を近づけたんだけど、また飛んで行って逃げられちゃいました

ウスキシロチョウとか、そういう仲間か?

シジミって事だけしかわからない
 こいつは最初見た時、何が何だか全くわかりませんでした。蝶なのか蛾なのかも。しかもチョロチョロ飛び回るし。触角をよーく見たら先が太いので蝶なんだろうなと思って追いかけましたが、何科なのかもわかりません。地味なのでジャノメかヒカゲあたりだと思うんだけど。
 このシジミは飛んでいると濃い紫で綺麗なんだけど、止まるとこんな感じで地味。何度か見ることが出来ました。
 道路脇にちょっとした水辺があって、1頭のキチョウ系が止まりました。それを狙っていたら他に2頭やってきました。場所取り争いみたいのをしたりしていたんだけど、結局最後は3頭仲良く水を飲んでいました。
 これもイナズマ系かな?羽の一番下側が水色で綺麗だったんだけど、少し近づいたら飛んで行っちゃった。


 この旅で一番蝶がいたなぁと思いました。何も遠くに行かなくても、ホテル近くにこんな林道があって蝶がいるなら、ここに通ってもよかったかも。
 そうこうしているうちに時間が1時半になったので、ホテルに戻る事にしました。

滝の入り口

鶏の丸焼き

滝の看板

島におけるこの滝の位置

 滝からホテルまでは5分もかからないんだけど、そう言えば妻が「両替してきて」と言っていたのを思い出し、ホテルをスルーして銀行に両替に行きました。途中、他に車やバイクがいなく、ちょうど直線の所があったので、このバイクは一体何キロ出るんだ?と思い、アクセルをいっぱいまわしてみました。
 そしたらバイクは気持ちよく加速し、80km/hを超えました。ちょっと怖くなったのでこれ以上速度を上げるのはやめましたが、やはりこのスクーターは原付ではないような気がします。

 銀行で1万円をバーツに交換、この旅最後の両替になりました。

 バイクに乗るのももう終わりだなと、少し残念でしたがホテルに戻りました。ホテルの部屋に戻ろうとバイクを置いて歩いていると、妻が部屋の玄関から外に出ていました。

夫が楽しんでいる間、荷造りをしていました。バンコクで1泊だけだったのですが、お土産を何も買っていなかったので、スーツケースに空きがでるよう詰め込みました。洗濯予定の物が大量にあり、圧縮袋にぎっしり詰め込んで、袋の上の乗り空気抜きをしました。今回一番役に立ったのは、4枚の圧縮袋です。

ベッドの上に黒い小さい虫がいます。ぱっと見蜘蛛のようですが、小さく跳ねます。「あっ!ダニ!」。急いでベッドカバーで潰したのですが、死にません。4〜5回潰してようやく動かなくなりました。象に付いていたのか、歩いている間に付いたのか・・・。

2時を過ぎました。2時半にはバイクを返すと言っていたので、もう帰ってきても良い時間です。またバイクでコケているのではないかと心配になってきました(信用無いので)。それに英語の聞き取りも苦手なので、トラブルに巻き込まれているのではないか、とも思い、部屋の外に出て見に行った所で夫が帰って来ました。


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