台湾1日目 帯広〜台湾へ


 朝、出発の準備をして車で帯広空港に向かいました。帯広発着のチャーター便はとても便利で、車も空港に置きっぱなしに出来ます。(無料で)

11時の飛行機なので、のんびり荷物の整理をしたり、冷蔵庫の残り物スパゲティを食べたりしていたら、あっという間に自宅を出る時間になりました。夫の職場に寄ったりしたので、空港受付は一番最後でした。
搭乗口で待っている間、マスクなどで完全防備の報道の人たちがいました。ここは帯広で、私達は新型インフルエンザを持っていませんから。
急遽作ったような出国審査を通り、飛行機に乗り込みました。


 ワクワクしながら飛行機に乗りました。飛行機は3列+3列で、私達は窓側と真ん中の席でした。隣にどんな人が来るか不安でしたが、とても上品な感じのおば様で安心。これなら快適な旅が出来そうで嬉しかったです。

隣の女性は一人で参加していて、初めての海外旅行だそうです。とても楽しみにしているようすで、お互い楽しい旅になるといいですね、と話しをしました。
 
この中華航空の飛行機で台湾へ

 飛行機が帯広空港を飛び立ちました。北方向に飛び立ち、すぐに東方向に曲がったので豊頃あたりの海に出るかと思いきや、今度は逆方向に旋回。一体どこに向って飛んでいるのかよく分かりませんでしたが、気付くと日高山脈上空を飛んでいました。

日高山脈の真上を通過


 更に飛行機は南西方向に進み、渡島半島上空に差し掛かりました。ちょうど恵山のあたりが飛行機の窓から見えます。車で行けば6時間以上かかるのに、飛行機なら日高山脈上空から僅か15分で渡島半島です。やっぱり飛行機は凄いですね。

 

恵山、椴法華あたりなんだけど。わかりますか?

 順調に飛行機は飛び続け、本州に入ると機内食が出されました。
 
 「ポークライス」と「トマトチキンスパゲティ」のどちらかです。ついさっきスパゲティを食べたので二人でインゲンとにんじんたっぷりのポークライスにしました。缶詰のくだもの、ハムとこれまたインゲンのサラダ、カステラです。インゲンだらけのメニューです。

 右側に見えるのはコーラです。前に海外に行った時には缶コーラをそのまま出してくれましたが、今回は紙コップでしかくれませんでした。

 妻は赤ワインを飲んでいました。

 機内食の味は・・・・。大した事無い。

 でも、隣のおば様が私にお肉をくれました。肉が苦手なんだって。信じられない!でもありがたく頂きました。

ごはんの肉だけじゃなくハムももらっていました。「帰りも同じ人がいいなぁ」だって。

 機内食も食べ終わり、少し昼寝。イビキうるさかったかなぁ?
 そうこうしているうちに飛行機は九州上空。鹿児島の桜島がよく見えていました。

桜島

機内からの桜島(動画)
 そしてようやく飛行機は台湾の桃園国際空港に到着しました。約4時間の飛行機のたびはまずまず快適に過せました。
 
 今回のツアーはチャーター便なので、飛行機に乗っていた人全てが同じツアーの人です。でも色々コースがあります。私達は全日程フリープランで観光などが付いていないAコースでした。
 それぞれのコースの人たちが別々に集合してバスに乗って移動して行くのですが、私達Aコースの人の中で、空港で迷子になった人がいるのか、なかなか全員が集まりません。
 ようやく台湾に到着したのに、はやく集合してバスに乗ってホテルに行きたいのに。他のAコースのお客さんもブーブー言っています。
 しまいには迷子の人たちを置いて、我々だけ先にホテルに行き、迷子の人は後から係りの人たちに探してもらってタクシーで台北のホテルに連れて行こうという話になってきました。
 係りの人が現地の通貨への両替やタクシー代がいくらかかるかなどを打ち合わせしています。

待っている間、お茶でも飲みたかったのですが、現地のお金を持っていないので買うことができませんでした。

 空港の表示では気温が28℃と表示されていました。

28℃。でも湿度も高くなく、そんなに暑く感じない。

 いよいよバスに向って歩き出そうかという時に、迷子の人たちがやってきました。みんな、聞こえるように文句を言っていますが、迷子の人達も悪びれた様子もありません。でも、悪いのは迷子にしたツアーコンダクターの方でしょうね。もっとちゃんとしてくれないと。添乗員なんだから。

 バスに乗り込みホテルへ出発です。一番前の席に座り、台湾の様子を観察しながら行きました。一番違和感を感じたのは車が右側通行であり、日本と逆です。曲がる時とかどうすればいいか混乱しそうです。でも今回の旅行では自分が車を運転することも無いので気楽なもんです。

 高速道路のインターみたいな所では、他の車が事故を起こす瞬間を目撃してしまいました。他のお客さんたちは「事故があったんだねぇ〜」なんて呑気に言ってました。

郊外の様子

台北の街

台北へ向かうバスの中から(動画)

 バスの中では現地の係員さんがちょっと変な日本語で色々説明してくれます。一生懸命で感銘を受けましたがどうしても大学の同級生「篠田君」に似ていて、親近感がわきました。バス内で日本円を「元」に交換。とりあえず4万円ほど交換しました。1万円当たり3300元で、1元は3.03円となります。

本当は2・3万円の両替をするつもりでしたが、祭日で銀行が3日間休みと聞いてあわてて4万円を両替しました。
ホテルをグレードアップしたのは私たちだけのようです。


 ようやくホテルに到着しました。今回はちょっと高いホテルにしましたが、特段ゴージャスな感じなど何も無い普通のホテルって感じです。

スーツケースから出した洋服や採集グッズを片付ける収納がたくさんあったので、使いやすい部屋でした。ただ夫の体が大きくてベッドの幅が足りないようでした。数年前の尿管結石で入院した時のベッドを思い出します。

ベットはシングルが2つで小さめだけど、液晶テレビとかあって悪くは無い。
バスルーム、トイレ、アメニティーもしっかりしていた。

 とりあえず荷物を置き、ちょっと準備して外に出ることにした。MRTという台北の地下鉄みたいのに乗って移動し、更にそこから出ているという循環バス?に乗って台北101という凄く高いビルに行く計画。

 ホテルから外に出て、MRTの駅まで10分か15分くらい徒歩で歩く距離です。
 台湾は治安がよいと言うので安心して歩きました。店の看板が漢字で書いてあるものが多く、なんとなく何屋さんなのかわかります。これは私達の海外旅行では初めてというか、これまでは日本語も全く通じない場所ばかり行っていたので。

日本でおなじみの看板を見かけます。ファミリーマートやモスバーガー、スターバックスなどなど。

台湾の街の様子。吉野家まであります。セブンイレブンもかなりの数。

台北の街中にて(動画)

 20分ほど歩いたでしょうか?街の様子を見学したり、屋台が出ている場所を見学したり。一眼レフとIXYとデジタルビデオカメラを持った変な日本人は台湾の人たちにどう映ったのかな?色々珍しいものを見ていると、すぐに最寄の駅に到着しました。ここからMRTに乗って台北101という高層ビルを見に行きます。

先月台湾旅行をした同僚から「歩く台北」というガイドブックをもらいました。3冊ガイドブックを持っていったのですが、駅ごとに細かく地図が出ていて、一番役に立ちました。

 上の写真は切符を買う妻です。液晶のボタンに色々入力して、コインを入れて切符を買います。写真上部に見えているのは路線図です。この路線図に行きたい駅までの値段が出ています。ここの駅からだと、一番遠い駅まで行ってもわずか40元(120円)です。台湾の地下鉄は本当に安い。そして乗るのがとても分かりやすかったです。

私達が目指す「市政府」駅まで一人25元(75円)です。
 MRTの中です。この時はけっこう混んでいて座れませんでした。でも主要な駅でかなり降りるので、最初は座れなくても後から座れることも多かったです。また、お年寄りなどの優先席も用意されていました。お年寄りが来ると、みんなだまって席を譲っていました。あと、台湾のMRTは携帯電話の使用がOKみたいです。乗車マナーはみんな良くて、MRT自体もとても綺麗でした。
 何個かの駅を通過し、目的の駅で降りました。そして、外に出たら妻が「あ、このバスだ!」と言ったので、急いで乗り込みました。台北101への無料循環バスだと思って・・・。

出口の横に無料バス乗り場があるとガイドブックに出ていました。バスの窓に「台北101」と書いてあったのでこれだ!と思いました。

 バスは台北101へ順調に向います。そしてビルのすぐ横で停止しました。ゆっくり降りようかと思っていたのですが、先に一人降りたらドアが閉まって動き出してしまいました。「あれ、どうなってるんだ?」ここが終着じゃないの??

 バスは101を離れていきます。どうやら無料循環バスじゃなかったみたい。慌てて降車ボタンを押して次のバス停で降りる事にしました。
 確か2人で30元だったんだけど、50元のコインしか持っていなくて。それを運賃箱に入れたら、運転手が「降りていいよ」みたいな感じ。無愛想。お釣りはくれませんでした。でも、50元って言ったら日本円で150円でしょ。2人で150円なら別にいいんじゃないの?って感じで、あまり悔しくも無く、逆に「台湾のバスって安いなぁ〜」と感心しました。

 妻は間違ったバスに乗ったことを反省しているようでしたが、降りたところから見えた台北101が綺麗だったので、「これを見るためにこのバスに乗ったんだ」みたいな負け惜しみを言っていました。
 だけど、本当に高いビルで驚きました。
 

台北101

 このビル、高さが500m以上あるらしく、上に昇ることも出来るそうで、今日は二人でこのビルの上から夜景を見ようという事になっていました。テクテク歩きながらビルまで向いました。

途中、小学校があり、その周辺には英会話学校がたくさんありました。中には「美日」とかいう日本語学校もあります。

ほぼ真下から

 中に入るとブランドショップなどがあります。私はブランドショップには興味が無いので気になりませんが、妻は見たかったようでした。でも、それより小銭が無いので、おもちゃ屋さんみたいのがあったので、両替してもらおうかと思ったんだけど、先にここで夕食を食べてお札を崩そうという事になりました。オモチャやさんでは日本と変わらないようなものが売っていました。wiiも。

子供達がムシキングのゲームをしていました。

8500元(25500円)高いのか安いのか??

戦斗王?グリーンの女の子の顔がやけにとぼけている。

 このビルの地下にはフードコートみたいのがあって、いろんな食べ物やさんがあります。ここで台湾ではじめての夕食にすることにしました。

回転寿司やしゃぶしゃぶ、トンカツ屋まであります。

 お店を一通り見学し、色々美味しそうなものがあったんだけど、選んだのがこれ。
 私が選んだ食べ物がこれ。右下の焼きソバみたいのだけは別に注文してみたんだけど、他のやつはセットです。左上が挽肉ごはんみたいの。真ん中が野菜の炒め物、右上が何かのすり身のスープ。そして手前が豚肉の揚げたようなもの。どれも美味しくて満足したけど、ちょっと安っぽい味だったかな。肉の揚げたやつには何かわからないけど独特の香辛料が使われているみたい。嫌いじゃないけど好きでもないなぁ〜って感じ。

 妻が頼んだやつ。黒いワンタンスープみたいのは酸っぱい匂いがしていて私は食べてみる気にならなかった。左上のジュースがいかにも南国の果汁0%合成着色料大量使用みたいなオレンジジュースで、私はこんなの大好き!

挽肉ご飯は魯肉飯、揚げ物はパイコー何たら、私は牛肉麺屋さんで餃子スープ。二人合わせて300元(900円)です。食後にフルーツをその場でジュースにしてくれる店があったので、メロンジュースを50元(150円)で飲みました。フレッシュ。

 食事を終えると7時に位になっていました。台湾で蝶の撮影や採集の案内をしてくれるという候さんという方に「7時から8時に電話するように」と紹介してくれたFieldさんに言われていました。事前に電話番号を書いた紙をもらっていたので公衆電話を探して電話することにしました。

 候さんは日本語ペラペラとFieldさんに言われていたが、さすがに緊張。電話番号を書かれた紙を見て電話した。

 電話がつながると候さんは「もしもし」って電話に出てくれた。お、日本語だ!

 挨拶をして日本語で打ち合わせ。その時の感じではどうも私達の台湾での自由な3日間、全て案内してくれるようなニュアンス。とりあえず明日は牛伯伯胡蝶園という蝶のたくさんいる所と、近くの山に行こうという提案をされました。

 待ち合わせはMRTの景美という駅の出口という事になりました。台北のMRTは分かりやすいのでなんとかなりそうです。

「8時にホテルを出るので、その時にまた電話します」

と、候さんに告げ電話を切りました。

台湾の公衆電話

 電話を切り、ビルのエレベーターに乗って夜景を見に行こうとしたのですが、その手前でお茶が売っている場所があり妻の足が止まりました。お茶を見ていると売り場のお姉さんが試飲用のお茶を持って日本語で話しかけてきました。
 明らかに外人訛りの日本語ですが、何を思ったか妻は「日本人の方ですか?」って聞いていました。

 試飲したお茶も美味しかったです。で、せっかく試飲までさせてもらったので、凍頂烏龍茶を買いました。

 始めは300元の小さいのを買おうと思ったのですが、「家で飲むなら大きいのね」と勧められ、500元のお茶を買いました。とても香りが良いお茶です。

 そしていよいよビルの上に行くチケットを購入(一人400元。高い!)けっこう並びました。

 並んでいるとエレベーターがやってきてお客さんが乗り込みます。やけに1回に乗り込む人数が少ないんだけど、すぐ次のエレベーターがやってきます。2つくらいしかなかったかな?エレベーター。

 あんな高いところに行くのに、何で一度に少ししか乗せないんだろ?待ち時間が長くなるよと不満に思いましたが、後ろに並んでいた人の腋の臭いが強烈でそれどころではなく、「どうかこの人と同じエレベーターになりませんように!」と祈りながら待っていました。
 それにこの強烈な腋の臭い、周囲のお客さんが「あいつ臭い」と私の事を臭い人だと思われたら嫌なので。

 自分達の順番が来てエレベーターに乗り込もうと思ったら私の目の前で止められました。

「え〜!」

 この時点で後の腋臭い人とエレベーターに乗ることが確定。覚悟を決めました。

 すぐにエレベーターがやってきて、私達は腋臭い人と乗り込みました。エレベーターガール、鼻曲がっただろうなぁ〜。でも私が疑われたかもしれない・・・。


エレベーターの中(動画)

夜景

夜景の動画


 夜景は綺麗なんだけど、綺麗というだけで後は特に感想もありませんでした。下で打ち上げ花火が上がっていて、それを見下ろしたのが少し楽しかったかな?また、持参したデジタルビデオカメラでも撮影しました。一通り夜景を見て、降りようとしましたが、どこにエレベーターがあるかわかりません。
 しばらく探して、階段を下りないと下りのエレベータに乗れないという事がわかりました。

函館山より高いらしいです。函館山の横にこれが建っていたら・・・?。

 帰りのエレベータまではお土産屋さんのオンパレードでした。翡翠(ひすい)とか珊瑚の美術品とか。で、こんなものが売っていて、思わず写真を撮りました。(少しブレていますが)

誰かさんにそっくりでしょ。耳たぶ以外は

 どうせこういう所の御土産やさんは高いし欲しいものも無いので、早足でスルーして下りのエレベータに乗りビルを降りました。

 また先ほどご飯を食べたフードコートを通り、タクシー乗り場からタクシーに乗ってMRTの駅まで行き、ホテル近くの駅で降りて、ホテルに向って歩きました。

タクシー乗り場で配車をしているおじさんに地図を見せると運転手に行き先を告げてくれました。80元(240円)です。これでタクシーが安くて安全なことがわかりました。

 ホテルからMRTの駅に向う時にも見たのですが、屋台がたくさんある所があって、そこを見に行きました。
 いろんな食べものが売っているのですが、「臭豆腐」という臭い豆腐があるらしく、アンモニアに似ているような強烈な臭いがそこらへんからしてきます。「うぇ〜」・・・。とても嫌な臭いです。私は絶対にダメ。

私達が滞在していた街は民権西路という駅で近くに雙城街という夜市と晴光市場という露店街があります。24時間食べ物屋台があり、昼と夜では店が変わります。ガイドブックにも出ているので日本語も聞こえてきます。


台湾の屋台にてお好み焼きのようなものを作る(動画)

 この写真のように屋台がたくさん出ている通りがあって、いろんな食べ物が売っています。夕食を食べてお腹いっぱいだったのですが写真右の店で鳥皮のから揚げと豚の唐揚げみたいのを買いました。しかし、ホテルに戻ってからほんの少ししか食べず、結局捨ててしまいました。もったいない・・・。美味しかったんだけど。

鉄板で焼いたお好み焼きのようなナンのような物に醤油タレをつけたモチモチしたパンを食べましたが、間に青菜が挟まっていて(「入れる?」というようなこと聞かれたのでうなずきました)これが草の味がします。後で候さんに聞いたら、自分は好きではないと言っていました。30元(90円)。

 妻はジュース屋さんでタピオカミルクティーみたいのを買いました。事前に調べていたらしく、漢字で書かれていて何が何だか分からないメニューからきちんとタピオカミルクティーを注文していました。
 私は「いらない」と言ったのですが、一口飲んで美味しかったので「やっぱり俺も」と言って、もう一度同じ物を注文してもらいました。これがとにかく美味しくて、毎日買って飲みました。

3種類の大きさがあるのですが、Sサイズ1個に、Mサイズも追加です。合わせて35元(105円)。ここが一番おいしくて安かったです。


動画
 この写真に漢字で書かれたメニューが見えます。でもそれが何なのか、全く分かりません。

 この屋台からホテルまで徒歩で5分くらいです。タピオカミルクティーを飲みながらホテルに戻りました。明日は8時にホテルを出発し、出発する時に候さんに電話する予定になっています。シャワーに入って早めに寝ることにしました。明日はどんな一日になるのか、どんな蝶に会えるのか、とてもワクワクしながら狭いベットで眠りに付きました。

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