プーケットからカオラックへ
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 ようやくレンタカーを借りることが出来、プーケットの空港からカオラックに向けて出発しました。

 プーケットの空港からは北に向かい1時間強の道のりですが、道の感じは事前にグーグルアース等で調べていたので何となくわかっていました。

カオラックに向けて出発!

 制限速度は80km/hが最高で、カーブや市街地等では60km/hや40km/hになります。上の画像で見ると片側2車線のように見えますが、更に左側のスペースは主にバイクが走っています。制限速度なんか気にせずブッ飛ばしている車もあれば、制限速度以下の車もあり、更にバイクも並行して走っているので、日本の感覚で走ったら危ないです。常にミラーを見て走り、ブッ飛ばしてくる車が迫ってきたら道を譲りながらの運転です。

若干緊張しながら走る私
 プーケット島から出る際には検問所のような所がありました。これもグーグルアースで確認済みでしたが、いったい何を調べられるのか、パスポートとか見せなきゃなんないのかと思いましたが、特に止められることもなくスルー出来ました。

プーケット島から出るところにある検問所?

敬礼しているのは人形

 検問所を過ぎると橋を渡り、プーケット島から脱出です。

プーケット島から出る橋

 橋からは海が見え、南国の感じが増してきました。早くカオラックに到着したいなと言う気持ちが増してきました。
 
 途中パイナップルやパイナップルジュースを売っている屋台が並んでいます。「欲しい」と言ったのですが、早く着きたいみたいでスルーされました。

橋を通過中

 プーケット島から出て、最初の街のような所のセブンイレブンで飲み物を買うために立ち寄りました。空港から出てここまで来るだけでもけっこう汗をかいたので、飲み物を買えて良かったです。お金は以前タイ旅行に来た時の残りのバーツを使用しました。

 セブンイレブンでもゆっくりお菓子を見たいのに「早く〜」と言って水と赤いミリンダしか買わせてくれませんでした。

立ち寄ったセブンイレブンでレンタカーの写真を撮影

 カオラックまでは更に街を何カ所か通り抜けて向かいますが、カオラックの街の手前にはミニ峠みたいのがあります。グーグルアースで調べた時にはここらへんにも蝶がいそうだなと思いましたが、交通量が意外と多く、蝶の採集や撮影には向かない感じだとわかりました。

カオラックに着く直前のミニ峠

 ナビを頼りになんとかカオラックのJWマリオットというホテルに到着しました。車を止めチェックインしました。ウェルカムドリンクも出してもらいましたが、そんなにおいしくありませんでした。

 フロントのお姉さんが説明してくれます。夫「何言ってるかわかんない(その2)」
 

ウェルカムドリンク

 チェックインが済むまでの間、少し時間がかかり、ホテルのロビーをうろついたりして見学したり写真を撮ったりしました。ここのホテルは敷地内に広大なプールがあることで有名で、ホテルのロビーからもこのプールを見ることが出来ました。あとでこのプールで遊ぼうと思うとワクワクしてきました。

ロビーからの眺め。一番奥は海

 1階の部屋からは直接プールに入れるようになっているのですが、私たちの部屋は2階でした。直接プールに入れないのは残念でしたがロビーからはかなり近く便利そうでした。

部屋が使えるのは15:00以降なので、レンタカーで辺りを散策することになりました。夫は網と三角紙を持ってやる気満々。外の従業員のおじさんが「変なのが来た」と言う眼で見ていました。
 私「お昼ごはんは?」 夫「忘れてた」 街へランチと両替に行きました。

 
とりあえず荷物だけ降ろしてもらい、もうお昼過ぎだったのですぐに昼食を食べることにしました。ホテルから車で10分位のカオラックの街に行き昼食を食べることにしました。

 
初めに車を止めた所に船が置いてありました。2005年の地震の際に津波で流された船がそのまま置いてあり、津波モニュメントとして展示してある所でした。

 どこに車を止めていいかちょっと苦労しましたが、とりあえず道端に車を置き、少し街を歩きながら昼食を食べるところを探しました。欧米人の観光客が多い場所で、道沿いにはたくさんの食べ物屋さんがあります。妻が事前にネットで調べていた美味しそうな所に入りました。ドリンクや写真付きのメニューを見て食べたいものを注文しました。

ドリンク

私が注文したチキンカツみたいの。最初の食事なのであまり冒険しなかった。

妻が注文したやつ

 夫はフライドチキンライスにコーラ、私はバッタイという焼きそばにアイスティー。この紅茶、甘い・・・。焼きそばも甘い・・・。
 タイの料理や飲み物は砂糖がたっぷりです。全部で145B。14:00ランチ終了。
 その後道沿いの両替所へ。1万円をバーツにしたのですが、1バーツ40円位で驚きました。バンコクは36円位なのに。

 食事を終え、いったんホテルに戻ることにしました。戻る途中、あと少しでホテルに到着するというような場所で、蝶がいそうな場所があったので車を止めて蝶の採集をしてみることにしました。この時自分は半袖半ズボンにサンダルという格好で、本当は蝶の採集には長ズボンやちゃんとした靴を履くべきなのですが、とりあえず偵察と言う感じで着替えもせず草むらに入って行きました。

 網を持って行ったので写真はありませんが、どうやら象の通り道のようでした。象のウン子がたくさん落ちています。多分、観光用の象(人を乗せて歩くやつ)が通る道のようですが、草むらと森の半々くらいの感じで、マダラ系の蝶やウラナミシジミっぽい蝶などが飛んでいて、何頭か採集しました。

 妻は車の中にいて、自分だけ採集に入ったのですが、ちょっと足がムズムズするなと思って見てみると、小さなアブが何十匹も自分の足にくっついて刺していました。うわ!やられた!と思い、アブをほろって車に戻りました。見てみると、かなり刺されたようで、足が赤くまだら模様になっていてけっこう痒かったです。この時、キシタアゲハなども目撃することが出来、ここはけっこう蝶の多い場所なのかもしれないと感じました。

 草むらから戻ってきた夫の足は虫に刺されすぎてじんましんのようになっていました。それでも楽しそうです。

 10頭位蝶を採集し、付近の探検もしてホテルに戻りました。

部屋の様子
シャツ・パンツ・靴下が散乱。いつもの夫の状態です

ベッド


ソファー



ベットの所にはおっぱい丸出しのような変な絵

バルコニー


お風呂
(このお風呂は体積がかなりあり、お湯をためるのに凄い時間がかかった)


洗面所


シャワー


トイレ(残念ながらウォシュレットではない)


 汗をかいたのと、足が痒かったので冷やす意味も込めて、さっそくホテルのプールに入ることにしました。部屋で水着に着替えてそのままプールに入りました。

後ろの建物はホテルのロビーがある所

 広いプールで、大きなプールと客室横の水路のようなプールがつながっていて、かなりの距離があります。深さも場所によって違い、浅いところもあれば150cm位の所もあります。水温は高く、入るときに「しゃっこい!」っていう感じにはなりませんでした。

泳ぐ妻
150cmの所は足が付きません。夫につかまり移動です。汗をかいていたので気持ちが良いです。

客室横の水路のようなプール

 
 1Fの客室からは直接プールに入れます。自分の部屋の所でプールに浸かり本を読んでいる人や子供たちが親と一緒に泳いでいたり、みんなのんびりしています。

 歩いたり泳いだりしながらプールを探検していると、ビーチ近くの場所まで来ました。プールの中にバーのような場所があったりしましたが、滞在中使う事はありませんでした。

ビーチに近いところ

 せっかくここまで来たからプールから出てビーチを見に行こうという事になりました。
 ビーチの所にはパラソルや寝っころがれる椅子みたいのとかが設置されており、たくさんの人たちがのんびり過ごしていました。

 椅子も空席があり、混んでいません。空いているのかなと、この時は思っていました。

プールの所にあるバーみたいの


ビーチの所

 ビーチの砂はとても細かく、白くて綺麗でした。でも、ちょうど波打ち際の近くが変な模様のようになっていました。

変な模様

 なんだこれは?と思い観察してみました。

丸っぽい模様がたくさん

 近づいてみるとこんな感じ。

真ん中に穴があり、放射状に丸っぽい模様。

 よーく見てみると、それはカニが何かしていることがわかりました。

真ん中の所からカニが出てきて砂を吐き出していた

 ビーチにいる客層は年配の夫婦や子連れのファミリー、落ち着いたカップルが多く、ビーチでお酒を飲んでどんちゃん騒ぎをするとか、物売りが来るとか、モーターボートが走っているとかは無く、みなさん本を読んだり、お昼寝をしたり、静かで落ち着いた雰囲気です。

 ボルネオかどっかでこんな光景を見たことがるなと思い出しつつ、海に入ってみましたが、驚くことにとても暖かい水温で、あまり冷たくないという感じではなく、温かいという印象で、ちょっとお風呂に入っているような感じ。びっくりしました。
 また、波もそんなに高くなく穏やかで、かなりの遠浅。これはけっこう安全だなと思ったけど、透明度はそんなに高くなく、本格的な海水浴をすると言う感じではありませんでした。

暖かい海に入ってご満悦


仲良しそうな中年の夫婦っぽい人達


 ビーチを見てみると、小さな小屋みたいのがけっこう建っていて、何かなと思ったらタイマッサージをしてくれる場所でした。

マッサージをする小屋みたいの

 海の塩分で小アブに刺された所が中和されたのか、そんなに痒くも無くなりました。このまま部屋に戻ったら塩でベタベタになりそうだったので、もう一度プールに入って塩分を落としてから部屋に戻りました。

 部屋に戻ってちょっとしたら係りの人が来て水などをくれました。その時に明日の天気予報が書かれた紙とチョコをくれました。

明日の天気は晴れ!気温は最高33度!!
手前にあるのがチョコレート

水も配られる

 水は何本でももらえます。今回は100円ショップで麦茶ポットと水出しの緑茶や玄米茶のパックを持ってきて、ミネラルウォーターでお茶を毎日作り、外出の際持ち歩きました。
 タイのお茶には砂糖が入っていて飲めません。伊藤園のお〜いお茶も売っていて何度か購入しましたが、タイのお茶より10バーツ以上も高かったです。


 バルコニーで水着を干したりして、カオラックの街の探検と夕食を食べに行くことにしました。もちろんホテル内でも食事は出来ますが、高額だし、せっかくなので街に行って食事をしようという事になりました。また、あさって位にシミランと言う所にシュノーケルツアーに行こうと思っていて、カオラックの街中に日本人がやっているダイビングツアーの所があるらしく、そこにも行こうという事になりました。


バルコニーに水着を干す

 車に乗ってカオラックの街に行き、日本人がやっているというダイビングツアーの会社に行きました。気さくな感じのおじさんが対応してくれて、あさってのシュノーケルツアーの相談をしました。同じ値段でゆっくりの船で行くパターンと高速の船で行くパターンがあると言われました。
 ゆっくりの船で行く場合はシミランまで3時間かかり、シュノーケルをして遊べる時間は少ないけど、高速の船で行けば1時間で行けて、シュノーケルをできる時間もたくさん取れるし、4か所くらいいろんなところを巡る事が出来るという事でした。ただし、船が速いので波とかにぶつかって船がバンバン跳ねるから、それが嫌ならゆっくりの船がいいよと言われました。私はシュノーケルがしたいので、当然高速船の方を選びました。
 ホテルまで迎えに来てくれるとの事でしたが、レンタカーがあるので自分たちが車でこの会社まで再訪すると伝えると、8時に来てくださいと言われました。サンゴ礁と熱帯魚に遊んでもらうのが楽しみになりました。

 美味しいお店を教えてもらったり、車を止める時には止められるスペースがあれば基本的にはどこに止めても構わない事、治安がいいので車にイタズラされたりすることは無いという事など、ここで過ごすうえでヒントになることを色々教えてもらいました。

 で、街をぶらぶら探検しながら、比較的お客さんが入っているようなレストランを選んで夕食を食べることにしました。

入った店

メニュー表

 お!ステーキがあるぞ!!と思い、ステーキガーリックバターを注文したら、売り切れとの事。ポークステーキなら出来るよと言うのでポークステーキなどを注文しました。あとは飲み物。

 しかし、いくら待っても飲み物すら出てきません。私たちより後に入った欧米人の客にはすぐに飲み物が運ばれていました。これはもしかして差別を受けているのではないかと怪しい気持ちになりましたが、しばらくして店の人が来て「ごめんなさーい!忘れてました」的な事を言って大急ぎで飲み物を運んできてくれました。運んできたときにもすごく謝っていたので、これは本気で忘れていたんだなと思い、別に文句も言いませんでした。

ようやく提供されたビール
シンハービールです。日本のビールよりあっさりしていて飲みやすい

タイにはそこらへんに犬がいる


私が頼んだフルーツ系の飲み物(何だか忘れた)

ポークステーキ

 食べ物も運ばれてきました。ポークステーキ。見た目美味しそうだったから期待したんだけど、肉を2枚重ねて焼いていて、触感はかなりボソボソ。ジュースで流し込まないと呑み込めない感じで美味しくなかったです。

 夫はフルーツミックススムージーにポークステーキにカレーチャーハン。私はエビヌードル。塩味であっさりしていて美味しかったです。パクチーが効いていてタイに来た実感がわきます。ビールにグラスが無く、あたりを見渡すと瓶から直接飲んでいます。
 全部で690バーツ。街の小さな店に比べ、観光客相手の高い方のお店のようでした。
 そしてセブンイレブンでポテトチップや飲み物を買いました。


 無事に食事も終え、帰ることにしました。もう真っ暗でホテルへの道がわかりづらかったですが、なんとか到着。車を降りてホテルに戻ろうとすると、カエルを見つけました。

カエル

 カエルはヒキガエル系なら毒があるかもしれないので触らないことにして写真だけ撮りましたが、南国名物、私の大好きなヤモリちゃんもたくさんいました。ホテルの壁の明かりのある所の近くに多く、明かりに集まる小さな昆虫などを食べるために明るいところに来ているようです。かなりすばしっこいのですが、私たちの部屋のドアにもヤモリがくっついていて、かなり素早く捕まえたら、うまい具合に捕まえることが出来ました。下手をしたら尻尾を切ってしまう事があり、そうなると尻尾だけグニャグニャ動いて気持ち悪いので、そうならなくて良かったです。

 「ヤーさん」と名付けて部屋の中で滞在中飼うことにしました。

捕まえたヤモリの「ヤーさん」

 部屋に戻りお風呂に入ったりして寝ました。

 到着初日でしたがプーケットからカオラックまで移動したり、2度も街に繰り出したり、蝶の採集をしたりプールやビーチで遊んだりして思いのほか疲れました。

 明日はカオソック国立公園に蝶の採集に行く計画です。

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