カオソック国立公園
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 今日はカオソック国立公園まで採集に出かけようという計画でした。カオラックからは車で1時間半位かなと読んでおり、早めに朝食をとって出発したかったです。

 6:30起床。夫の遊ぶ目的がある時の目覚めの良さに驚きます。

 このホテルでの初めての朝食という事で、どんな感じか楽しみでした。海外旅行に来ると、大抵は朝食付きのプランにしており、その場合もほとんどバイキング形式です。だけど自分はすぐに飽きちゃうんだよなぁ〜と思いながらビーチに近い建物にある朝食会場まで歩いて行きました。

朝食会場入り口

 時間が早かったのでまだあまりお客さんは来ていないようでした。とりあえず、どんなものがあるか写真に納めようと思いましたが、この先何回もこの会場で朝ご飯を食べるわけで、今急いで写真を撮らなくても後でいいやと思い、少ししか撮りませんでした。結局ホテル滞在中、ろくに朝食会場の写真を撮ることはありませんでした。

朝食会場の様子

 けっこういろんなものが置いてありました。

フルーツ
マンゴーを楽しみにしていたのですが、無いっ!

パン

 最初の朝食という事でアウトサイドの席を選びました。まだ早朝ですがすでに気温も高く、25度位ありそうな感じでした。

席に座った所からの景色

私が選んだ朝食

 ベトナムで言うフォーみたいな食べ物があり、タイでは何て言うのか知りませんが、日本で言えばラーメンっぽいものもあります。麺と具をチョイスしたら係りの人が麺や具などを茹でて作ってくれます。他にも卵料理なども頼めば作ってくれます。

麺料理コーナー


私が作ってもらった麺料理。麺がラーメンそのものの感じ


妻の麺料理の麺は白っぽくて半透明なライスヌードルみたいかんじ


瓶に入ったジュース。これが結構おいしい!
スムージーカウンターもあり、いろいろなジュースを混ぜてお好みのスムージーも作ってくれます

 朝食後、少し散歩と言うか付近の散策と言うか、そういうのをして部屋に戻りましたが、昨日の歩き疲れが結構残っていて、特に足の裏が疲れていました。

朝食後の散歩


ホテルの部屋に戻る途中。スロープも完備されている

 そして準備をしてカオソック国立公園に向かうことにしました。事前にグーグルアースとかで道の確認や木々の状況なども見ていたので、どの辺で採集したいかも検討を付けていましたが、実際に行ってみないと雰囲気はつかめないと思うので、半分上は行き当たりばったりで、蝶がいそうな所があれば車を止めて採集しようと考えていました。

へくさいカーナビを頼りに出発!

 ホテルからは最初4号線を北上していくような感じで進みます。途中で分かれ道もありますが、カーナビとipadのグーグルアースを照らし合わせながら進んでいきました。

比較的大きい木々が道路脇に生えてる


バイクにサイドカーを付けたようなやつ
かなりたくさんこういう風なバイクが走ってた

 街も何個か通り抜けていきます。街では交通量も比較的多く感じ、運転に気を遣いました。

学校付近には多くのバスが
スクールバスなのかな?

 国立公園付近は多分あまり街が無くガソリンスタンドも無いので、入れれるところで入れようと思い、ガソリンスタンドを見つけて給油しました。
 給油が終わると係りの人が300バーツだというので支払いました。でも何リッター入れてくれたのかもよくわからず、もしかして少しぼったくられたかも?と思いました。でも燃料メーターでは半分以上残っている状態だったので、20リッター位かな?1バーツ4円で計算しても1200円位なので、まぁこんなもんか。

ガソリンスタンドにて

 国立公園付近に近づいてくると予想通り山っぽい感じになって街はあまりなく、あってもかなり小さい街というか、集落っぽい感じです。象が歩いていたりもします。


 ちょっとした峠みたい所があり、そこを登り切って下りに差し掛かって少ししたら、とても綺麗な景色が目に飛び込んできました。写真を撮りたくなり、いったん車を止めて景色の撮影をしました。

景色


凄い形の山。ほとんど80度位の斜面の場所がある

 ここまで車でやってきて、蝶の採集が出来そうな場所を探しながらのドライブでしたが、自分は運転に集中していたので、あまり頻繁にわき見をして運転できず、もしかしたらよいポイントを見逃していたかもしれません。だけど印象としてはヤシのプランテーションがやたら多く、これじゃぁ蝶も少ないだろうなと言う感じ。いてもごく一般的なシジミ類とかシロチョウ類かな?
 なので、途中で採集することもなく、カオソック国立公園のビジターセンター付近までやってきてしまいました。寄り道をしなかったせいでけっこう早く着きました。

ビジターセンター付近
けっこう犬が多く、道路に寝そべっている
車が近づいても逃げない

 ビジターセンターの少し手前で車を止めて、網を持って歩いてみることにしました。まだ9時台だったと思いますが、朝露が取れておらず、けっこうビチョビチョでした。

蝶を探して歩く私

 そうするとちょっとした草原みたいな所があり、ここで採集してみようと思いました。あまり数は多くないけど、他に良い場所もなさそうだし。

セミとハチを合わせたようなでかい虫も飛んでいた。

 初めて見る蝶もいましたがボロが多く、たくさん採集することは出来ませんでしたが、それでも10頭以上は採集しました。黙っていても汗だくになるのに、蝶を追いかけるともうビショビショです。でも真冬の北海道を抜け出し、こういう暑いところを求めていたので、この汗だくが嬉しかったです。

ハイビスカスみたいな花も咲いていた
 国立公園入口には小奇麗なコテージの宿泊施設が何軒もあり、商店やマッサージのお店もありました。
人通りも多く、あるコテージの敷地では親子連れが一緒に蝶を探してくれました。奥では大きなヤシの葉を引きずって運んでいる人も。
 ちょっと歩いただけで汗だくです。
 昨日はちゃんと化粧をして日焼け止めを塗っていたのですが、あっという間に汗がしたたり化粧どころではありません。
この日から帰国までノーメーク+日焼け止めで過ごしました。


草原っぽいところで採集する私

 ある程度採集したところで、今度は写真撮影をしたくなりました。一旦車に戻り網をカメラに持ち帰ることにしました。

一旦車へ。背中がもう汗だく
緑茶を1リットル用意したのに、あっという間に飲んでしまいました

 車に戻り網をしまってカメラに持ち替え同じ草原に来ました。10時を過ぎていたのか、蝶の数も多くなっていましたが、とにかくなかなか止まらない。止まったと思って近づいても警戒心が強くあまり近づいて写真が撮れない。そして暑くて汗だくになり集中力も切れかかり、あまり良い写真は撮れませんでした。

草原で撮影した蝶の写真


この蝶はかなりの数いたけどほとんどボロだった

 この場所での採集や撮影はこんなもんかなと思い、ビジターセンターみたいのがある場所に向かいました。ここで料金を支払って国立公園に入って行きます。

 公園入口で60B。ビジターセンターで一人300B。外国人料金のようですが、300Bあったら料理3品にビールと飲み物を注文できます。高い。

 数日前、対馬先生と二人でグーグルマップを見ながらカオソック国立公園は採集してもいいんだろうか?という話になりました。自分もネットで検索して見たりしたのですがいいのか悪いのかわかりませんでした。そこで、料金を支払う所に網を持参していき、もしダメなら何か言われるだろうという作戦で、何も言われなければ採集してもいいという事だろうなという理解にすることにしました。

 黙って網を持ってビジターセンターの料金支払いの所に行きお金を払いました。何も言われなかったので採集OKなのかなと思いちょっと嬉しくなりかけた瞬間に係りの人が私の網を指差して何か言いました。きっと、「それは何に使うんだ?」的な事だと思います。

 私は「バタフライキャッチ!」と言いました。すると係りの人は2,3秒おいて「ノー!」と言いました。ダメだったか・・・。と思いつつ、念のため「バタフライキャッチ、ノー?」と聞き直してみたら、やはり「ノー」と言われました。がっかり。

 しょうがないので車に戻りまた網をカメラに持ち替えました。写真撮影なら文句言われないだろうということで。

 ビジターセンターから進むとちょっとした林道のようになっているのですが、歩いて行けば滝があるらしいです。とりあえず滝の所まで行ってみようかという事になり、妻と二人で歩きだしました。

ビジターセンター?


こんな感じで薄暗い場所が多い

 林道のような所を歩いて行くのですが、いったいどこに滝があるのかわかりません。入り口の所に地図が書かれていたのですが、真面目に見ませんでした。
 ただ薄暗い林道を二人でテクテク歩き、少しアップダウンもあったりしてすぐに足の裏が疲れてきました。ちょっと開けた所に出ると少し蝶の姿も見られましたが、変な鳴き声のセミが印象に残っています。

歩く私。汗用のタオルをよだれかけのように装着している

 蝶の写真撮影のチャンスがあれば撮影も試みましたが、そんなにたくさんは見られませんでした。

チョウ

 綺麗な青い目のシジミがいました。例えばこいつを採集して標本にしたとしてもこの綺麗な目の色は残せません。生きているからこその美しさなのです。

青い目の綺麗なシジミ


コチャバネセセリみたいの


尾状突起がある白黒のシジミ


ウラギンシジミみたいの


オレンジ色のタテハ


シジミ


シジミ

 しばらく歩いていたのですが、帰りのことも考えると足の疲れがひどく、滝に到着することなく引き返すことにしました。歩いている最中、何組もの人達とすれ違ったりしたのですが、この人たちは滝まで行ったのかな?と思いました。

 3人位の外国人がなにか揉めているような場面にも出くわしました。私は揉めているようには見えませんでしたが確かに何か言い合っています。妻は「揉めてるよ」と言っていましたが、揉めている所のすぐ近くに蝶が止まったりして、自分は揉めている人たちを無視して蝶の撮影をしました。

 とても濃い顔をしている二人組の男の人が大きな声で言い合っています。その間で夫は蝶採り。はらはらして見ていました。その後、連れと思われる女性やおじさんが来て言い合いもおさまりました。
 揉めている間で蝶を探す・・・。凄い光景でした。

 そして炎天下の中30分以上の距離を歩いても、滝は見えません。戻ることも考えてリタイアし、引き返しました。滝までの遊歩道入り口で名前を書いたのですが、私たちが一番早く戻っていました。距離も書いていないし、いったい何キロ歩いたら滝に着いたのでしょう。二人で660B。高い支払の割には得るものがなかったです。

 結局1時間以上かけてカオソック国立公園まで来たはいいけれど、ろくに採集も出来なかったし、撮影もそんなにできませんでした。南国特有の蝶が多い環境は見つけられませんでした。

 次に、国立公園にある湖みたいのを見に行くことにしました。車の外気温系は34度になっていました。

外気温系が34度を表示している。実際は35度までになった

 お昼ご飯を食べようかどうしようかと言う話にもなったのですが、ちゃんとしたレストランみたいのも無かったし、自分はちょっと時間がもったいなかったのでお菓子を食べてお昼ご飯替わりにすることにしました。朝食もかなりたくさん食べたのでお腹がそんなにすいていないというのもありました。


 途中1カ所位で採集も試みてみましたが、やはりそんなに成果は出せません。とにかくどこに行ってもヤシのプランテーションです。それにどこに行っても人がいます。タイ語も全く分からないまま、変な日本人が一人で大きな網を持って現れたらきっとビックリされるだろうなとか思うと、なるべく人がいないような所で採集したいのですが、ほんとにどこにでも人がいます。

お昼ご飯替わりのポテチ

 妻が行きたかったという湖へはかなり道を間違いながら行きました。途中検問みたいのがあり、「パスポートを出せ」と言われた時には焦りました。妻はパスポートをホテルに忘れてきていたらしかったので。
 「パスポートはホテルにあるんです」的な事を言うと、そのまま通してくれました。

 財布に300Bほど入っていたのですが夫が「足りない。心配だ」と言い、途中小さな街で銀行を探しました。地図ではあるはずなのに見つかりません。小さな商店に入り、女性にiPADの翻訳で銀行の場所を聞きました。やっと銀行を見つけ「エクスチェンジ、プリーズ」と言ったら「パスポート」。がが〜ん。両替できませんでした・・・。

 なんとか湖の所に到着しました。ダム公園のようになっていて、小学生みたいのとかいろんな人が来ていました。
 展望台みたいのがあったのでそこまで行ってみることにしました。

展望台っぽいところ

 上まで行こうとすると、スロープになっている部分と、スロープ+階段的なのがありました。
 坂を上がって2段の階段、そしてまた坂。このシステムは日本では見たことがありません。
 これなら全部階段にした方がいいんじゃないの?と思いました。

2段の階段+坂の組み合わせ

 なんかの蝶がツツジっぽい花に来ていましたが、小さいカメラしか持ってこなかったのでろくな写真にはなりませんでした。

ツツジっぽい花

 展望台からはとても綺麗な湖の景色が見られました。かなり大きめの湖のようです。

チャオラン湖です。映画アバターの世界のようだと言われています。本当ならボートで一日かけて湖を見学するのですが、慌ただしく動いているのでボートは無しです。
 ここに着くまで、私のナビもあやふやで、ずいぶん迷ってしまいました。

カオソック国立公園の湖

 ここでカオラックに引き返すことにしました。帰る途中もどこかいい場所がないかと思いましたが、特に良さそうな場所が見つけられずそのままホテルに戻りました。

 汗を流すためにプールと海でひと泳ぎ。ホテルで両替したのですが、街よりレートが良かったです。

 ホテルに戻るともう夕方。カオラックの街に夕食を食べに行くことにしました。

 道路脇の車を止められそうな場所を見つけ、そこに車を止めて降りると、すぐ横で屋台が出ていました。何かの肉が重なっていて、おばちゃんがそれを長い包丁みたいので削り取っています。なんとなく美味しそうに見えたので、1つ買ってみることにしました。80バーツでした。

おばちゃんが肉をこそぎ取っているところ

 こそぎ取った肉をクレープみたいのに置いてケチャップとかマヨネーズとかをかけます。

マヨネーズをかけているところ

 出来上がったのを早速食べてみました。

食べる瞬間

 一口食べた瞬間、「うまっ!」

 これはかなりうまいです。おばちゃんありがとう!!

 数年前のタイ旅行も含め、こんなに美味しいのは初めてかもと思いました。妻に「うまい!」と言うと、妻は

 「トルコ料理だけどね・・・」とポツリ。

 え??これタイの料理じゃないの???

 「ケバブっていうトルコ料理だよ」だって。

 なーんだトルコ料理なのかよ。でも美味しい。妻も食べましたが「ちょっと味付けが濃い」と言っていました。

 お昼ご飯を食べてなかったので、このケバブで少し落ち着きました。なのでカオラックの街を少し見て歩くことにしました。いろんな店があります。

水着とか売ってるところ

 スーパーがあったので入ってみました。飲み物とかがいくらくらいなのかでここの物価が大体わかります。

ファンタ12バーツ(4円計算で50円弱)


シンハビール


350ml位のが38バーツ
4円計算で150円位

 日本と比べ、ちょっとだけ安いんだろうか?だけど、すごく物価が安いとは感じません。リゾート地のスーパーだからだろうか?

 ビーチリゾートだからということもあり、海で遊ぶ用の浮輪みたいのとかを売っているお店もありました。

海水浴屋さん

 ちょっと小奇麗な建物に、果物屋さんがありました。マンゴーは1kgで100バーツ。これは安いと思ったけど買いませんでした。

マンゴー

 すごい臭い果物も売ってました。これは買う気になりません。


この画像の左上の茶色っぽい果物を買った。名前忘れた。
ライチ

 すぐにまた足の裏が疲れてきて、そろそろちゃんと夕食にしようかという事になり、店を見て回り、けっこう混んでいるような店に入りました。そして、色々注文しました。

チャーンビール


ジュース


春巻き


何だっけこれ?
豚肉のオイスターソース炒め


マッサマンカレー


フライドライス(チャーハン)

 好きなように頼んだはいいけど、実はどれもかなり盛りが良くて、上の画像のチャーハンなんかは2合位お米を使ってるんじゃないかと言う感じ。頑張って食べたけど、どうしても食べきれなくてかなり残してしまいました。
 お金を払う時、店の人に「どれも多すぎ!」的な事を言いました。

 メニューを見た時、1品200B位で高いな〜と思いました。でも出てきた料理がどれも2人前以上あり、注文しすぎです。
 二人とも満腹になり敗北。


海産物を焼くところもあった

 かなり満腹になりました。そのままホテルに戻りました。昨日と同じところにまたカエルがいました。

カエル

 明日は一日がかりでシミラン諸島にシュノーケリングツアーに行きます。カオラックの街中にある日本人がやっているツアー会社に8時までに行かなければならないので、早めに寝ることにしました。あと、部屋で買おうと思っていたヤモリの「ヤーさん」ですが、餌が無くて可哀想になったのでバルコニーから逃がしてあげました。

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