ホーチミンからニャチャンまで

 ホーチミンに無事到着し飛行機から降りた瞬間、南国に来たと感じました。もワッとした生暖かい空気と独特の匂いです。
 荷物を受け取り、空港を出るとホテルまでの迎えの車が来ていました。ホテルまではウィーさんというベトナムの女性が連れて行ってくれました。車に乗り込むまでの間、妻は100ドルをドンに交換しました。ここ数日、少し円安が進んでいたので、円をドンにするかドルをドンにするか悩みましたが、とりあえずドルを交換しました。(700ドル位持ってきていました)


迎えの車には私たち夫婦以外、二組の日本人夫婦が乗り込みました。
 ホテルまでは車で数分でしたが、ウィーさんが「ベトナムはバイク天国だ」などの話をしてくれました。日本語での案内でしたが、自分はちょっと聞き取りにくかったです。
 迎えに来てくれた車はベンツのワゴンでした。ホテルに向かうまでの間だけでもバイクがやたら多い事に気付きました。無秩序に多くのバイクが走っているように見えて、とても危ないと思いました。
空港前の道路にはバイクが1台もいません。バイクが多いと言われているけれどそうでもないのかな?と思ったのですが、幹線道路に出たとたんバイクの波。絶対運転できないし道路も渡れない、この先歩くことが出来るのだろうかと感じました。

空港から出たところ

 今夜宿泊するのはモーベンピックと言うホテルです。5つ星の高級ホテルですが、ほぼ寝るだけのための宿泊です。もったいないような気もしました。私たちともう一組の夫婦がここのホテルに宿泊。
ホテルの部屋の様子。左写真のブラインドのような部分の奥にはバスタブなどがあります。

 部屋についた時間はもう12時過ぎだったのですが、自分は嬉しくてちょっと外に出てみたくなりました。ジュースでも買って来ようと妻にお金をもらい、一人で外に出ました。
 外に出た瞬間、一人のおばさんが寄ってきました。「しまった、客引きだ!」
 そういえばバンコクで泊まった時にも一人で外に出たらあっという間に客引きに捕まったのですが、その時のことをすっかり忘れていました。
 最初、ぼったくりタクシーの客引きかと思いましたが、どうやらマッサージをしないか?という客引きだったようです。このおばさん、とてもしつこくて、NOと言っても付いて来ます。なので、

英語で
「ジュースを買いたいから店を教えてくれ」と言うと、道路の向側の店まで連れて行ってくれました。バイクが凄かったんだけど、このオバサンのおかげで道路を渡ることが出来ました。

 ジュースを2本買い、ホテルに戻ろうとしても逆方向を指差して

「マッサ、マッサ」
と言います。

マッサージの事のようです。自分は
「妻が部屋で待っているし、もう疲れているから寝たいんだ」

と言っても放してくれません。
服をつかまれ「どこの国の人だ?」
と聞いて来るので「中国人だ」と言うと、OKと言って中国語で話しかけてきました。

当然何を言っているかわからないので、

「本当は日本人だ」と言いました。でも日本語はわからなかったようです。

 おばさんを振り切り、一人で道路を走って渡ると、おばさんもついて来ます。そして

「セクシーヤングガールマッサージ、5ドル」
と言いました。

 えっ!?「セクシーヤングガール?」
と聞くと、おばさんはにっこりうなずきました。

一瞬引っかかってみたくなりましたが、そんなことに引っかかったら妻に怒られるので、

「セクシーヤングガールは嫌いだ!」と言うと、

「じゃぁ、私みたいなオバサンさいいのか?」と聞かれたので、

「そうだ」
と答えると、おばさんが

「じゃぁ、私がセクシーマッサージをしてあげる」
というような事を言いました。

こんなデブったおばさんにセクシーマッサージを受けるのはゴメンですので、

「俺はホモだ」
と言いました。

それでもオバサンは放してくれないので、強引にホテルまで向かうと、おばさんが

「ここで20分待っているから、ジュースを部屋に置いて戻って来い」と。

「戻ってこないよ、どうもありがとう!あなたももう寝なよ!!」
と言って強引にオバサンの手を放してホテルに逃げ帰りました。

ベトナムに着いていきなり客引きに捕まって面白かったのと、セクシーヤングガールがどんなセクシーヤングガールだったのかとても気になってしまいました。
「セクシーヤングガール」というフレーズが気に入った夫。旅行中ずっと言っていました。

買ってきたジュース

 左側のは炭酸飲料。とても甘い味でしたが、とても美味しかったです。右のはトウモロコシミルクと言う感じ。トウモロコシの絞り汁とミルクと砂糖を混ぜたような味なのですが、これまで飲んだ事の無い味で面白かったです。
 ちょっと「これは日本で売ったら儲かるかも」と思っちゃいました。
コーンスープに砂糖を入れた味です。その後探したのですが最後まで出会うことがありませんでした。

 そのまま入浴して就寝し、朝を迎えました。
 6時に起きて部屋の窓から外を見ると、昨夜は暗くて全く分からなかったけど街の様子が見えました。

部屋の窓から見た景色

 ホテルの朝食を食べに行く事にしました。色々な人の旅行記を読むと、ここのホテルの朝食の評判がとても良かったので、楽しみです。ベトナムに来て初めての食事です。朝食会場に向かいました。

 朝食会場ではたくさんの料理が並んでいてとても凄かったです。全部写真で撮ろうかとも思いましたが、あまりの多さにやめました。下の写真は並んでいた料理のほんの一部です。これらの他にたくさんのパンやジュース、料理人が直接作ってくれるコーナーなどもあり、すごく充実していてびっくりでした。
 
並んでいた料理の一部

自分たちが選んだ料理

 それほどお腹がすいていなかったのであまりたくさん食べることが出来ず残念でしたが、初めてベトナムのフォーを食べました。予想していた範囲内の味ではあったけど、スープに旨味があり、とても美味しかったです。今後、朝食では毎日フォーを食べました。
お兄さんがフォーを作ってくれたのですが、カウンターにたくさんの調味料が並んでいます。何を入れて良いのかわからず身振り手振りで味付けを教えてもらいました。たくさんの種類のフルーツが並び、フレッシュフルーツジュースも何種類もあり、贅沢な朝食でした。

 朝食後、11時に迎えが来てまた飛行機に乗りニャチャンに向かう事になります。まだ少し時間があったので、妻とホテル周辺を散策してみる事にしました。
私の予定ではホーチミンの中心部までタクシーで移動し洋服を作ろうとたくらんでいたのですが、観光地から離れたホテル周辺を歩いてベトナムの人たちの生活を見るのも良いかな、と散歩に同行しました。
この散歩の時間が一番ベトナムを感じることが出来ました。

 天気は良く、もうかなり暑いです。ついさっきまで寒い北海道にいたのに、今は立っているだけで汗ばむような所にいるのが嬉しくてたまりませんでした。
 ホテルのロビーから外に出るとすぐ右側にBMW屋さんがありました。ちょっとびっくりしました。道路に出てみると、通勤ラッシュのたくさんのバイクや車が走っていますが、高級車もたくさん走っています。思っていたベトナムの印象とは随分違います。メルセデスならEクラス以上がほとんどで、A,Bクラスはほとんど走っていません。BMWなら5シリーズ以上、Audiは少なかったけどそれでもA6以上、その他ポルシェなども結構走っています。ベトナムってこんなに裕福だったの??
 ちょうど通勤の時間帯だったのか、とにかくバイクが多いです。そしてここは幹線道路のようで、信号があり、赤になると下の写真のようにバイクだらけになります。とにかく凄いです。
渋滞ではなく波のようにバイクが流れていきます。それもスムーズに。でもどうやって道路を渡るの???
標識もありましたが車線によって走れる車の種類が違うと言うことでしょうか?
路上でやっている屋台?のような感じでフォーが売っています。地元の人はこういう屋台でフォーとかを買って道端で食べたりしているようです。ちょっと興味があったけどホテルの朝食をたべたばかりでお腹いっぱいだったので買いませんでした。
街中にたくさんの屋台があり、道端の椅子と小さなテーブルで男の人たちが新聞を読みながらコーヒーを飲んでいます(女性はお茶をしていません)。あまり観光客が来ないせいか私たちが歩いているとじろじろ見られました。
道路を渡るのも必死です。この散歩で道路の渡り方を学びました。
食べ物屋(屋台も)、花屋、カーテン屋が日本より多く感じます。
同じく路上で何かの肉を焼いているようです。何の肉かはわかりませんでした。
バインミーと呼ばれるフランスパンのようなもので作るサンドイッチです。これもベトナムの定番のようです。
扇風機屋さん?
幹線道路からそれて線路脇を歩いてみました。細い道路なのにバイクが猛スピードで突っ込んできます。そういえば幹線道路と線路が交わっているところでは遮断機が無くて、汽車が来たら係りの人が幹線道路にバリケードを作って車を通れないようにしていました。
線路脇の住宅にいた犬。とても可愛く写真を撮ろうとしたらカメラ目線でポーズを取ってくれました。撫でようと思ったんだけど妻に「ダメだよ」と言われ、諦めました。
 
線路脇には住宅がびっしりです。外に出て朝食を食べている人も多かったです。線路脇で生きているニワトリを捌いている所や、線路脇に生えている草をむしってフォーに入れて食べている人などを見ることが出来ました。ホーチミンの郊外で普通に暮らしている人の生活を垣間見ることが出来てとても楽しかったです。
途中、肩に落花生を担いだおじさんに出会いました。一度追い越した私たちに追いつき「買わないか?」みたいな様子だったのでおじさんの持っていた空き缶1杯分の豆を袋に入れてもらいました。値段を聞いてもわからないので財布に入っていた一番小さな紙幣1万VND(40円)を渡したら「こんなにくれるのか?」という顔をして更に袋に入れようとしたので「これだけでいいです」とお互い通じない言葉でやり取りをしました。
今回の旅行では英語を使う人はホテルや観光地で働く人たちだけで(ひどく訛って聞き取りづらい)、タクシーや普通のお店ではベトナム語のみでした。こちらも英語ができないのでベトナム語の本を片手に気楽に楽しんでコミュニケーションを取っていました。
 ちょっとした遊園地みたいなところがあって、まだ朝早くてやっていなかったんだけど、遊具のイラストが可愛くなかったので撮影しました。
 ホテルの向いにはスバルの自動車屋さんがありました。レガシィの2.5GTが15億7千5百万ドンです。
 日本円に換算すると約630万円!かなり高いです。
ベトナムは海外からの輸入税が高く、ブランド品も日本と変わらない値段でした。

 約1時間ほどプラプラ散歩して街の様子を観察し、とても楽しかったです。気温も朝なのに25度以上はある感じで、日差しを浴びてけっこう汗だくになりました。こういうのを求めてベトナムに来たので、暑くて疲れたけどとても嬉しかったです。

 ホテルに戻り、出発の準備をしてロビーに集合。迎えの車に乗り10:30にホテルを出発しました。
 空港はホーチミンに到着したときの空港とは違う空港のようでした。ウィーさんから飛行機に乗る方法を伺い、自分たちでチェックインをして荷物を預けました。ニャチャンまでは国内線だったので、それほど手続きは大変ではありませんでした。
 飛行機は12:20発なのですが、少し時間があったので売店などを見たりしながら過ごし、空港内の喫茶店のようなところでアイスを食べたりしながら出発を待ちました。

何だか忘れたけど2段アイス。日本円で350円。高い
ミルクとココナッツ味。ミルクだけって言ったのに2コ入れられました。

 時間になり、飛行機は無事に出発しました。
 飛行機に乗っている間は寝ていた時間が多かったのですが、飛行時間も1時間ほどだったのですぐにニャチャンの空港に到着しました。
乗客はベトナム人(ニャチャンはハネムーンに人気)と白人がほとんどで日本人は私たちと同じホテルに泊まった夫婦だけです。彼らはビンパール島に宿泊です。その後ホーチミンに戻るまで日本人に会いませんでした。
 
 ニャチャンに到着すると、空はどんより曇っていて、先ほどまで雨が降っていた様子でした。荷物を受け取り、ホテルの迎えの車に乗りました。今回宿泊するシェラトンホテルまでは約40分ほどかかると言われましたが、車窓の景色を見ながらの移動です。
ホテルに向かう車窓からの写真
 
 今回ニャチャンで宿泊するのはシェラトンホテルです。海岸沿いにあり、全室オーシャンビューという事で、とても楽しみでした。自分たちでチェックインを済ませ、9階にある部屋に行きました。
2010年に開業し、まだ新しく街の中心部にあり買い物や食事にとても便利でした。高い建物なのですぐに見つけることも出来ます。ホテルの人たちも親切で外出するたびに「どこにいきますか?タクシーは呼びますか?」と必ず声を掛けてくれます。
宿泊した部屋。左の写真のベットの奥はガラス張りになっていてバスルームがあります。写真ではカーテンをしていてバスルームは見えません。右の写真の左側のカーテンの外は小さなバルコニーになっています。

 バルコニーから外を見ると海やニャチャンの町、そして、ビンパール島も見えます。
ホテルの部屋からの眺め

前に戻る        次へ進む