ニャチャン2日目 ビンパール島
(1/6)

 朝、目覚めると天候は回復しておらず、雨が降っていました。がっかりです。バルコニーに出てみましたが、雲の流れは速く風もあります。ビューッと風が吹いて雲が吹き飛んでくれないかと願ったのですが、ダメでした。
夜中、波の音なのか風の音なのか轟音がホテルの部屋まで聞こえてきていました。
 今日は午前中に蝶の観察に行き、午後からは蝶の監察に行こうと思っていた場所の近くにあるIResortという泥温泉に行く計画を立てていましたが、蝶の観察はダメそうです。なので、泥温泉だけ行こうかと妻に提案しましたが、やはり泥温泉は蝶の観察とセットがいいというので、ビンパール島という所に行こうということを決め、まずは朝食に向かいました。
 このシェラトンホテルニャチャンでも朝食はバイキング形式。そして、モーベンピックホテル同様、たくさんの食べ物が並んでいました。
色々な旅行記を読んでいると皆さんこの朝食を絶賛しています。確かにたくさんの種類があり、注文を受けてから作ってくれる物もありとても充実しています。

フォーのコーナー
注文すると作ってくれる

ミスドのポンデリングみたいな味のやつ
モチモチして甘くてとても美味しかった

たくさんのドーナツ

サラダコーナー

私の朝食

妻の朝食

 たくさんの料理、フォーや卵料理はその場で調理人が作ってくれます。卵料理なら目玉焼きにするか、スクランブルにするかオムレツにするかなどを注文し、ベーコンや野菜の細切れ、チーズなども好みに応じて入れてくれます。
フォーは毎日違っていて、この日は生の野菜(香草や草っぽい物)が入り牛肉がメインでした。
クレープ、パンケーキ、ワッフルも焼きたてです。


 朝食後、ちょっとロビーによって写真などを撮りました。

ホテルのロビー
クリスマスツリーが飾ってあるんだけど
暖かい気候なので何か違和感あり

絵がたくさん飾ってあり売っていた
ベトナムの画家の油絵らしいんだけど
はっきりいって上手ではなかった

 部屋に戻り、ビンパール島に行く準備をしてロビーに行くと、従業員の人が来て

「タクシー呼びますか?どこに行かれるのですか?」

と、聞いてくれました。
この人、昨日私達を空港からホテルまで連れて来てくれた人で、とても親切にしてくれました。

「タクシーをお願いします。ビンパール島に行きたいです」

と言うと、インフォメーションまで連れて行かれました。ここでビンパール島へ行くチケットを購入できるようです。
ビンパール島に渡るにはゴンドラに乗っていかなければならないのですが、ゴンドラ料金とビンパール島の入場料で二人で90万ドン(約3600円)でした。
ビンパール島はその島自体がレジャーランドみたくなっていて、海で泳げたりプールやウォータースライダーがあったり、水族館や遊園地もあるようです。

 チケットを購入し、タクシーに乗ると、係りの人が行き先を伝えてくれ、自分たちは何も言わなくてもタクシーはビンパール島へ行くゴンドラ乗り場まで連れて行ってくれました。10分か15分くらいタクシーに乗って11万5千ドン(460円)でした。
 ビンパール島のゴンドラ乗り場には左の写真のようなモニュメントがあったり、ペンギンの可愛くないゴミ箱があったりしましたが、観光客のような人たちで結構混んでいました。外国人よりベトナム人の若者が多いです。みんなゴンドラ乗り場前で写真を撮ったりして楽しんでいました。

 ゴンドラ乗り場では手荷物チェックもあったりして「飛行機に乗るんじゃないんだから」と思いながらも、チェックを受け、列に並びます。ゴンドラは8人くらい乗れそうな大きさなので、自分たちの乗ったゴンドラには、他に数人の人が乗り込みました。

 一緒に乗った人たちはベトナムの人っぽかったのですが、何故か同じ服を着ています。もしかして同じ会社の人たちで、社員旅行か何かなのかもしれません。この人たち以外にも大勢の同じ服を着たベトナム人っぽい人たちがいました。

 一緒に乗った人たちは私たちの事に興味津々のようですが、英語がほとんど通じません。

 それでも持ってきた「指さし会話帳」(右写真で手に持っている緑の本)を使って少しだけコミュニケーションを取れました。

 ゴンドラに乗っている15分間くらいの間にけっこう仲良くなって、ゴンドラを降りた直後にみんなで記念撮影もしました。
写真を撮る時、なぜか女の子が私の背中を撫で回していました・・・。
 けっこう良い思いでになりました。

ゴンドラからの眺め

女の子とピース

みんなで記念撮影

 ゴンドラを降りた所には遊園地がありましたが、私はなにもやらず、妻はメリーゴーランドに乗って喜んでいました。雨が降ったり止んだりするような天気ですが、気温がまずまず高いので半袖でも十分です。
メリーゴーランドの動物の顔が不気味で子供も泣いています。普通白馬などですがなぜかパンダがいたりイルカがいたり・・・。大人がたくさん乗っていました。

メリーゴーランドに乗る妻

トラ(可愛くない)

タツノオトシゴ(可愛くない)


中にはこんな怖そうな乗り物もあって、ちょっと乗ってみたかったんだけど、乗っている人たちの悲鳴は聞こえるし、妻も「絶対乗らない」とかいうので、自分もおじけづいて乗るのをやめました。

 遊園地から少し離れたところには水族館もあるようなので、そこに向かう事にしました。歩いている途中、マッサージのチラシを配っている人がいて、チラシをもらいました。あとでここでマッサージをすることになります。
チラシにはBackmassage VND250,000 30minとあります。Backって背中?1000円ならお試しで良いかも。

 水族館に向かうまでの道では、また変な人形とかがあったりして面白かったのですが、どれもこれも可愛くなくて。でもそれが面白い。

 

はりつけ?

水族館出入り口
 
水族館は妻が言うには「他の人の旅行記を見る分にはあまりたいしたことはなさそうだ」という事でした。が、遊園地の乗り物もタダだし、水族館に入るのもタダ。せっかくなので入ってみましたが、これが意外と楽しかったです。

サメの歯の所の骨(作り物)

カメラ目線の魚

 上右の写真のように、水中トンネルのようになっている場所があり、下のところがエスカレーターみたいになっていて自分で歩かなくてもどんどん進んでいってくれます。回転寿司のベルトコンベアの巨大版って感じで、自分たちが寿司になって、魚に見られているような気持ちになりました。大きな魚やエイ、サメなどもいて、とても楽しかったです。
頭の上を亀が泳いで行きます。天気が悪くて泳げなくてもこれで満足できそうです。

 水族館を出て海に向かいました。海に向かう途中、また色々なものを見つけました。
 

サル(可愛くない)

タツノオトシゴのシャワー

 天候は曇り。時折雨も降る感じでしたが、自分はズボンの中に水着を着用して来ていたので、ちょっと海水浴には寒そうだったんだけど泳ぐ事にしました。白人の子供やお母さんのような人も海に入っていたので大丈夫かな?と思って。
海に入っていると言っても3人。

 でもやっぱり海は寒かったです。寒かったけどここまできたら意地でも海に入ってやると思いました。上半身を水に入れるのがかなり辛かったけど、入ってしまえばなんとかなりました。遠浅の海で、顔は水につけませんでしたがかなり遠くまでいけたし、ちょっと平泳ぎをしたりして20分か30分位遊びました。妻はもちろん海には入らず、まったりとしていました。
意地で海水浴する私





妻がまったりとしている時にペンギンのゴミ箱に食べられそうになっていた鳥を見つけた

 海から上がると反対側はプールがあります。波の出るプールやウォータースライダーなど、子供たちが遊んでいます。今思えばウォータースライダーやってみても良かったかなと思うのですが、妻が寒がっていて水に入らないので、いい年のオッサンが一人で子供たちにまぎれてウォータースライダーをするのもちょっと恥ずかしくてやめました。そのかわり、波の出るプールに入りました。
流れるプールがあり1周に30分かかり、そこにはトンネルやディズニーランドのジャングルクルーズのような動物も出てくる、と旅行記に書いてあったのでとても楽しみにしていました。でも・・・そのプールに足をチョンとつけただけで鳥肌が立つぐらい真水でした。ここで楽しめたのは今のところ水族館だけです。

波の出るプールで遊ぶ私

ウォータースライダー(いろんな種類があった)
波のプールで夫の写真を撮り、その後ウォータースライダーから降りてくる人を眺めていたら「無いっ!デジカメが無いっ!どこかに置き忘れたかも!!」今まで小さなデジカメで記録を撮っていたのでもう頭の中はパニックです。今まで歩いてきたところをたどっていくと、波のプール脇のテーブルに置いてありました。良かった〜〜。監視員のおじさんが私の様子に気付き、にっこり笑ってくれました。置き去りにすると一瞬で無くなると思い込んでいました。

鼻から水が出てくるシャワー。まるで鼻水・・・。
 無事にデジカメを発見し、昼食を食べる事にしました。何箇所かに昼食を食べれるようなところがあり、今回はファーストフードを食べてみる事にしました。
 
ファストフード屋さんと注文した食べ物。合計1万ドン(400円)安いけど味が無い。生野菜は危ないと妻が言うので食べないで捨ててしまいました。
 昼食を食べながら「晴れないなぁ〜」としかめっ面の私。ニャチャンに来てまだ一度も青空を見ていません。

 本当は太陽を浴びて日焼けしながら青い海で泳ぎたかったんだけど、ちょっと寒い中、無理して鉛色の海に入って泳ぎ、期待していたものは得られませんでした。

 昼食を食べてから来た道を戻り、先ほどチラシを受け取ったマッサージを体験する事にしました。ベトナムはマッサージも有名です。
 色々コースがあり、足のマッサージを選ぼうと思ったのですが、お姉さんが全身コースを勧めてきます。まぁ全身コースでもいいかということになり、いいなりのまま全身60分コースをしてもらうことにしました。

 この時私は上の写真のようなシャツを着て、海パンを履いている状態でしたが、シャツを脱ぐように言われました。シャツを脱ぐと海パンも脱ぐように言われました。
 え?海パンも脱ぐの?というジェスチャーをお姉さんにすると「そうだ、早く脱げ」というような感じだったので、脱ぐ事にしてお尻をペロンと出すとお姉さんが大きな声で

「ノーーーッ!」

と言いました。だから「脱ぐの?」って聞いたじゃん・・・。

お姉さんは自分が履いていた海パンをただの半ズボンと思っていたようでした。

なんだ、素っ裸になってセクシーヤングガールのマッサージじゃないのかと思ったけど、お姉さん自体がセクシーヤングガールではありませんでした。

 ベットにうつ伏せに寝かされ、妻も隣のベットに寝かされ、それぞれ一人のマッサージをする女の人が付いて背中にオイルを塗って首から背中から腰から足までマッサージをしてくれました。けっこう気持ちよくて、特に結構歩いたせいで足が疲れていたので、足のマッサージはかなりいい感じでした。オイルを塗られてマッサージされると、しばらくするとマッサージしている人の手がかなり熱く感じました。
 結局海パンも下げられ、半ケツ状態でマッサージを受け、気持ちよくてだんだん眠くなり眠ってしまいました。
 1時間コースでしたが、もうちょっと長くやってもらいたかったくらいです。

マッサージを受けていると横から「グッ!ぐぐっ!グオっっ〜〜!!」と夫のイビキが。マッサージの女性も笑っているし、部屋の外でフットマッサージを受けている人たちに聞こえるほどの音です。でも今回はいろいろなマッサージを受けることも目的だったし、眠るほどリラックスして悪天候も忘れてくれるのなら安いもんだ、という魂胆にはまってくれました。

 一通りビンパール島で遊んだので。2時頃ホテルに帰る事にしました。
 帰りもまたゴンドラに乗って帰りましたが、一緒に乗った人と話をする事はありませんでした。
ゴンドラからの眺め

 ゴンドラを降りてタクシーに乗りホテルの部屋に到着しました。ちょっと疲れたので一休みしました。自分はバルコニーに出て空を見ました。厚い雲に覆われており、全く晴れそうな気配がありませんでした。明日一日と、あさっての午前中しか時間が無いのに青空が全くでないことが悔しくて、ちょっと泣きそうになりました。

 昼寝していた妻も夕方くらいに起き、近くのニャチャンセンターに両替いくついでに、そこの1階にある喫茶店に入りました。
 ここで初めて有名なベトナムコーヒーを注文してみました。私はホット、妻はアイスです。
 ホットのベトナムコーヒーを一口飲んでビックリ!濃ーーーーっ!
 そして甘ーーーーーーーっ!!
コーヒーの味がしません。とろっとろのチョコレートのようです。普段コーヒーを飲まないのですがこれは飲めます。濃いせいか飲んでいると心臓の鼓動が早くなってきます。

 エスプレッソのコーヒーに思いっきり練乳を入れたような味で、ちょっとずつしか飲めません。妻のアイスコーヒーも冷たい意外は同じ味でしたが、氷が入っている分少しずつ溶けて飲みやすいような気がしました。でも、飲んでいくうちに慣れてけっこう美味しいなと感じました。

 喫茶店で働いている店員が話しかけてきました。私たちのことを「ありがと〜」って呼びかけます。少し知っている日本語を私たちに言ってきます。フレンドリーな感じなので、指差し会話帳などを使いながら、夕食にお勧めのシーフード店を聞いてみました。なんか、凄くよいところを知っているようで教えてくれるのですが、何を言っているかよくわかりませんでした。それで、その店の名前を紙に書いてもらいました。それをタクシーの運転手に見せれば分かるなと思って。

 

書いてもらったシーフード店の名前か場所

喫茶店の様子。外にも席があるけど雨なのでインサイドで。

 でもその人は、今からタクシーを呼んでくれると言うのです。夕食にはまだ少し早いなと思っていたのですが、せっかくだから行ってみようかという事になりました。でもぼったくりのタクシーも中にはいるので、出来ればホテルに戻ってタクシーに乗りたいと思いました。
 でも、その店員は

「自分の友達のタクシードライバーに電話する」

と言うので、タクシーでどのくらいかかるか尋ねると

「3km」

と言われました。3km位ならぼったくられても大した事無いだろうし、せっかく親切に色々言ってくれているので甘えてみようと思いました。

 ほどなくして店員の友人のタクシーが来て、私達をその店に連れて行ってくれました。実際3kmまでは無かったような気がします。タクシー代も特に問題ありませんでした。

 到着した店では男の子が待機しておりタクシーから降りる私達を迎えてくれました。小学生くらいですがピアスをしていてかっこいいです。
もしかしたら喫茶店の店員が既にレストランに連絡をしていたんじゃないかな?と思いました。変な日本人夫婦が行くぞって。

 この店では店頭に桶に入った魚介類が並べられていて、1kgいくらと言う感じで料理を作ってくれるようでした。

 ロブスターを食べてみたかったので注文してみると、なんと1kg160万ドンと言われました。160万ドンと言えば約6400円です。高い!それにロブスター1匹がどのくらいの重さなのかもわかりません。慌ててキャンセルしました。
 そして貝とかエビとか色々注文しましたが、全部1kgいくらという勘定でした。まぁ、貝とかエビとかなら値段も知れてるので、適当に食べたいものを頼みました。
店頭で売っている魚介類

アサリのような貝
出汁に旨味があっておいしい!

カニをチリソースで味付けして揚げたような感じ
食べづらいけど美味!

大エビが何かに刺さっている
エビのボリュームが凄い!

昨日イカが美味しかったので適当に頼んだ品
小さなイカがグチャグチャ。頼んで失敗

 この他にビールやジュースも飲みました。そしてお肉料理も頼んでいたのですが、それがなかなか出てきませんでした。
注文に失敗したかな?各料理のボリュームがけっこうあってお腹もいっぱいになったし、肉の料理は無かった事にして帰ろうかと思った瞬間に肉料理が出てきました。あー、ちゃんと注文できていたのね・・・。でもお腹いっぱいなんですけど。

最後にドカーン!と出てきた焼き鳥みたいの

 この焼き鳥みたいの、凄く美味しかったです。でももっと最初に出して欲しかった・・・。
 そしてお会計ですが、全部で125万6千ドンになりました。約5000円です。これで5000円なら日本で考えればかなり安いんだけど、何故か高く感じてしまいました。

 かなり食べたので、帰りは歩いてホテルまで戻る事にしました。雨も止んでいたので。街をプラプラ歩きながら色々見学して帰りました。


食事した店。他にあまり客はいなかった

食事した店の看板

帰り道。交差点の様子

仏像屋さん

仏像の首とか売ってた

街のコーヒーショップ

キラキラしてるなと思ったら

結婚式してました

 ホテルまでそんなに距離は無かったように思います。色々見ながら歩いて楽しかったです。部屋に付いてバルコニーに出ると、ビンパール島に行ったときに使ったゴンドラの支柱がライトアップされていました。

ライトアップされたゴンドラの支柱

 財布を見てみたら凄いお札が入っていました。10万ドンが60枚くらい。6.000.000ドンです。これが600万円なら凄いんだけど、600万ドンって2万4千円位です。

6000000VND

 明日こそは晴れて蝶の観察に行きたいんだけど、どうも天気はダメなような感じ。なんとか晴れて欲しいと思いながら就寝しました。
前に戻る                次へ進む