ニャチャン4日目(ホーチミンへ)
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 ニャチャン最終日を迎えました。この日もバルコニーに出ると雨が降っていました。でも、もう今日はお昼の11:30にホテルをチェックアウトし、2時くらいの飛行機でホーチミンに向かう予定になっていたのであまりニャチャンで自由時間も無く、雨でも何でもどうでもいいやという気持ちになっていました。それよりも、これから向かうホーチミンの天候の方が気になっていました。
 しかし、台風の影響により、ホーチミンでも雨の予報になっていて、自分の気持ちまで雨になっていました。もうどうにでもなれと。
もう夫は落ち込むし、イライラしているし・・・。

 そんな事よりニャチャン最後の朝食だ!

私の朝食




妻の朝食
今日もバインミー 「パテ抜いてね」って行ったら「オッケー、バター抜きね!」と。レバーパテが入っても夫は気付かないだろうと思い黙っていました。やはり気付きませんでした。
ラッキー!

フォー
厚切り牛肉チャーシュー風がたっぷり。朝にはちょっと・・・。

妻のデザート

朝食会場の一部

 朝食後、ホテルのプールを見に行きました。私たちは9階の部屋に宿泊していたのですが、バルコニーからは6階のプールが見えていました。このプール、結構有名で、プールと海が一体化して見えるというのです。
プールでは白人の女性が一人、黙々と泳いでいました。上の写真、プールと海が写っています

寒くて入れる水温ではありません。でもこの女性は本格的なスイマーの泳ぎをしていたので冷たい水でも身体が暖まるのでしょうか。

泳いでいる人がいる少し青っぽい水がプールで、その上の緑っぽい色が海です。更にその上の灰色が空です。晴れていれば綺麗な青の競演が見られたはずなんだけど。

 このプールのある付近には娯楽施設のビリヤードや卓球ができる場所、更に1階上にはトレーニングジムがありました。トレーニングジムがあるのはこのとき初めて知りました。行っとけばよかった。

簡単なCafeもあり、アイスクリームも安い値段で売っています。上にSPAも。私たちが受けてきた値段に比べるとかなり高いです。

プールを横から見た感じ

 外は土砂降りです。ニャチャンでは最後まで雨に悩まされ、やりたかった蝶の観察や暑い中での色々なことが全くできず残念。リベンジしたいような気持ちにもなれないくらいの惨敗です。でも天気の事だけはどうにもなりません。腹が立ってしょうがなかったけど、誰が悪いわけでもないのでこの怒りをどこにぶつければいいのかわかりません。

土砂降りの様子(ホテルから)

 部屋に戻り少しすると、雨は小降りになってくれました。泥温泉に行ったときにタクシーが通った道沿いで、ニャチャンの普通の人たちが暮らしているような感じの場所があったので、妻がそこらへんを散歩したいと言いました。ロビーで傘を借りて、散歩に出かける事にしました。
ホテルを出て、海岸沿いを北側に向かって歩きました。砂浜のあたりも見て歩きました。こんな天気で波もあるのに海水浴している白人の人たちもいました。
リゾート地から少し離れただけで、このようなオンボロの家があります。高級感があり近代的なリゾートホテルが並ぶ地域と比べるとかなりのギャップがありますが、こっちのほうが現実なのかもしれません。
しばらく歩くと大きな川があります。橋の上から撮影した写真ですが、やっぱりオンボロ風な建物が並んでいます。家なのでしょうか。

ここニャチャンは港町でシーフードが有名です。ニャチャンのシーフードレストランはホーチミンで支店を出すほどです。中心部から離れても、生簀(バケツ)のレストランが並んでいました。
更に進み、ちょっと内陸側の道に行きました。何故か小学生くらいの子供がたくさんいます。何でだろう?
小学校みたいのがあって子供がたくさん出てきます。学校が終わったのかなと思いましたが、まだ午前中。子供たちは低学年の感じだったので、もしかして低学年は午前中で終わりなのか、もしくは午前と午後の間に一旦帰宅してお昼ご飯を食べるのか。学校前にはバイクに乗ったおじいちゃんが迎えに来ています。
写真右側のように学校の校門近くでおやつのようなものを売っている人がいたりもしました。ちょっと買ってみたくなったけど、子供たちの分がなくなったら可愛そうなのでやめました。
瓜っぽい野菜のシロップ漬けのようなものを買っていました。
ちょっとしたおもちゃを持っていたので、この女の子にぬりえをあげました。すると老夫婦が近づいてきて手を出してきたので、ここで子供にあげたことを後悔しました・・・。
ドリアンを売っている人もいました。このドリアンの匂いはいつまでたっても慣れません。色々表現する人がいますが、自分は「ガス漏れの匂い」と表現します。カセットコンロを使い終わって穴を開けたときのような匂い。オエ〜ッとなります。我慢して食べたらとても美味しいらしいんだけど、口に運ぶ勇気がありません。
海岸の道路から1本入ったところの通り。相変わらすバイクが多いんだけど、色々な店がゴチャゴチャ並んでいました。金を売っているところも数件ありました。ロシア人がしていた金のネックレスが欲しかったけど、そんなお金ないし、素通りしました。

 ホテルまで歩いて帰ろうかと思ったんだけど、ちょっと疲れたのでタクシーを拾って帰る事にしました。小さいタクシーを捕まえてニャチャンセンターまで行ってもらいましたが、ちょっと高かったです。ぼったくられたかも。でも数百円なのでたいしたことありません。

 ニャチャンセンターで両替をしてホテルに戻り荷造りです。荷造りは妻がします。

以前アメリカでスーツケースの重量オーバーで追加料金を払った苦い思い出があり、以前買った秤を持ってきました。いざ使おうとすると電池切れ!?まだおみやげもそれほどないので、だいたいの重さで荷物をパッキング。

 私はバルコニーに出ていました。そしたら、海の向こう側が少し青いような感じに見えました。もしかして天気が回復してきた???

島の向こう側の水の色がちょっと明るい。

 荷造りが終わり、11時少し前にロビーに行きチェックアウトしました。私達を空港へ送る車が来るのは11:30頃で、まだ少し時間があったため、スーツケースだけ預けてホテル1階にある喫茶店(外にある)で時間まで過ごす事にしました。
イチゴミルク風の飲み物とコンデンスミルク入りアイスコーヒー。

 アイスコーヒーを飲みながら時間を潰し、妻がちょっと席をはずしているときに、なんだか空が明るくなってきて、薄日がさしてきました。嘘でしょ!?

 ニャチャンに来て4日目、ずーっと雨ばっかりだったのに、あと30分でホテルを出発という時に薄日がさしてくるなんてもう信じられません。

 しまいには、ついに青空が見えてきました。青空自体、ニャチャンに来て初めてです。帰る30分前に・・・。

ニャチャンに来て初めて見た青空
 
 この展開は悔しすぎます。これならいっその事ずっと雨のまま終わったほうがスッキリします。こんなについてないなんて、自分たちは何か悪い行いをしたのかなと本気で考えました。年末には夫婦揃って献血もしたのに。

 そして、遂に日差しが降り注いできました。凄い展開です。

 さっきまで大雨だったのに・・・。

 ニャチャンに来て4日間、ずっと雨だったのに・・・。

 帰る15分前に晴れだすか??

日差しを浴びる葉っぱ

 日が出てきたのと同時に、数匹の蝶もチラチラ飛んでいました。一体何なのよ!!と思いました。だって、ようやく晴れてきたと思ったらニャチャンとはお別れ。そして、これから向かうホーチミンは台風の雲の影響で雨の予報です。雨に向かって飛んでいくようなもんです。
妻は、「どうせまたすぐ雨になるよ」と私を慰めてくれていました。

 そうこうしているうちに、ホテルの人が呼びに来ました。ホテルともお別れの時間になりました。

 ホテルの玄関前には、私達を空港からここまで連れてきてくれたベンツのワゴンが止まっています。その横には立派なBMWの5シリーズの新車が止まっています。

 「BMWで送ってくれるのか?」と冗談でも言おうと思ったら、ホテルの人は私たちのスーツケースをそのBMWに積み込みました。まじ!?

 
新型BMW5シリーズで空港まで送ってもらいました。さすがにベンツのワゴンと違い、乗り心地もいいし静かだし、加速も気持ち良いです。空港からホテルまで来たとき40分ほどかかりましたが、ホテルから空港まではBMWのスムーズな走りで30分もかかりませんでした。

 そして、空港に着いたとき、空はピーカンの晴天になっていました。ジリジリと熱い日ざしです。これを求めてニャチャンまで来たのに、帰らなければなりません。
 

すっかり晴れ渡ってきた空(空港にて)

 荷物を空港に預け、手続きをしました。その時点で、出発まで1時間半くらい前。乗り場集合まで50分ほど余裕がありました。
 空港は郊外にあり、空港の周りは草原の様な感じになっています。ここは残り50分でも蝶の撮影をしたいという気持ちが抑えきれず、建物の外に出て蝶を探す事にしました。

外は太陽の日差しがまぶしく、ジリジリと直射日光が私の肌を攻撃してきます。今まで日焼け止めをまともに塗ることもなかったので、預けた荷物の中に入れてしまってます。気持ちいけれど、コワイ・・・。

 空港の建物から出た瞬間から数匹の蝶が飛んでいました。

クロマダラソテツシジミ

ここにきて、初めてまともな蝶の写真が撮れました。嬉しいんだけど悔しくて、嬉しいんだけど悲しくて、なんて表現したらいいか分からない気持ちでした。これから雨のホーチミンに向かうのが凄く嫌でした。

ヘリグロホソチョウ

この蝶は初めて見る蝶です。晴れればこんな蝶がたくさん見れる場所にいたんです。なんか、北海道のカラフトヒョウモンみたいな感じだなという印象を持ちました。
同じ蝶の羽を開いたところ。こうやって見るとオレンジがかなり強い色です。カラフトヒョウモンには見えません。胴体を見るとマダラチョウっぽい印象を受けます。初めて見る蝶だったので、とても嬉しかったです。
草むらを歩いていると、何かが動いたような気配を感じて見てみると、何だか分からない動物がこちらを見ていました。この動物何だろう?しばらくこちらを見ていましたが、そのうちまた草むらに消えていきました。

 草むらだし、さっきまで雨も降っていたし、蛇が出るんじゃないかとちょっと怖かったけど、蝶を追いかけ草むらを歩きました。
さっきの蝶(ヘリグロホソチョウ)が3頭いました。多分メスを争っているんだと思うんだけど、この光景はエゾシロチョウみたいだと思いました。
青いマダラ。飛び回っていて全然止まってくれなかった
この写真は蝶が小さくしか写っていないけど、カバマダラみたいでした。その他にもキチョウっぽい蝶なども飛んでいましたが、紹介できるほどの写真は撮れませんでした。
もう私を置き去りにどんどん奥へ行ってしまいます。

 汗がダラダラ出てきて気持ちいいのですが、これから飛行機に乗らなければなりません。汗だくの状態で飛行機に乗るのもちょっと気が引けるんだけど、集合時間まで残り10分になりました。最後、もう1,2枚、蝶の写真を撮りたいと思っていたときに、どこか遠くから声が聞こえてきました。

 声の方を見ると、空港警備(車が通るときに止めて調べるような場所)の人が、私を呼んでいるようでした。
 無視しちゃおうかなと思ったのですが、捕まったら困るので行ってみる事にしました。そろそろ空港に戻らなければならないのに、空港からもっと離れた場所で呼んでいたのでちょっと焦りましたが。

 二人の警備の人がいました。何かな?と思ったら、1本のタバコを差し出して私にくれました。
 タバコをくれるためにわざわざ私を呼んだらしいです。
 そんなもんのために残り数分の最後の時間を使ってしまったのかと思ったらすごくもったいなかったし、もう急いで空港に戻らなければならない時間になっていたので、

「このあとすぐの便で行かなければならないから、もう行くね」

と、いうような事を言いました。それでも、

「君はどこの国の人だ?」とか
「どこにフライトするんだ?」などと質問を受けました。単なる興味で聞いてきたのだと思います。
でも、すごくフレンドリーで、ちょっとの時間でも私たちと交流を持ってくれようとしているみたいでした。
なので、私も二人に、持っていた日本のタバコを1本ずつ差し出して、記念撮影をしてから急いで空港の建物に向かいました。

空港の警備の人(多分)と、記念撮影

 そうして私たちは雨にたたられたニャチャンからホーチミンに向けて飛び立ちました。

 フライトは約1時間ほど。眠っていたらすぐにホーチミン到着です。
 荷物を受け取り、空港を出ると待っていたのはウィーさんでした。(日本からホーチミンに来たときにホテルまで案内してくれた女性)

 ウィーさんに「ニャチャンはどうでしたか?」と聞かれたので「ずっと雨でした」と答えると驚いていましたが、「ホーチミンのこの先の天気もあまり良く無さそうだ」と言われました。この時点で天気は曇りです。
台風は南下するので、ちょっと北にあるニャチャンからホーチミンに雨雲が移動することに納得です。最後まで天気に恵まれないのね。

 空港から今回泊まるホテルまでは30分位だったかな?ホーチミンの街のど真ん中にあるシェラトンホテルです。
 ホーチミンの中心部に近づくと、ニャチャンでも多いと感じていたバイクの量が、さらに2倍、3倍になっています。もう考えられない位のバイクが何列にもなって走っています。とにかくびっくりです。
 
今回の送迎車はシボレーでした。この旅ではベンツ、BMW、シボレーに乗ることが出来ました。

 ホテルに到着し、ウィーさんがフロントでチェックインをしてくれました。その間、私はロビーにある喫茶店の椅子で一休み。何かの楽器の生演奏が始まると言うことで、演奏している人の後ろに回って勝手に記念撮影です。女性が着ているアオザイが素敵でした。
ニャチャン滞在中は一度も日本人に会うこともなかったのですが、ロビーにいる間でも日本語が聞こえてきます。
日本人がたくさん宿泊しているようです。

ホテルのロビーで生演奏

 今回は10階の部屋に宿泊となりました。部屋に入るとフルーツが置いてあったりしたのですが、同じシェラトンホテルでも、部屋はニャチャンの方が好みだったです。
部屋の様子とウェルカムフルーツ
バスタブの様子
バスタブとシャワールームが別々になっていました。この”別々”が案外使いづらかったです。でも、お腹の辺りからシャワーが出るところが3つあり面白かったです。

部屋で一息つき、外に出てみる事にしました。宿泊したシェラトンホテルはホーチミンのメーンストリートであるドンコイ通りに面しています。ドンコイ通りは、たくさんの雑貨屋さんやお店屋さんが並んでおり、高級ブランドなんかの店もあります。ここで色々買い物をする予定です。
正面玄関前には「サークルK」、ガイドブックに出ている雑貨屋さんも目の前です。

 外に出てすぐマッサージのチラシを持った人たちが道行く人にチラシを配っています。1,2枚目まではもらったけど、けっこうチラシを配っている人が多くて、もう無視するしかありません。いちいち対応していたら前に進めません。

 妻がモーリス・ラクロア屋さんを見つけました。モーリス・ラクロアとは私が使っている時計のメーカーです。北海道なら札幌くらいに行かなければ現物を売っていないんです。
 店に入り、新しいモデルなどを見せてもらい、値段を聞きましたが、日本と比べて高いのか安いのか全然分かりません。元々購入する気はなかったんだけど、店の奥はアンティークの腕時計がたくさん置いてありました。妻がいいやつを見つけました。14金のレディースのアンティークです。値段を聞くと日本円で4万円くらい。妻は買おうかどうか少し悩んでいましたが、やっぱり高いのか安いのかわからず、お宝発見!という気持ちよりリスクがあって損をするかもしれないという気持ちが大きかったようで、購入を諦めました。
帰国して、時計にくわしい方にその話をすると「それは買ったほうが良かったですね」と言われ、がが〜ん!
デザインも大きさも気に入っていたのですが、信用性と桁の多さ(10,000,000VND)に戸惑い決断できませんでした。
今すぐ買いにいきた〜い!


 通りをサイゴン川方面に歩いて行くと、ドンコイ通りの終わりにマジェスティックホテルがありました。
 このホテルは作家の開高健が宿泊していたホテルとして有名らしく、旅行に行く前にスカパーでもやっていたし、お世話になっている車屋さんのセールスさんが、「マジェスティックホテルに泊まるんですか?」と、旅行に行く前に私に聞いていたホテルだったので、有名なホテルなんだなと思っていました。
 でも、開高健って、私は釣り人だと思っていたし(昔、”開高健世界を釣る”とかいう番組があったような記憶がある)どういういわれがあって有名なのかはさっぱりわかりません。だけどとりあえず写真だけ撮っておく事にしました。


マジェスティックホテル

 ドンコイ通りを戻り、泊まっているシェラトンホテルを通り過ぎ、更に少し行ってちょっと曲がると国立デパートがありました。ガイドブックによく登場します。ホーチミンは値段があって無いようなもので、値引き交渉をしなければならないとガイドブックなどに書いてあるのですが、国立デパートは値引きしてくれないとガイドブックに書いてありました。
ガイドさんもここで買うのが一番安くて安心、と勧めてくれました。普段はベージュの建物らしいですが、旧正月が近いので赤くなっています。
1Fには日本のデパートのように化粧品やアクセサリーが並んでいます。海外ブランドの化粧品、資生堂やコーセーもあったのですが人はまばら。ベトナムの物価に比べると海外の化粧品は買えない値段だと思います。

国立デパート

 国立デパートがあるところはちょうど交差点になっていて、バイクとかも凄いんだけど、この辺りには楽しそうなところが色々あります。下の写真はレックスホテル。屋上のビアガーデンみたいなところが有名らしく、今夜の夕食後に訪れる事になります。1階には高級ブランドのシャネルが入っています。
古いのですがとても趣のあるホテルです。1Fが高級ブランドのアーケードになっていてカルティエなどウィンドゥショッピングだけでも十分楽しめます。目の保養、目の保養・・・。
値段を見ると、あまり日本と変わりません。お客さんも入っていないし誰が買うのでしょう。

新しくて設備の整ったホテルだけではなく、このような高級老舗ホテルに宿泊するのも良かったかも。

レックスホテル
ドンコイ通りの雑貨屋さんでおみやげの下見をしたり、国営デパートのスーパーでジュースやお菓子を買ったりと、ホテル周辺を散策し、これで大体の位置関係を把握できました。

夫は慣れてきたのか車が来てもバイクが来ても平気で渡ってきます。せめて車が通り過ぎてから渡りましょう。
小さな通りは渡れるのですが、大きい通りはまだ足が前にでません。

 
  この交差点には国立デパートの他にレックスホテルや色々あるのですが、ちょうど宿泊しているシェラトンホテルも見えます。写真の奥に見える高い建物がシェラトンホテルで、手前にある4階建てくらいの建物の(カラベルホテルと言います)最上階がベトナム料理を食べさせるお店になっていて、今夜はここで夕食と言う事になりました。(SHガーデンと言います)

本当はレックスホテルの屋上のビアガーデンで夕食と言う妻の計画でしたが、実際に行ってみるとどこがその場所かよくわからなくなり諦めてSHガーデンでの夕食と言う事になったのです。

でも国立デパートでお土産やら何やらを結構購入したので、一度ホテルに戻って荷物を置いてから再度向かう事になりました。

 再度ホテルを出てカラベルホテルのSHガーデンに向かいました。1階から4階までは面白いエレベータで上がります。
 カラベルホテルのSHガーデンに行くためのエレベータ。写真の時はエレベータはまだ上にあるのですが、むきだしのエレベータが降りて来てます。それに乗って上に上がるのですが、係りの人がいて操作をしてくれるので安心です。
昔の映画に出てくるような、とてもクラシックなエレベーター。ドアは手で閉めます。
 SHガーデンに着き、席に案内されると、綺麗な光景が広がっていました。建物やらなにやらライトアップされています。ロータリーの向こう側に見えているのがレックスホテルで、更に奥に見えているのが大統領官邸だったかな?
ホーチミン市人民委員会です。
 ここで頼んだドリンク(レモンソーダ)は、妻が絶賛しました。グラスには炭酸水と氷が入っています。奥には溶けた砂糖(シロップ)があります。グラスの横にはレモンがあり、これらを合わせてレモンソーダを自分で作ります。妻が絶賛していましたが私も美味しいと思いました。このあと、いろんな所でこのジュースを注文しましたが、ここのが一番でした。

春巻き3種セット

田舎風卵焼き
 

クウシンサイ

骨付き豚の酢豚みたいの

 上の4つの料理を頼みましたが、春巻き3種セットのうちの1種がボサボサして美味しくなかった以外はどれも美味しい料理でした。骨付き豚の酢豚はちょっと食べるのが面倒でしたが。店の雰囲気もよく、食事を楽しむ事が出来ました。
日本語メニューもあり、店員さんも感じが良く、居心地の良いお店でした。店の外まで見送ってくれ、私だけエレベーターで降りてきました。またレモンソーダ飲みたいな・・・。
 食事をした後、また国立デパートなどに行き1時間ほど時間を潰した後、妻が行きたいと言っていたレックスホテルの屋上のビアガーデンのようなところに行く事にしました。リサーチ不足で夕食はSHガーデンにしましたが、実際に行ってみると夕食を食べると言う感じの場所ではなく、本当にビアガーデンという感じの店でした。
 レックスホテルの屋上から見た景色。手前に見えるのが国立デパート。画像には写っていませんが、国立デパートの左側に夕食を食べたSHガーデンがあります。国立デパートのずっと奥にはなにやら随分高いビルがあります。後にこのビルにも行く事になります。

店の雰囲気
「ルーフトップガーデンレストラン」という名前ですが、食事をしている人はほとんどいなく、夜風にあたりながらビールやカクテルを飲んでいます。写真のようにほとんどが欧米人のようです。
案内された席から下を見ると、バイクと車がごっちゃりいました。もう秩序と言う言葉はここにはありません。お互いが好き放題やっているように見えますが、何故か事故は起こりません。相手の動きを読んでいるようです。これだけ多くのバイクや車の動きを読めるなんて、もう達人の域です。ただし、至る所でクラクションは鳴り響いています。
今回の旅行で一番好きだった景色です。高いビルからの眺めも良いかもしれませんが、5Fから見ると道路を渡る人やバイクの動き、クラクションの騒音、街の喧騒が間近で感じられます。ずっと見ていても飽きなく、他のお客さんも写真を撮っています。
 このビアガーデンでは生演奏なんかもやっていて、みんな気分良く楽しんでいます。ビールやカクテルを飲んでいる人が多く、妻もビールを飲んでいましたが、私はチョコレートシェイクみたいのを飲みました。

なぜかフラメンコ音楽。ある曲が始まるとみんな声を上げていました。
ここで「333」というビールとピーナッツ。「3」はベトナムのラッキーナンバーです。


担当してくれた店の人が私達を「日本人か?」と聞きました。

私は「あなたは何故私たちが日本人だとわかるのですか?」と英語で聞いてみました。するとその人は「顔で分かる」と日本語で言いました。ちょっと日本語ができるそうです。

中国人や韓国人と似ているけど、微妙に違うそうです。自分ではよくわかりませんが、やっぱり私は日本人のようです。

生演奏を聞きながら、ゆったりと時間が流れるような気がしました。空は真っ暗ですが暖かいので半袖半ズボンで十分です。

空を見上げると星が出ていました。ホーチミンの天候は悪いと言う予想でしたが、ここで星を見れたことでちょっとだけ希望が持てました。

ドリンクを飲んで生演奏を聞き、いい気分になってお会計を済ませ、座っていた席と反対側に行ったら大統領官邸(人民委員会)がライトアップされて凄く綺麗でした。写真撮影をしましたが、人民委員会は近くで撮影してはいけない場所だということを後から知りました。(ここの場所からの撮影は特に問題ないらしい)

人民委員会
右斜め後ろはビンコムセンター。ここもデパートです。
 下に降りるとやはりバイクが川のように流れていました。

バイクの川


市民劇場

 ホテルに戻りました。先ほどのビアガーデンで星を見たので、もしかしたら明日は晴れるかもしれません。しかし、ホーチミンの街は蝶の観察が出来るような所ではありません。数年前にホーチミンに来た蝶仲間のFieldさんが以前

「ホーチミンで蝶の撮影は出来ない」

と言っていた理由もわかります。これだけ建物が建っていて自然と呼べるようなところは皆無ですから。

その話を聞いていたので、ホーチミンでの蝶の撮影はほとんど諦めていたのですが、旅行前にガイドブックなどでホーチミンの地図などを見たりしているときに、ある作戦を思いついていました。

ホーチミンの街の中に動植物園があるのです「サイゴンzoo」というらしいのですが、ただの動物園ではなく、動植物園というのがミソです。きっとたくさんの植物があり、晴れれば蝶が飛ぶのではないかと。

日本にいるときから妻に

「ホーチミンでは動物園に行きたい」ということを言っていました。ニャチャンが雨でがっかりしているときも妻は「ホーチミンで晴れたら動物園に行きまくっていいよ」と言ってくれていましたし、もしも明日天気が良くなれば、蝶を求めて動植物園に行こうと決めました。ただし、妻はお買い物をしたいというので別行動になります。

ニャチャンの空港で少しだけ蝶の撮影が出来て欲も出てきました。なんとか明日、晴れて欲しいと願いながら眠りにつきました。

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